お兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、なぜ二人は兄弟になれないのだろうか。

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1:匿名:2015/04/05(日) 17:13 ID:Y7U


お兄ちゃんがほしいなぁ…

妹がほしいなぁ…

────────────────────────────────────────・・・・

そんなこと、叶うはずもないのに思ったことがありませんか?

これは、そんな願いをもった一人の中学生と、一人の大学生の話。

>>2 作者からのお願い、ルールなど。
>>3 登場人物 >>4 予備

「「なんでお兄ちゃんと妹がほしいと願う人が互いにいるのに、 二人は兄弟になれないんだろう…」」

2:匿名:2015/04/05(日) 17:17 ID:Y7U

>>2 作者からのお願い。

はじめまして。小説は初めてです。
題名がラノベっぽいとか、「ハーレムになんだろ、爆発しろよ」とか思うかもしれません。
まぁたぶんラノベみたいにはなんないし、ハーレムにもなりません。たぶん←
面白そうだな、と思ってくれた方はアドバイス、感想等をお願いします。
レスみてて、「あれ、この人あの人かな?」と思っても、口にださないでください。
バレたら黒歴史ものです。


>>3 登場人物

3:匿名:2015/04/05(日) 17:21 ID:Y7U

>>3 主な登場人物

   主人公
名前:篠原百愛(しのはらゆあ)
年齢:中学二年生、14歳
身長:155p
容姿:赤めがね、前髪ぱっつん、一つしばりという、まさに生徒副会長!みたいな格好。
備考:テストはいつも一位〜三位の間、生徒会副会長という優等生。
一人っ子で、父、母との三人暮らし。 お母さんは医師、お父さんは大学の講師という優等生一家。


名前:麻生康彦(あそうやすひこ)
年齢:大学四年生、22歳。
身長:183p
容姿:黒色の髪はサラサラ、ほどよい肌色につり目、そして長い手と足、長身。 つまりはイケメン。
備考:あまり勉強しないが成績は優秀。 母、父、姉と兄の五人家族。

主な登場人物はこの二人。

>>4 予備

4:匿名:2015/04/05(日) 17:22 ID:Y7U

>>4 色々。

暇があるときに書きます。
途中でやめる可能性は多いにあります。
ですが暖かく見守っていただけると…

じゃあ暇があるときに書く(

5:匿名:2015/04/05(日) 17:25 ID:Y7U


「今回もよかったぞ。これからも頑張れよ。」
テスト用紙を渡しながらそう言う数学の先生。

「わっ、すごい!また一位じゃん!きっと次も一位だよ!」
廊下に張り出された優秀者の成績順位表をみて騒ぐ、私の友達。

「ねぇねぇ篠原さん。どう勉強したらこんな点数とれるの?」
また、それと同じ順位表をみてきいてくる、おそらく四位だろうという男子。

「あらぁ、また一位なの!?すごいわね、将来が楽しみだわー」
テストの結果を伝えて喜ぶ母親。

「五教科496点…うん、この調子で頑張れよ。」
テストの結果を伝えて応援する父。


疲れた、疲れたよ…

私はみんなからの言葉に疲れて、自分の部屋に入り、
ドサッっとベッドにたおれこむ。
誉めて、誉めて、私にプレッシャーをかけて…
そんな私は誰の前でもだらけられない、誰にも甘えられない。
誰かに甘えたい、甘えたい、甘えたい…


「お兄ちゃん…」


私はいるはずもなく、できるはずもないお兄ちゃん、の言葉を口に出した。
お兄ちゃんがいれば、素敵なお兄ちゃんがいれば私は甘えられたのかな、と考える。
9歳ぐらい上で、かっこよくて、頼れるお兄ちゃんがいたら…
そう、疲れるたびに私は思うようになった。


まぁ、いつまでもこんなことを考えては仕方がないと、
私は自分の机に座り、パソコンを立ち上げた。
親はこれから二人で会社のランチ会に行くらしいし、 テストも一旦終わったので、
なにかして少しでもくつろごうと思ったのだ。

私は少し迷ってから検索ワードに『くつろぎ』と入力し、検索した。
もしかしたら何かいいものが見つかるかもしれない、と思ったからだ。

「……くつろぎの場所、『蓮池』……?」

目にとまったのは、『蓮池』という、電子掲示板だった。
私は無意識のうちにそのサイトをクリックしてた。 そこでまた目にとまったのが…


「妹がほしい」


という書き込みだった。

6:匿名:2015/04/06(月) 20:48 ID:Y7U


私はそのコメントに釘打ちだった。
ふと思ったのだ。この人の妹になれればいいんだ、と。
私はそのスレッドを読み続けた。


224:匿名:2021/10/17(木) 22:48 ID:qwe1
妹がほしい

225:すき焼き:2021/10/17(木) 22:48 ID:iop3
お前妹ほしいの?

226:匿名:2021/10/17(木) 22:49 ID:qwe1
そうだけど。

227:すき焼き:2021/10/17(木) 22:50 ID:iop3
まじか。じぶんち、妹いるけど、可愛くもなんともねーよ?

228:匿名:2021/10/17(木) 22:52 ID:qwe1
まじ?いんのか。その妹くれよwww

229:すき焼き:2021/10/17(木) 22:52 ID:iop3
あげられるならあげてーよ

230:ぼんばーっ!:2021/10/17(木) 23:29 ID:vgr8
足腰が痛い。

      ・
      ・
      ・

妹、についての話はもう終わっていた。

なんで私、あの人のお兄ちゃんになれなかったんだろう…
別にあの人、じゃなくてもいいんだけど…

そう思いながら私はキーボードを打っていた。

「私は、お兄ちゃんが、ほしい、です。、っと。」

私はそう言って蓮の池に書き込んだ。
なぜ書き込んだのかはよくわからないけど、
「妹がほしい」という書き込みをみては、書き込まずにはいられな4分してそのスレッドをリロードすると、
私に対してコメントがきていた。


235:ゆり:2021/10/18(金) 20:47 ID:asd4
私は、お兄ちゃんがほしいです。

236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。


私はそのコメントをみた瞬間、なぜかドキドキが止まらなくなった。

7:猫又◆Pw:2015/04/06(月) 23:41 ID:e5c

 初めまして作者様。猫又と申します。
書き方が特殊だったので読ませていただきましたが、面白いですね!
 実話……を元にしているのでしょうか? 
とにかく葉っぱのスレッド形式を小説に取り込むというアイデアには驚愕しました!

 ただ、ちょっと気持ち(心の声)が先行して、
主人公の状態(表情・しぐさ)がよく分からない部分があったので、
個人的に注意して欲しいかなとは思いました。

 勝手言ってすみません。頑張ってください! それでは、

8:匿名:2015/04/08(水) 21:15 ID:Y7U

初めまして。
「お兄ちゃんがほしい」という願いは私が実際に思っていることです。
テストで一位とか…ありえませんよ…
そう思えてくれたら嬉しいです!
ネットの世界てきなのを少し使いたかったので…
葉っぱを参考にさせてもらいました。

あ、そうですね、そのとおりです!
わかりました、以後気を付けて書いてみますね!

はい、頑張ります!!

9:匿名:2015/04/11(土) 14:54 ID:Y7U


「俺のお兄ちゃんになれよ。」

これは、どういう意味なんだろうか。
画面に映し出されたそのレスをじーと見て考える。
お兄ちゃんになれ、と言われてなれるわけでもないし、
レスを書き込んだ人が何を考えているのか、何者なのかも知らない。
自分もこのことを言われるのを待っていたのかもしれない。
そして、このレスのきっかけをつくったのも自分。
誰だかわからないのなら、会えば良いだけだけど、
別に出 会いを求めてるわけじゃないし…
……でも、もしかしたら影で思ってたのかな。

こう考えても仕方がない。
テストで100点をとっても相手の心までは
なんもないただのパソコンの文からじゃわからない。
こうなったら本人に聞くしかないんだ…

カタカタ「それ、はどういう、こと、です、か…?、」カタカタカタ…

黒いキーボードをそうローマ字で打って、書き込んだ。


237:ゆり:2021/10/18(金) 20:54 ID:asd4
それは、どういうことですか?


