「少女は最期まで走り続ける」

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1:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/04(木) 21:04 ID:35A










きっと少女は全力で人生を生きた。

2:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/04(木) 21:05 ID:35A


どうも!伊東 蛍です( ・∇・)
アイドルの女の子の人生のお話です。
コメントよろしくお願いします( ´∀`)

3:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/04(木) 21:12 ID:35A

〈episode1〉


悲鳴に近い歓声も、熱いステージライトもクラクラする。
笑顔で踊って歌っているはずなのに、何か崩れ落ちてしまいそう。


ここのステップは……


足を踏み外して、地面に強く頭をぶつける。


歓声は本物の悲鳴に変わって私の頭に強く残った。

4:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/04(木) 21:14 ID:iEk

〈character〉

柏田 京(カシワダ キョウ)♀
中学2年生
アイドル

5:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/04(木) 21:21 ID:iEk

暗い空間の中で目が覚めた。

私は何しているんだろう……

今日のステージが頭の中をぐるぐるとまわる。

あの仕事だってあまり好きじゃない。
歓声はプレッシャーだ。


いつでも辞められたはずなのにぬるく、あの仕事を続けたのは何故だろう。


私は弱虫でワガママだ。

このまま溺れたい……

6:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/05(金) 19:17 ID:Cko

無機質な白い天井に消毒液のにおいがここが病院だということは理解できた。


どうして私はこんなところに……

ズキッと頭が痛んだ。
頭には包帯が大量に巻かれている。


個室の病室は静まり返っていてなんだか気持ちが悪い。

7:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/05(金) 19:31 ID:Cko

誰かが病室に入ってきたのか扉の音がした。


「京!良かったぁっ……」

安心したのか40代くらいの女性が私の手を掴み泣いている。


……京は私の名前だ。


「あのっ、あなたは……」


女性は泣くのをやめて、私をじっと見つめている。


「そんな……」



……え?

8:伊東 蛍◆5L/WTn.:2014/12/05(金) 19:34 ID:Cko

「とりあえず、先生を呼ぼうかしらね……」

女性はフラフラしながらも立ち上がり、私の頭を撫でた。


病室から出ていった女性の背中をボーッと見つめていた。

私よく考えれば……








何も思い出せないんじゃ……



家族の顔は?友達は?家は?自分の好きなものは?



何も思い出せない……

9: *・゚伊東 蛍*・゚ ◆5L/WTn.:2014/12/06(土) 22:14 ID:R/g

「京さんは記憶がない状態です……」
「え……」


先生は重々しく告げた。


ぎゅっと手を固く結ぶ。
なんだか不安になってきた。


「ストレスや疲れなどから来ているかもしれませんね、ゆっくり休んで下さい」
「は……い……」


声がかすれてしまった。
こんなに非現実な事があるんだって……
恐怖、混乱……


診察室から出てしばらくボーッと自分の足下を見つめていた。


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