殺人犯とロク

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1:ここなつ◆06:2015/01/19(月) 17:58 ID:ENc

一月一日。
つまりは元日。

皆、家族や親戚で集まって、新年を祝っていることだろう。餅やおせちを食べたり酒を飲んだりなんかして。
元日に初詣に来る人もいるだろうか。初詣といえば、賽銭箱に賽銭を入れて願い事をするのを思い浮かべる人が多いはずだ。

俺は今、その最中。手のひらを合わせて目を閉じている。その隣には小さな娘と妻──がいたらいいものだが、俺一人だけ。
冷たい冬の風が頬に当たる。マフラーをしてきたけれど、寒い。もう願いは済んだし、帰るとしよう。長居は無用だ。

願いことは何にしたか? それは何年も前から変わらない。



──今年こそ、死ねますように

2:ここなつ◆06:2015/01/19(月) 18:05 ID:ENc

トリップに見覚えのある方はどうも〜!
初めて見る方は初めまして!

これは一人の殺人犯の物語です。
グロテスクな表現は含んでいません。
駄作ですが、目を通していただけたら嬉しいです。
アドバイス・コメント、お気軽にどうぞ(●´∨`●)

3:ここなつ◆06:2015/01/20(火) 17:57 ID:USw

足をかけるとキシキシと嫌な音をたてる階段を上る。手すりもあるが触りたくはない。なんせ、錆びだらけで元の色など全く伺えないようなものだ。
まぁ、このアパート全体そんな感じなのだが。
ここが『幽霊アパート』などと呼ばれるのも納得が行く。
そう呼ばれていることは、俺にとってそれは何ら問題ではない。近所からどんな噂をされようがどうでもいい。

「ただいま」

返事など帰ってくるはずもないのでさっさと上がってコートを脱ぎ捨てた。
コートが床に積んであった本に落ちると、ほこりが一体に舞う。
少し咳き込みながらテレビをつけた。
自分が来てから10年、このアパートは誰も住んでいないにも関わらず電気も水道もガスもつく。大家が払っているのか知らないが、タダで暮らせることは有難いことだ。


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