「ふぅ…」

真剣に画面と向き合ってたせいか、目が疲れた。
眼鏡をはずして、目をこする。
20:54…
もう親も出掛けてるはずだ。
まだお風呂も入ってないし、ご飯も食べてないな…
なんとなく天井を見上げて考えてから、
お風呂に入って、ご飯を食べることにした。

10:匿名:2015/04/11(土) 18:06 ID:Y7U


ポチャ…

静かに風呂に浸かる。
眼鏡をはずしているので、少し周りが見ずらい…
39℃という低めの温度かもしれないけど、
この温度が気持ちよくて、いっきに指先から温まっていった。


236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。


さっきからこればかりが頭の中にのこって、うざくなってくる。
返事をみてからお風呂入った方がすっきりできたかも、と思う。
そしたらこのモヤモヤも…嫌だ、頭からぬけない、ぬけない…


236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。
236:匿名:2021/10/18(金) 20:51 ID:qwe1
あ、じゃあ俺の妹になれよ。

      ・
      ・
      ・

むかつく…

もう、早く上がっちゃおうと、
ザブンとお湯からでて、すばやく頭と体と顔を洗い、流して
お風呂からあがり、タオルで全身を拭いた。
それから下 着に白い水色のドットがついたパジャマを着た。
なにかと、パジャマのときが一番落ち着く…

小さいタオルで髪の毛を拭きながら自分の部屋へとむかった。
本当はご飯を食べるつもりだったけど、どうしてもこのイラつきを解除したい。

いつもと同じに部屋の電気をつけ、同じ部屋、同じパソコン、
そしていつもと違うパソコンの画面。


237:ゆり:2021/10/18(金) 20:54 ID:asd4
それは、どういうことですか?

238:匿名:2021/10/18(金) 21:12 ID:qwe1
いいからとりあえず、ここ来い。な?
http://durasisu?/tart/19871224/1117


新しいレスと、一緒に貼られたURL。
……ここをクリックしたら、どうなるのだろう…
私はマウスをぎゅっ、と握りしめた。
いいからってなんだろ、とりあえずってなんだろ、な?ってなんだろう…

もしかしたらここのサイトを開けば、
上部だけでもお兄ちゃんができるかもしれない。
なにか進展があるかもしれない。
私はずっとかっこよくて、頼れるお兄ちゃんをほしいと思ってた。
それが今、叶うかもしれないのなら、もし間違えてでも始めるしかない。

───私はそのURLをクリックして、サイトを開いた。
そこはどうやら特定の人しか書き込めないスレッドらしかった。


1:匿名:2021/10/18(金) 21:08 ID:qwe1
今日から俺がお前の兄だ。
よろしくな、妹。


スレッドの題名は「.」
題名が思い付かなかったのか、どうでもよかったのか、面倒だったのか、
この「.」に何か特別な意味でもあるのか。
一番最初のレスにはそう書かれていた。
素朴だったけど、それ以上に嬉しかった。

11:匿名:2015/04/12(日) 18:05 ID:Y7U


1:匿名:2021/10/18(金) 21:08 ID:qwe1
今日から俺がお前の兄だ。
よろしくな、妹。

そう最初のレスには書かれており、わたしは嬉しかった。
だけど、わたしの『それはどういう意味ですか?』には
答えがない。これが答えなのか…
全然答えになってないんだけど…

私はパソコンにむかってまたキーボードを打ち続ける。


2:ゆり:2021/10/18(金) 21:29 ID:asd4
あの、私の質問への答えはないんですか?

3:匿名:2021/10/18(金) 21:33 ID:qwe1
だからそういうこと。

4:ゆり:2021/10/18(金) 21:36 ID:asd4
意味がわからないです…

5:匿名:2021/10/18(金) 21:37 ID:qwe1
>>1に書いたとおりだから。
俺はお前の兄のかわり、お前は俺の妹の代わりだ。

6:ゆり:2021/10/18(金) 21:40 ID:asd4
ネットのなかで、という事ですか?

7:匿名:2021/10/18(金) 21:40 ID:qwe1
んー、まぁそういうことだな。


ということらしい。
ネットのなかで私とその匿名さんは、妹と兄の関係らしい。
ネットのなかとか…よくわかんないな…


8:ゆり:2021/10/18(金) 21:43 ID:asd4
え、えぇ……?

9:匿名:2021/10/18(金) 21:44 ID:qwe1
お兄ちゃんがほしいって思って来たんだろ?

10:ゆり:2021/10/18(金) 21:46 ID:asd4
そうです。けど…

11:匿名:2021/10/18(金) 21:48 ID:qwe1
だろ?
お前は俺を本当のお兄ちゃんだと思って良いから。
頼ったり、いろいろすればいいさ。な?
俺も妹扱いするからw
お兄ちゃんって呼んでくれていいんだぜ?

12:ゆり:2021/10/18(金) 21:51 ID:asd4
お、お兄ちゃん…

13:匿名:2021/10/18(金) 21:52 ID:qwe1
そうそうw
いーこ、いーこww

14:ゆり:2021/10/18(金) 21:53 ID:asd4
馬鹿にしてるでしょ…

15:匿名:2021/10/18(金) 21:54 ID:qwe1
いやいや、してないから!
何かあったら絶対に守るし。

16:ゆり:2021/10/18(金) 21:55 ID:asd4
お兄ちゃんぶって…

17:匿名:2021/10/18(金) 21:55 ID:qwe1
だって俺、お兄ちゃんだし。

18:ゆり:2021/10/18(金) 21:57 ID:asd4
………

      ・
      ・
      ・

という感じで会話は進み、10時ちょっとすぎまで話し続け、
最後は「お兄ちゃんお休み、ありがとうね。」
と返して落ちた。

本当の兄でもない、顔も好きなものも何も知らないけど、
やっと夢が叶ったんだ。
あの人のおかげだと、ちゃんと感謝している。
『絶対に守る』って言ってくれたときは嬉しかったし、
会話はなんかムカつくところもあったけどとても楽しかった。
今まで友達、家族と楽しいことはいっぱい経験してきたけれど、
今回のような気持ちになるのはこれが初めてで、
パソコンを閉じ、ご飯を食べてフカフカの布団に入っても
この興奮はとまらず、なかなか眠りにつくことができなかった。

12:匿名:2015/04/17(金) 18:17 ID:Y7U

あげる

13:匿名:2015/04/18(土) 17:35 ID:Y7U


お兄ちゃんができてから一ヶ月。
私はゆれる電車のなかで考えていた。
今日は休日ということで、とおくの塾へいくためだ。
日曜の朝なので、結構人も多く、座れずにつり革につかまったまま。
足が痛い…

私とお兄ちゃんは電子掲示板を通して話していた。
一緒に話していてわかったことがいくつか…

・歳は20歳ちかくらしい。
・大学生。どこで何を学んでいるのか知らないけど、
 これをふまえると年齢は19〜24歳だと考えられる。
・独り暮らしではない。
・本人曰く、頭はそこそ良いらしい。
・運動するのは嫌い。
・趣味、特技は料理。
・姉がいて、姉のせいでストレスたまってるとか。

といったところかな…
性格はー……よくわかりません。
え、なんか最後の三つみてちょっと変な妄想が頭を洗脳されるんですが。


・運動嫌い、趣味と特技は料理→でぶ。
・姉のストレス→ストレスでハゲる。
        ストレス発散に私をつかい………………………………


………こんな妄想している私が変態か。


自分でいうのもおかしいけど、
頭がよくて、生徒副会長なら現実をみて、おかしなことなどしないと思うだろう。
しかし、私はいつも妄想をして生きている…
お兄ちゃんがいたら、というのも妄想好きの中2臭い妄想だ。
これもただの妄想であって現実ではない。
現実はかっこいい人である、はず…


