ああ…今日もまた聞こえてくる。貴方の部屋から貴方と女の人の声が…
楽しそうに笑わないで…!
私に聞こえるような声で話さないで…!
幼馴染みとは嬉しい関係かも知れない。
だけど、私からしてみれば苦痛でしかない関係だ。
『幼馴染み』という関係だから勇気が持てないし、これ以上貴方に近寄れない。
貴方と私の間にはどれくらいの壁があるのだろう?
………それでも私は、
……貴方に恋をしています。
〜設定〜
如月 由里花 (キサラギ ユリカ)
・主人公
・幼馴染みに恋をしている
・家庭科部所属
西川 誠 (ニシカワ マコト)
・由里花の幼馴染み
・サッカー部所属
・普通にイケメン
桜坂高校 (サクラザカ コウコウ)
由里花 2年A組
誠 2年C組
これくらいですかね?
またあれば書きます。
主人公のイメージ画になります、
よかったら見てください
http://ha10.net/up/data/img/1972.jpg
「さっさと起きろ」
そういって私は誠の頭を叩く
私と誠は幼馴染みと言うやつで、毎朝隣の家の誠を起こすのが習慣だ
「…ん……今何時…?」
寝ぼけているのか、口調がいつもと違う
「んー?今は6時20分だけど…」
私が時計を見ながら言うと、目を開いて飛び起きた。
「はっ?ちょ、なんでもっと早く起こさないんだよ!?」
こっちをみて怒りだす誠。
「起こしてやってんのは誰だと思ってるの?私はまだ寝てていい時間なのにわざわざ起こしにきてやってるんだろうが。少しは感謝してよね?」
誠を睨み付けながら言う。
わざわざ起こしに来てるのに酷くないか?
「だからって…!俺、朝練あるのしってるよな!?」
慌てながら言う誠。準備しながら言えばいいのに。
「は?知らないよ、そんなの。関係無いし」
そっぽ向いて言うと、舌打ちが聞こえた気がする。最低だな、コイツ。
「あぁ、もう!最悪だ!」
いつの間に着替えていたのか、着替え終わっている。
「よし、行くか」
鞄を持つと、階段を降りていく。
「…お前もいくぞ」
そういって誠はこっちにもどってきた。何故に?
そう思っていると、不意に手が捕まれた感覚があり、見ると誠に捕まれている。
「はっ?ちょ、誠!?私、家に帰るんだけど!?」
急いで叫ぶとこっちをチラッと見てから、すぐに視線を前に戻して走り出した。
「お前、どうせ暇だろ?だからお前も巻き添えにしてやる」
この言葉の意味は、もう少しで知ることになる。