×××へ この手紙が読まれているとき、僕は居ないかもしれません。 あなたも僕のことを覚えていないでしょう。 それでも覚えていてほしいんだ。 あの夏の日を。 あなたがしてくれたことを。
2014年 7月12日。 夏休み一週間前。 僕らが出会った日。
入道雲の沸き上がる空。 あわただしく部活を行う生徒。 うるさい蝉の鳴き声。 当たり前のようになっている席から見えるのは 決まってそんな景色だった。