「……………え………………………?」



そのくだらない妄想は、その瞬間に砕け散った。

14:匿名:2015/04/26(日) 15:14 ID:Y7U

縺医�縲∬牡縲��∴縺滓忰縲√ヲ繝ュ繧、繝ウ縺ョ逋セ諢帙■繧�s縺ョ繝励Ο繝輔→縲�
譛ャ譁�r縺ィ縺薙m縺ゥ縺薙m螟峨∴繧九%縺ィ縺ォ縺励∪縺励◆縲�
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15:匿名:2015/04/26(日) 15:16 ID:Y7U

蛹悶¢縺溪ヲ


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16:匿名:2015/04/26(日) 15:18 ID:Y7U

ニ連続文字化けw

百愛ちゃんのプロフと本文をところどころ修正します。
次レスから書きます。

17:匿名:2015/04/26(日) 15:23 ID:Y7U

主人公
名前:篠原百愛(しのはらゆあ)
年齢:中学二年生、14歳
身長:155p
容姿:赤めがね、前髪ぱっつん、一つしばりという、真面目っぽさそうな格好だが、
別にそうでもなく…


名前:麻生康彦(あそうやすひこ)
年齢:大学四年生、22歳。
身長:183p
容姿:黒色のサラサラの髪、ほどよくやけた肌。
長身、つまりはイケメン。

主な登場人物はこの二人。

18:匿名:2015/04/26(日) 15:46 ID:Y7U

「また平均だな…本当に大学講師と医師のあいだに生まれた子か?
」 テスト用紙を渡しながらそう言う数学の先生。

「百愛また52位?ある意味すごいね!」
さっき渡された私の通知表をみて言う友達。

「またこんな順位!?ちゃんと勉強してるの!?」 テストの結果を伝えてうなだれる母親。

「五教科369点…なにやってんだ、こんなんじゃ高校なんかいけないからな!」 テストの結果を伝えて叱るする父。

疲れた、疲れたよ…

私は有名な医師である母親と、有名な大学講師の父親のあいだに生まれた。
そのせいで私は周りから将来は絶対にこれからの日本の重大な支えになるだろうと、思われていた。
小学校では学年のトップほどだった。だけど…
私立の中学にはいってから成績は中の中。
ちゃんと勉強しているのに、どう頑張ってもそのまま。
最初っから私には勉強の才能がなかったことに気づいた。
小学校のあの素晴らしい成績はどこにいってしまったんだろうか…
それから親は私の子とを誉めることもなくなっていた。


「お兄ちゃん…」


私はいるはずもなく、できるはずもないお兄ちゃん、の言葉を口に出した。 お兄ちゃんがいれば、素敵なお兄ちゃんがいれば私は甘えられたのかな、誉めてくれるかな、と考える。
9歳ぐらい上で、かっこよくて、頼れるお兄ちゃんがいたら… そう、疲れるたびに私は思うようになった。

こんなこと、考えちゃ駄目だ…
病んじゃう…

私は自分の机に座り、パソコンを立ち上げた。
親はこれから二人で会社のランチ会に行くらしいし、テストも一旦終わったので、 なにかして少しでもくつろごうと思ったのだ。

私は少し迷ってから検索ワードに『くつろぎ』と入力し、検索した。
もしかしたら何かいいものが見つかるかもしれない、と思ったからだ。


「……くつろぎの場所、『蓮池』……?」


目にとまったのは、『蓮池』という、電子掲示板だった。
私は無意識のうちにそのサイトをクリックしてた。そこでまた目にとまったのが…


「妹がほしい」


という書き込みだった。

19:匿名:2015/04/26(日) 15:57 ID:Y7U

「また平均だな…本当に大学講師と医師のあいだに生まれた子か? 」
テスト用紙を渡しながらそう言う数学の先生。

「百愛また52位?ある意味すごいね!」
さっき渡された私の通知表をみて言う友達。

「またこんな順位!?ちゃんと勉強してるの!?」
テストの結果を伝えてうなだれる母親。

「五教科369点…なにやってんだ、こんなんじゃ高校なんかいけないからな!」
テストの結果を伝えて叱るする父。

疲れた、疲れたよ…

私は自分の部屋に入り、ドサッとベットに倒れこむ。

私は有名な医師である母親と、有名な大学講師の父親のあいだに生まれた。
そのせいで私は周りから将来は絶対にこれからの日本の重大な支えになるだろうと、思われていた。
小学校では学年のトップほどだった。だけど…
私立の中学にはいってから成績は中の中。
ちゃんと勉強しているのに、どう頑張ってもそのまま。
最初っから私には勉強の才能がなかったことに気づいた。
小学校のあの素晴らしい成績はどこにいってしまったんだろうか…
それから親は私の子とを誉めることもなくなっていた。


「お兄ちゃん…」


私はいるはずもなく、できるはずもないお兄ちゃん、の言葉を口に出した。
お兄ちゃんがいれば、素敵なお兄ちゃんがいれば私は甘えられ たのかな、誉めてくれるかな、と考えてしまう。
9歳ぐらい上で、かっこよくて、頼れるお兄ちゃんがいたら… そう、疲れるたびに私は思うようになった。

こんなこと、考えちゃ駄目だ… 病んじゃう…

私は自分の机に座り、パソコンを立ち上げた。
親はこれから二人で会社のランチ会に行くらしいし、テストも一旦終わったので、なにかして少しでもくつろごうと思ったのだ。

私は少し迷ってから検索ワードに『くつろぎ』と入力し、検索した。
もしかしたら何かいいものが見つかるかもしれない、と思ったからだ。

「……くつろぎの場所、『蓮池』……?」

目にとまったのは、『蓮池』という、電子掲示板だった。
私は無意識のうちにそのサイトをクリックしてた。そこでまた目にとまったのが…


「妹がほしい」


という書き込みだった。

20:匿名:2015/04/26(日) 16:02 ID:Y7U


「俺のお兄ちゃんになれよ。」

これは、どういう意味なんだろうか。
画面に映し出されたそのレスをじーと見て考える。
お兄ちゃんになれ、と言われてなれるわけでもないし、 レスを書き込んだ人が何を考えているのか、何者なのかも知らない。
自分もこのことを言われるのを待っていたのかもしれない。 そして、このレスのきっかけをつくったのも自分。
誰だかわからないのなら、会えば良いだけだけど、 別に出会いを求めてるわけじゃないし…
……でも、もしかしたら影で思ってたのかな。

こう考えても仕方がない。
超能力者じゃあるまいし、なんもないただのパソコンの文からじゃわからない。
こうなったら本人に聞くしかないんだ…

カタカタ「それ、はどういう、こと、です、か…?、」カタカタカタ…

黒いキーボードをそうローマ字で打って、書き込んだ。

237:ゆり:2021/10/18(金) 20:54 ID:asd4
それは、どういうことですか?

「ふぅ…」

真剣に画面と向き合ってたせいか、目が疲れた。
眼鏡をはずして、目をこする。 20:54… もう親も出掛けてるはずだ。
まだお風呂も入ってないし、ご飯も食べてないな…
なんとなく天井を見上げて考えてから、 お風呂に入って、ご飯を食べることにした。

21:匿名:2015/04/26(日) 16:05 ID:Y7U

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22:匿名 hoge:2015/04/27(月) 18:39 ID:Y7U



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23:匿名:2015/05/02(土) 13:09 ID:Y7U

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308�壹f繧奇シ�2021/10/31(豌エ) 20:56 ID:asd4
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310�壹f繧奇シ�2021/10/31(豌エ) 21:00 ID:asd4
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311�壼諺蜷搾シ�2021/10/31(豌エ) 21:01 ID:qwe1
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312�壹f繧奇シ�2021/10/31(豌エ) 21:03 ID:asd
蟆代@窶ヲ

313�壼諺蜷搾シ�2021/10/31(豌エ) 21:03 ID:qwe1
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314�壹f繧奇シ�2021/10/31(豌エ) 21:03 ID:asd4
繝�繧ォ縺、縺�!!

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26:匿名:2015/05/02(土) 14:57 ID:Y7U

27:匿名:2015/05/02(土) 14:59 ID:Y7U


300:ゆり:2021/10/31(水)18:09 ID:asd4
ただいま

301:匿名:2021/10/31(水) 20:48 ID:qwe1
おかえり

302:ゆり:2021/10/31(水) 20:48 ID:asd4
足痛い

303:匿名:2021/10/31(水) 20:49 ID:qwe1
なんで?

304:ゆり:2021/10/31(水) 20:50 ID:asd4
通学で… 自転車つかれるよ…

305:匿名:2021/10/31(水) 20:52 ID:qwe1
1qぐらいだろ?

306:ゆり:2021/10/31(水) 20:52 ID:asd4
うん、そんぐらい

307:匿名:2021/10/31(水) 20:55 ID:qwe1
近いじゃん

308:ゆり:2021/10/31(水) 20:56 ID:asd4
えー、疲れる!遠い!

309:匿名:2021/10/31(水) 20:58 ID:qwe1
いやいや、近いだろ

310:ゆり:2021/10/31(水) 21:00 ID:asd4
遠いもん

311:匿名:2021/10/31(水) 21:01 ID:qwe1
馬鹿か、お前?

312:ゆり:2021/10/31(水) 21:03 ID:asd
馬鹿だもん…

313:匿名:2021/10/31(水) 21:03 ID:qwe1
あははっ、ごめんな
いつか勉強でも教えやるからさ〜

314:ゆり:2021/10/31(水) 21:03 ID:asd4
ムカつく!!

     ・
     ・
     ・
 

28:匿名:2015/05/03(日) 17:46 ID:Y7U



私は学校の友達と映画をみにいこうと、ゆれる電車の中、手すりにつかまってたっていた。
現地集合、場所は楠の葉ぽぽらーと。乗り換えは二回なので、この電車でつく。
休日なので、少し人が多い…

そして今日は''お兄ちゃん''ができてから二週間。
とくに何もなく、掲示板のなかでどうでもいいことを話してるだけ。
今日の学校はどうだったか、最近のニュースのこととか…
お兄ちゃんは私を見下すし、うるさいけど、そのうるささが優しさなんだと思う
話してて結構楽しいし、本当にこんなお兄ちゃんがいたら、と話すたびに思う。


お兄ちゃんについてわかったことは、性格以外はなにも知らない。
といっても、 ネットは性格もかえられちゃうのでほんとは全然違うかもしれない。
おっ、おじさんだったりして…!?
それでもネットの相手と話してしまうのは、相手のことを信じているからだろうか。
出 会いがなんかいうけれど、ネットで話しているからこそいいのかもしれない。
知らぬが仏といったところ…?
もし、相手とあってしまってそれが今までを裏切らせたら、どうなるんだろう…

そう長々と考えてたとき、携帯から着信音がきこえた。


私は鞄から白の携帯をとりだし、電話に出た。

「もしもし…」
「あ、百愛、ごめん、遅くなっちゃうかも!」
「え?」

電話の相手は今日一緒にいく予定の横川伊久実だった。
私の一番の友達ともいえる、同じ学校のクラスメート。

「ごめん!駅のホームの書店にはいったら、面白そうな漫画があって…
す、少し見るだけだったのに、熱中しちゃって気づいたら20分たってて…
そしたら次の電車が20分後で、40分遅れるかも…ごめんね、本当にごめん!!」

……なにやってるんだよぉ、いくみは…

「あはは、もう何やってるのよーいいよ、40分間ぶらぶらしてるから!」
「ほんと!?もうごめんね、じゃあま「ドンッあっ、ごめんなさい!「え…?

電話に夢中してたら、周りをみてなかった…
少し後ろにさがっただけなのに、人とぶつかってしまった。


「全然大丈夫!」


その明るい声にさそわれ顔をみあげれば、
その明るい声に似合った顔と、高い身長の男性…

この人、かっこいいな…

私はペコッとお辞儀をして、また耳に携帯をつけた。

「あ、ごめん、人とぶつかったもんだから…」
「なんだ、よかった!痴 漢にでもあったのかと…」
「まさかぁ〜」


─────────もし、相手とあってしまってそれが今までを裏切らせたら、どうなるんだろう…


「お、お兄ちゃん!!」


「え!?」
「ごめん、いくみ!今日、映画みにいけない!!」
「ちょ、ちょっと!?」


「え…?」


そして、その人は振り替える。


「ゆ、り…?」


─────────期待は、裏切られなかった。

29:匿名:2015/05/04(月) 18:19 ID:Y7U


「あ、俺甘党なんだ」

楠の葉駅から少し歩いたところにあった、ワゴンのドリンク店の前。
私の手元には氷がたくさんはいって冷たい水滴がひたたるサイダー。
私の目の前には砂糖をいっぱいいれたあつあつのコーヒーをもったイケメン…

「あは、以外?暑いのは好きなんだけど、苦いのって飲めないんだよねぇ…」

ストローを口に入れ、サイダーをのむ。
風があるし、ちょっと寒い。

「でもコーヒーの味は好きなんだよなぁ。 てか、付き合わせてもらっちゃって平気なわけ?」
「たぶん…」

…なんでこの人とジュースなんか飲んでいるのか。
それは、私が彼を見つけたからだろう

────────────────────────────────────────────

いくみと話しているとき、さっきぶつかった人の持っていた携帯の画面にふと目がとまった。
そこで目にはいったのは、これからの未来をかえるものだった。


303:匿名:2021/10/31(水) 20:49 ID:qwe1
なんで?

304:ゆり:2021/10/31(水) 20:50 ID:asd4
通学で… 自転車つかれるよ…

305:匿名:2021/10/31(水) 20:52 ID:qwe1
1qぐらいだろ?

306:ゆり:2021/10/31(水) 20:52 ID:asd4
うん、そんぐらい

307:匿名:2021/10/31(水) 20:55 ID:qwe1
近いじゃん

それは、私とお兄ちゃん、しかみることのできない蓮の池のスレッドだった。
私はまさかと思いながらも一瞬で悟ったのだ、この人が私の''お兄ちゃん''なんだと…

「お、お兄ちゃん!?」

あり得ないながらも気持ちをおさえられずお兄ちゃんの名前を口にした。

こ、この人がお兄ちゃん…?リアルお兄ちゃん!?

私はお兄ちゃんかもしれないその人を見つめた。 そしてその人は驚いた顔で振り向き、私のユーザーネームを口にした。

………この人だ………

──────────────────────────────

30:匿名 hoge:2015/05/04(月) 18:22 ID:Y7U


それから私とお兄ちゃんは次の駅で電車からおりた。
「とっ、とりあえずなんか飲みながら話そうか!ジュースでも奢るから!」
なんて相手がいうからここにいるわけだけど…

驚きだ、驚きすぎる…
ネットで出会った人と会って、今自分の目の前にいるなんて…
たまたまあったという、こんなことネットの世界でもないだろう。
違う人だったらどうしよう、すっごい黒歴史になっちゃう…
普通に聞くしかないな…

「あっ、あの、本当に私と話していた相手さんですか?」
「たぶん…このスレッドの'ゆり'ってお前だろ?俺はこのqwe1のIDの匿名だし。
それにこのスレッドは特定のユーザーしかみることができない。俺とお前だけだ。」

そういって彼はそのスレッド画面をうつしたスマホをとりだしみせた。

「じゃあ本当に…?」
「ああ、そうだ。まさか会えるとは驚きだよなー じゃあさ、名前聞いていいかな?リアルの。」
「えっと…」
「あ、普通はこっちから言うべきか…俺は麻生泰彦。で、お前は?」

……麻生、泰彦……?
ちょ、ちょっと待って。これはいくらなんでも驚きが…

「ごめん、もしかしたら名前いいたくないかな?」
「あ、えっとその…私は…」
「え…?」
「篠原百愛です……」
「………え………?」
「篠原百愛です!!」
「………………………」

お兄ちゃんの名前をきいてすぐわかった。
体型も声もすごい変わってるけど、この顔、昔の顔の面影があるこの顔…


麻生泰彦。
昔住んでいた家の隣の家の人で、背が小さくて馬鹿でウザかった人。
私はこの人のことが嫌いだった…

31:匿名:2015/05/05(火) 13:15 ID:Y7U


「あ、よう、久しぶり…」

「久しぶりです、ほんと。」

泰彦さん(昔はそう呼んでいた。影では呼び捨ても。)とは
家が近くてもあまり話すことはなかった。
しかしそれは、私が泰彦さんをさけていたからで。
私が遊んだり話したりしたのは5歳ぐらいだけだと思う。
でも泰彦さんを嫌ったのも5歳ぐらい。
最初は一緒に遊んでくれる、明るくて優しくていい人だった
それでも泰彦さんを嫌ったのは、自分のせいだ。


「まさかこんなふうに再開するなんて…」

相手も困ってるようだった。
相手も私のことは別に好いてるわけじゃないと思うし、 会いたくもないだろう。
私も会いたくなかった
でも会わずにいられてもネットですでに話してたんだ

「…今まで、泰彦さんと話してたんですね、私…」
そう思うと恥ずかしい。 お兄ちゃんがほしいとか、この人に知られてしまった

「そういうことだなーあっ、百愛だから百合(ゆり)か!」
泰彦さんはひらめいて嬉しそうな顔で、笑顔でこっちをみた。
その笑顔をみて何故か腹が立った。 なんでわたしといて笑えるの…?

「てかちゃんと『お兄ちゃん』って呼べよ。泰彦さんって昔のまんまじゃねぇか…
でも百愛が妹でよかった!すっごい嬉しいわ、俺!!」
…なんで……?

「お前のこと、ゆりじゃなくて百愛でいい?スレッドも俺たち以外みれないし…」
「いいですけど…」
「百愛、ほらお前も!」
「…お、お兄ちゃん…」

クスッあらためてこの泰彦さんに向かっていってるなんて可笑しい

「声小さいなぁ…ほらもう一度!」
「おっ、お兄ちゃん!!」
「そうそう、偉いなぁ百愛。百愛が妹だから、好き勝手できるもんなー」

好き勝手ってなんだろう、と思ったが、 お兄ちゃんがそう言って頭をなでるので、
それはとてもホクホクする気持ちで、 そんな不安と疑問の気持ちもすぐに消えていた。

「てか一応兄弟だろ?敬語とかつかうんじゃねぇよ? 遠慮せずびしっと!
あの頃の俺たちじゃないんだ。それにスレじゃお前…」

…わかりました
じゃあまあ礼儀として…

「よろしくね、お兄ちゃん!!」

そう心を込めていうと、お兄ちゃんは顔を真っ赤にした。
こっちも恥ずかしくて爆発しそうなんですけど…

「ああ、宜しくな!!」

無邪気に笑ったその笑顔は昔のままにみえた。

32:匿名:2015/05/05(火) 14:17 ID:Y7U



「ふぅ…」
10:26、自分の部屋。
息を漏らしてベッドに座り込む。
今日はいろいろありすぎて、まだ頭の整理がちゃんと…

お兄ちゃんとはあの後、メールアドレスを交換してから解散した。
スレッドで話せるんだから交換する必要なんてない、と私は言ったけど、
もし誰かがなんらかの事故で個人情報をそこでみてしまったら、ということだったので交換した。

その後はいくみにちゃんと話をつけて、また行こうということになった。
それから普通に家に帰って、ご飯食べて、風呂はいって、勉強して…
そして今。

これから私とお兄ちゃんがどう接するのかはわからない。
個人情報がふくまれている話以外はスレッドで話すし、
メールもつかうかはわからない。
これからもう話すこともなくなるかもしれない。
私は…できればもう話したくないと思っている。
''あのこと''について言われたら、何かされたら、と考えてしまう。
そう思っているのに、思っているのに、
私は暇があればパソコンをあけては「.」を開いてこまめにリロードしてしまうんだ。
私は完璧、お兄ちゃんともっと話したいと、甘えたいと思ってるんだ…

─────────────────────────────────・・・・
 

33:匿名:2015/05/05(火) 14:18 ID:Y7U


んっ、ふぁ……

瞼をあけてもいつもの光景。
自分の部屋、自分のベッドに寝ている自分。
時計をみると7:56。
少し、寝坊だな…
昨日はあれからそのまま寝ちゃったんだ…
起きなきゃ、、、

私はムクッと布団からでた。
あ、お母さん、布団かけてくれたのかな?
今日は月曜日だけど、先週の授業参観の振り返りなので休みだ。
特に出掛ける用事もないので、半袖、ショートパンツをタンスからだした。夏みたいな格好。
机のひきだしに入っている眼鏡ケースから赤色の眼鏡をかける。
一番、私に合う眼鏡の色だと思う。
朝御飯を食べること、掃除するために一階に降りた。
それらがすんだ二時間後にはまた同じ場所にいた…

「暇…」

親は仕事。じゃあ自分は勉強をしなくてはいけないのだが、
どうもこうもする気にはなれない…
さっき「.」を開いても返信はされなかったし、相手は20歳をこえてるはずだし、
休みなのはうちの学校だけなので、仕事か学校にいってるはずだ。

暇だ、暇じゃないけど暇すぎる…

それから枕を抱きながらベッドの上で座り込んでボーッとしてた。
すると左耳からあり得ない声が

「暇なら遊んであげようか?」

聞こえた方を向く、そこにはドアに寄りかかって立っているお兄ちゃんの姿。

「え、なっ、泰彦さん!?」
「だからお兄ちゃんだって。」

そう言いながらお兄ちゃんは笑って私の部屋に入る。
嫌、怖い、怖いよぉ…
体が震えているのがわかる。

「もう、そんな怖がらなくていいじゃん。急に入ってきたのは悪いと思うけど…」
がっかりした顔でため息をつく。
「なんでお兄ちゃんがここに、いるんですか!?」
急に自分の部屋に特に仲もよくない男性がいきなり入ってきたんだ、そう聞く以外はない。
「ああ、今住んでる家のおとなりさんからこれを貰ったんだ…」
………?
お兄ちゃんは背中で隠れていたビニール袋を前に出した。
その袋の中身は…

「ピーマン…」
袋の中に入っていたのはどう見てもおいしそうなピーマンだった。

「ほら、俺、苦いの苦手なんだ。 それで百愛にあげたいなーっと思って…
家、もしかしたら昔と変わってないかもって思ってここまで来たんだ。」
「鍵は…?」
「え、普通に空いてたけど…昼間なんだから、空いてても普通だろ?」
「あ…でも昔のことなんてよく…」
「そりゃあ細かい場所、覚えられないかもしれないけど、大抵は覚えればすぐわかるさ。
だってここ、並みの家の大きさじゃないし…」

そう、私は成績優秀な親のお陰で裕福な生活ができている。
この家も普通の家の3倍は…

「な、いいだろ?親が来ても俺、顔見知りだし…百愛ともっと仲を深めたいんだ。」
真剣な表情。うっ、駄目だ…

「うっ、うぅ…」
何故か泣きそうになった。
「ちょっ、えっ、なんで!?泣いてる!?」
お兄ちゃんは私の隣に座って、私の顔を焦りながら覗き込む。
「やだ、泣いてなんかないよ…」
「じゃあ何!?」
「ん、わかんないけど、お兄ちゃんが入ってきたときなんか怖くて、でも話したら落ち着いた…」
「そっか…」
お兄ちゃんは私の言葉を聞いて安心したのか、優しく微笑んだ。
「俺は、お前のこと、妹のことを…百愛のことを大事にするさ。」
「えへっ、お兄ちゃんは優しいね、やっぱり…」
嫌いだって思ってきても、嫌いになんてなれない。こんないい人…
それにこの人は全然悪くないもん…

「可愛い笑い方するんだな…」

暖かい、この人は私の心を裏切らなかった。
いいお兄ちゃんになってくれるはずだと心から思った。

34:はるる◆/M:2015/05/05(火) 16:38 ID:Y7U

>>33の、百愛ちゃんが「暇」と思っているシーンをかいてみた。
http://img2.imepic.jp/image/20150505/551280.jpg?609c151aee8a8c3b493f85f25c9ece3c
見にくい…←

名前はもう…いいですよね。
隠す必要なし。
ID表示されるし、トリップで書き込んじゃってるし。

35: らいむ ◆P2 hoge:2015/05/05(火) 17:34 ID:WNs



はるっちー!小説前から見てたよ!
すっっっごく面白い!!兄弟イイネ!しかも上手!

これから楽しみに更新待ってるよー、がんばッ!

36:はるる◆/M:2015/05/05(火) 17:40 ID:Y7U

>>35
ひゃあああああああっ、らむちゃんだったの!?
びっくりしたぁ…

ありがとう、らむちゃんんんんんん!!
兄弟いいよね、妹と弟大好きだけどね、お兄ちゃんほしいよ…
まだまだ全然!変なところとかないかな?
らむちゃんこそ最高ですよ!
これからも頑張ってね!

37: らいむ ◆P2 hoge:2015/05/05(火) 18:38 ID:WNs



>>36

全然変なところないよ!むしろ上手すぎだから!

最高・・・有り難う、その言葉心に届いた(涙目)
うん!頑張る!

38:はるる◆/M:2015/05/06(水) 08:33 ID:Y7U


>>37
まじですか…
それはそれはとても嬉しいです!!
頑張ってどんどん更新しちゃう!((

よかった…!
私も頑張ります!!

39:はるる◆/M:2015/05/06(水) 20:33 ID:Y7U


「百愛」

お兄ちゃんの優しい声。
何だろう…そう思っていると、お兄ちゃんの手は私の顔に近づいてきた

「え、なっ…」
何、何、何…?
お兄ちゃんの手はどんどん近づいてくる。
そしてその手は私の眼鏡にかかり、私の眼鏡をはずそうとする。
お兄ちゃんの顔は真剣で、まっすぐ私をみていた。
手、手を、お兄ちゃんの手をはらわなきゃ…
でも体がうごかない…

「えっ、やっ…!」
やっとしてお兄ちゃんの手をはらう。
そうするとお兄ちゃんはため息をして今度は私に顔を近づける。
やだ、もう、声もでない。
お兄ちゃんの顔はどんどん近づき、とうとう私の耳元まできた。
息がかかる、そしてお兄ちゃんはこう言った


「あのこと、もう忘れちゃった…?」


ビクンッ一瞬で鳥肌がたって、心臓の早さがより増す
さっきまでの優しさはどこにいったんだろう
お兄ちゃんは私から顔を離し、私の眼鏡をとる
そのことを言われたら私は、この人に逆らえなくなる…

「やっぱり…」
お兄ちゃんは私の眼鏡をかけて言った。お兄ちゃんは眼鏡も似合う…
「やっぱり百愛、そんな目悪くないよね?眼鏡はずしても0.8ぐらいでしょ、視力。」
反応したいけど震えすぎて頷くこともできない
「もう、ほら!」
お兄ちゃんは私の頬をひっぱった
「い、い''だい…」
「笑って?」
お兄ちゃんはそういって私の頬から手を離し立った
なんなんだ、わざと驚かせたり、笑えっていったり…
でも、少し落ち着いた…
「ごめん、さっきの冗談。そういわないと百愛、眼鏡とらなそうだったし…
髪をおろしてる百愛も、眼鏡をとっている百愛も可愛いよ? 強引なやり方になっちゃったけど」
「なんで眼鏡なんてはずしたのよぉ…」
まだほっぺが痛い…
「いや、百愛の眼鏡をはずした姿がみたかったから…」
「はぁ?」
「怒るなよ〜それにさっきの忘れてよ、冗談だし。
もう全然あのこと、気にしてないし。ただ見たかったということだけで…」
「こっちは怖かったのにぃ!!」
頬の痛さと怖さがふっと消えたのがまざってよくわからなくなる。
「でも眼鏡はずした百愛も可愛かったよ?視力0.8ぐらいならはずしててもいいのに…」
「いいからもう眼鏡返してよ!」

40: らいむ ◆P2 hoge:2015/05/06(水) 21:10 ID:WNs


あー・・・、はるっちの小説見てるとイケメンなお兄ちゃん欲しいなと思ってしまう。


続き待ってるよー!、

41:はるる◆/M:2015/05/07(木) 21:16 ID:Y7U

私もこんなお兄ちゃんほしいなって、この小説かいてるよ。
泰彦お兄ちゃんは勿論イケメンだよ!!
うはぁ、大事にされたい((

ありがと、今書き込みますー

42:はるる◆/M:2015/05/07(木) 21:28 ID:Y7U


「あー、はいはいはい。なんか百愛と一体化したみたいでよかったな…」
またお兄ちゃんは優しく笑って私に眼鏡を差し出し返してくれた。
って、え、お兄ちゃんちょっと気持ち悪いよ?
でもこの顔を見せられたら何もかも忘れて許してしまいそうだ

「じゃあもう帰るな」
「え、もう帰っちゃうの!?」
「何?もっとお兄ちゃんと居たかった?」
お兄ちゃんは私をからかっていっているのだろう。 でも私は本気で残念だった。
さっきは怖かったけど、もっと話してたかった。まだ一時間もたってないのに…
「……俺ももっといたかったけど…また会いに来るから」
私の気持ちに気づいたのか、さわっと私の頭に手をおいて撫でた。
こんなにも包容力に満たされたことが今までにあっただろうか
「じゃあな」
お兄ちゃんはそう言って部屋の''窓''に近づく。
ってええ!?
「お兄ちゃん、まさか窓から!?ええっ!?」
まさか、まさかと思ったけど、ええ!? でもお兄ちゃんは笑ってなどないし…
でもお兄ちゃんはどんどん頬をゆるませて…
「あははっ!ばーか、そんな訳ねーじゃん!冗談、冗談!!」
……え?
「じゃあなー、百愛ー」
お兄ちゃんは笑いながらドアに近づいていき、帰っていった。
こっ、この野郎!!
「お兄ちゃんのばか!もう来るなし!!」
ドアの奥から笑い声が聞こえる。 ほんとなんか色々かわるなぁ、もう…
でもそれは今まで暗くなっていた私を元気にさせてくれるためのものだったのかもしれない
私はいつもこう思っちゃうんだ。 気づかないとわからない優しさ。もう、ほんとにお兄ちゃんは優しいなぁ…

43:はるる◆/M:2015/05/10(日) 10:00 ID:Y7U


「百愛、最近気分いいよね!」

国語の授業が終わった休み時間、伊久実が話しかけてきた

「そう?」
「うん、今までなんかイラついてて疲れて多感じだったんだけど、
最近の百愛はそんなふいんきも消えて、明るいオーラがふわふわぁ〜って!」
「ふわふわ…」
「百愛も気分もよくなったことだしさ、ほら、この前の映画駄目だったじゃない? だから次の日曜、観に行こうよ!」
「次の日曜かぁ…」

次の日曜はお兄ちゃんも休みだと言っていたから、 いっぱい話せる予定だったんだけど…
どうしよう、伊久実に誘われたけど、お兄ちゃんと話したいな

「ごめん、私その日は用事が…」
「そうなんだ…じゃあしょうがないや、またにしよう」
「うん、ごめんね」

行けなかったことだけじゃなくて、嘘をついていることも含めて謝った。
用事なんてものじゃないのに
いくみの誘いはいつものるのに
断ってまでお兄ちゃんを優先してしまった
そんな私は…

44:はるる◆/M:2015/05/11(月) 21:12 ID:Y7U


「いい?この公式を使って…応用するんだよ。このxに3を代入して…」
「んー……あ、こう?」
「そう、それ!じゃあその式を解いてみ?式の解き方はそんな難しくないだろ?」
「うん…あ、できた!」
「どれ…あ、ここの答えにちゃんと単位つけなきゃ」
「忘れてたぁ…じゃあqをつけて、終わり!?」
「終わり!よしっ、じゃあ休憩!!」
「ほんと!わーいっ!」

お兄ちゃんが来てから40分、ずっと数学をやっていた 数学は好きだけど、苦手で…
やっと休憩になった私は、フラフラとベットにむかい寝転んだ。

「お前、ベットが似合うな…」
「なっ…!それ、ばかにしてるよね!?」
私はガバッと起き上がった。 お兄ちゃんは笑いながらお母さんのおいてったお茶を飲んでた。
そうすると紅茶のカップから唇をはずして話しかけてきた。

「百愛、何でお兄ちゃんが欲しいと思った?」

その言葉に少しビクッとした

「え、えと…その、お兄ちゃんも知ってるでしょ?私の親がすごいの…」
お兄ちゃんはまっすぐこっちを見ながらうなずいた。
その目で全てをみすかせられるようで、目をそらして下へ俯いた。

「だからね、私昔からずっと期待されてきたの。私もそれに答えられるように頑張ろうって…
小学校のときは勉強も余裕だったんだけど、中学にはいってからずっと平均でね。
周りからはもちろん誉められなかったよ。でも私はすっごく頑張って勉強したのにさ、みんな攻めるばかりだもん。
兄弟もいないし、親のことは友達も知っているから愚痴とか言えなくて…
それでね、気軽に話せて甘えられるお兄ちゃんがほしいなって…」
どんどん声が小さくなる。 お兄ちゃんに引かれちゃったらどうしよう…
こんなこと痛いよね、話すんじゃなかったかな…

「百愛…」
お兄ちゃんの声、近づいてくる足音。 やめて、私を切り離さないで
「百愛、俺はどんなことも聞くし、甘えられてもいいよ?喜んでお兄ちゃんするから!」
「え…?」
顔をあげればお兄ちゃんがいつものように笑っていた
「だって俺はこういう妹がほしくてあそこに書き込んだんだよ?」
「あ、う…安心したぁ…」
「だからどんどん言っていいよー」
「うん、安心した。じゃあ、さっそく話したいんだけど…」
いつかは話さなくてはいけないと心で決めていたこと。 心臓の鼓動が早くなっているのがわかる。

「あのこと、勿論おぼえているよね…?」

「………ああ、勿論。」
お兄ちゃんは少し驚いたようで、そう言った
話したかったのは 年前のあのこと、について。 あれは私とお兄ちゃんにとっての一番大きな事件。
二度と思い出したくなかったけど、会ってしまったのだから素直に話したい───────

45:春ル◆/M:2015/05/17(日) 16:03 ID:Y7U


六年前───

私は泰彦さんと遊びたくて、泰彦さんのいえへ向かった。
小さかった私は、暇があり親に許しをもらったときは楽しそうに遊んでくれる、泰彦さんと遊ぶのが好きだったのだ。

その日も暇で、親から許しをもらったので泰彦さんちへ向かった。
今日は何をしようかな、とワクワクしながら。

いつもは玄関からインターホンを鳴らして泰彦さんが出てくるのを待って、泰彦さんが遊んでいいと言ってから家に入るのに…
なんであのときはなぜ玄関が開いていたのか、なんで泰彦さんがいなかったのか、 なんで勝手に家にあがってしまったのか。

泰彦さんちなんてあがりなれている、部屋なんてどこにあるか知っている。
泰彦さんの部屋に入った私はいすに座って前の机の上をみた。
そこで見たのは、ラブレター
そこで私は葛藤した。
なんか心がむしゃくしゃして…
───私はその手紙を破って、くしゃくしゃにして、その場に散りばめた


それからどのくらいそこで立ち尽くしていたか、
その時どんなことを思っていたのかわからない
気づけば目の前には泰彦さんと、泰彦さんと同じ年齢だろう女の人と男の人がいた。
泰彦さんはばらばらになった手紙を見て、慌てて二人を外にだし、何か言っているようだった。
しばらくして大きな声が聞こえたら、急に静かになった。
泰彦さんは涙目で部屋へ入り、私に怒鳴った。

「何すんだよ、くそ野郎!!二度とうちに来るな!!!」

私にはまだ状況が理解できてなくて、まだ立ち尽くしていたので泰彦さんに手を引かれ家の外に出された。

46: らいむ ◆HQ hoge:2015/05/17(日) 18:42 ID:WNs



くそ野郎だなんて・・・ひどいね。と、思ってしまった。

続き期待してる!

47:はるる◆/M:2015/05/20(水) 21:08 ID:Y7U



ありがとう!

でもテスト期間だから、更新遅くなるかもなぁ…

48:縺ッ繧九k◆/M:2015/05/24(日) 17:47 ID:Y7U


莉翫∪縺ァ縺ョ縺願ゥア繝ェ繝ウ繧ッ髮�


>>1
>>2菴懆�°繧�
>>17繧ュ繝」繝ゥ繧ッ繧ソ繝シ邏ケ莉�
>>4縺�m縺�m縲�
>>6
>>20
>>10
>>11
>>19
>>27

49:はるる◆/M:2015/05/24(日) 17:53 ID:Y7U


今までの話のリンク集


>>1
>>2作者から>>17キャラ紹介>>4いろいろ。>>19
>>6
>>20
>>10
>>11
>>27

50:はるる◆/M:2015/05/24(日) 17:55 ID:Y7U


>>28
>>29
>>31
>>32
>>33
>>39
>>42
>>43
>>44
>>45

51:春ル◆/M:2015/05/28(木) 20:26 ID:Y7U

────────────────────────────────────────────────────
「あの手紙、仲良かった子が引っ越して久しぶりに戻ってくるよっていう手紙だったんだよね。あのあと、両親がいってた
お兄ちゃん、楽しみにしてたよね、嬉しかったよね、
でもっ わっ、私が手紙破っちゃって、お友達さんはお兄ちゃんが破ったって勘違いしたんだよね。
それでっ、そのっ、あんなことになっちゃって…」

声が震える、何を言えばいいのかわからない。
お兄ちゃんは今、どんな顔しているのか気になるけど、勇気がでないっ…

「お友達さんもお兄ちゃんも嫌だったよね、あの日は。
私もあの日のことも、お兄ちゃんのことも忘れたくて、
『泰彦さんのことは嫌い』だなんて自分に嘘ついて、自分から嫌おうとして、お兄ちゃんに近づかないようにしてっ…
でも無理だよ、いつも窓の外をみると思い出しちゃって、心が痛くて痛くて…
自分に『泰彦さんのことは嫌い』と何度もいいきかせても、自分にはちゃんと嘘つけないっ、
だって昔から今までずっと、お兄ちゃんのこと大好きだったもんっ…」

勇気をだして顔をあげ、お兄ちゃんをみる。
真っ正面から、ちゃんと。

「あのお友達さんからの手紙、私はてっきりラブレターかと思っちゃって…
泰彦さんに彼女とか思ったらすごいイラついちゃって破っちゃって…!
だって、そしたら泰彦さんと遊べる時間少なくなっちゃうもん!
嫌だったの、もっと一緒に、居たかったっ…!!」

言い切った… お兄ちゃん…

口をあけてポカーンとしている。

やだっ、こんなこと痛いか…!

急に顔が赤くなって、恥ずかしくてまた下を向く。

「こんなの、言い訳、だよね… きっとあのお友達との間にもあれからいろいろあったと思う。
あのときのことはもう戻らないよね。
今になってこんなこといって、もう私のところにこなくてもいいです、ネットで話すのもやめましょう、ね…」


「なんだよ、お前…」


うっ! 怒られる…

「たっく、何回言わせるの?
そんなに俺にかまってほしいの?そんなに何度も俺に言わせといて、こっちも疲れるんだけど…」
「ごめんなさいっ!!」
「謝ってもらっても… いい、ちゃんと聞け、ちゃんと顔あげろ」
「う……」
「前のことは忘れろって何回もいったろ?もう、ほんと何回いわせるわけ? まだ言わせる気なの、百愛?」
「いや、そんなこと…」
「じゃあもう昔のことは口に出すな。
俺は基本怒らないけど、そのことを口にだしたら怒るからな。」
「はい」 「確かにあのあとはいろいろあったけど、そんなことで絶好とかするような仲じゃないってば!
それに俺、頭いいから百愛がなんでそんな行動したのかすぐわかったし!
いやぁ、モテるってつらいよなぁ〜」
「……」
「でも俺も謝らなきゃな。本当は引っ越す前に言いたかったんだけど、そういうの苦手で…
あのとき、『二度と来るな』なんていってごめんな? ほんとうはそんなこと、思ったこと一度もないから」
「お兄ちゃ…」

やばい、泣いちゃう…
あ、もう…

「お兄ちゃんっ、うわぁっ…!!」
お兄ちゃんに抱きつく。
「百愛!?うわぁ、どうした!!」
「よかった、よかったぁ…」
泣く泣く。頬に涙がつたる。
お兄ちゃんは私を包み込むように私の頭に手をおいた。
「俺がそんな酷いこと思うとでも思ってたのか?」
「……うん」
「うわー、百愛酷いな…」
「だってぇ〜」
私の涙はお兄ちゃんのふくまでを濡らす。 喉も痛くなってくる。



私はこの時、6年ぶりに心のそこからモヤモヤがなくなった。

52:◆/M:2015/05/29(金) 17:05 ID:Y7U



これで一章てきななんかは終わりです

53:◆/M:2015/06/06(土) 17:50 ID:Y7U


986:ゆり:2021/11/28(水)17:09 ID:asd4
ねぇねぇきいて! 私今日可愛い手袋買ったの〜

987:匿名:2021/11/28(水) 20:48 ID:qwe1
へぇー、どんなの?

988:ゆり:2021/11/28(水) 20:48 ID:asd4
えっとね、白くてふわふわの

989:匿名:2021/11/28(水) 20:49 ID:qwe1
いいな、暖かそう

990:ゆり:2021/11/28(水) 20:50 ID:asd4
うん、暖かいよ

991:匿名:2021/11/28(水) 20:51 ID:qwe1
寒くなってきたもんなー 俺も買おうかな

992:ゆり:2021/11/28(水) 20:52 ID:asd4
お兄ちゃんが手袋…

993:匿名:2021/11/28(水) 20:55 ID:qwe1
なに、変?

994:ゆり:2021/11/28(水) 21:06 ID:asd4
いや、イメージできないなぁって…
お兄ちゃんって手、大きいよね

995:匿名:2021/11/28(水) 21:08 ID:qwe1
んー、そう? 百愛は手も小さいよね

996:ゆり:2021/11/28(水) 21:09 ID:asd4
ん、まぁよく言われるけど… もって何ですか…

997:匿名:2021/11/28(水) 21:10 ID:qwe1
あー?そりゃあ背も小さいしあと…

998:ゆり:2021/11/28(水) 21:13 ID:asd
え?

999:匿名:2021/11/28(水) 21:13 ID:qwe1
うん、背と手が小さいかな! あ、スレおわるから
次ここね
http://durasisu?/tart/19871224/15

1000:ゆり:2021/11/28(水) 21:13 ID:asd4
ちょ…貧乳だとか思ってないよね…?

1001:1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててください。

54:春ル◆/M:2015/06/13(土) 19:58 ID:Y7U


「ねぇねぇ、テストの学年順位、27位だった!」
冬休み前のテスト、私は学年27位だった。
中学生になってから一度もとったことのない順位と点数。
テストが終わった帰り道の下校中でもまだ舞い上がっている。
その様子をみて伊久実はただたんに私を無視る…
「伊久実、聞いてるの?無視しないでよぉー」
私は伊久実のまわりをうろうろして伊久実の顔を覗き込む。
「もうそれ、何回も聞いたし。いい加減うるさい、いちいち相手してられない。」
伊久実はまだ前を向いてスタスタ歩いてく。
伊久実はうるさいときもあるのに、冷たいときはかなり冷たい。
「そんなこと言わないでよ、27位だよ、今までより27位もあがったんだよ?!」
「はいはい、すごいすごい」
伊久実は軽く流した。
それでも結構つめたい伊久実に一応誉められたのだから、私はかなり嬉しい。
「だってぇー。もう嬉しすぎて!」
嬉しい、嬉しすぎる。 これで親にも誉められる、そしてお兄ちゃんにも!
「猛勉強したの?すごい勉強方でもあるの?」
私のあまりの順位の上がり差に伊久実もかなり驚いているようだった。
「えへ、秘密!」
「うわ、自分だけえ!ま、今回も伊久実より上だけど。」
伊久実はいつも私より点数が高い。順位だって20位らへんをうろうろ…
そんなことを話していると、鞄からメールの着信音が聞こえた。
「ごめん、メールだ。ちょっと待ってて!」


受信MAIL[117/500]
──────────────────────────────
time2021/12/17/16:36
from麻生泰彦
題名
──────────────────────────────
テストの結果どうだった?
成績、少ししか上がってなかったり、下がってたら許さないからな!
あとそうだとしても俺のせいにすんなよ!
この俺がバカなお前に教えてやったんだからな!


お兄ちゃんからメール!初めてだ。
私は興奮しながら返信する。



受信MAIL[209/500]
──────────────────────────────
time2021
/12/17/16:39
from篠原百愛
題名ありがとう!
──────────────────────────────
会ってから話したい!
でも期待してていいからね!


「誰?」
「えへ、お兄ちゃんー」
「お兄ちゃんって、百愛お兄ちゃんいたっけ?」
伊久実は私の家のこともよく知っている。お兄ちゃんがいるなんて聞いてもありえないだろう。
「ううん、お兄ちゃんだけどお兄ちゃんじゃないの」
伊久実は首をキョトンと首をかしげる。
「いつか紹介するよーじゃあバイバイ」
話している間に、伊久実との別れ道だった。
「うん、じゃあまたね」
手をふって帰ろうとして前を向くとそこにはお兄ちゃんがたっていた。

55:サク◆Ys:2015/06/13(土) 20:45 ID:3qo

あれ、はるるさんって、もしかして春音…?


もしそうだとしら、私の事覚えてる?
二次創作板のカゲプロ小説(ryってとこにいた、サクだよ!

56:サク◆Ys:2015/06/13(土) 20:46 ID:3qo

>>55

訂正
もしそうだとしたら

でした。すみません。

57:春ル◆/M:2015/06/14(日) 14:25 ID:Y7U

うわぁ、よくわかったね!
本来は春ルです。
勿論覚えてるよ、すごい久しぶり…

58:春ル◆/M:2015/06/14(日) 18:38 ID:Y7U


お兄ちゃんは私の顔を確認してから私に手を振って歩いてきた。
「あ、ちょっ、伊久実、待って!」
伊久実を呼び止めると伊久実はすぐに振り返って少し大きい声で「何?」と言った。
せっかくお兄ちゃんに会ったんだ、さっき話したばかりだし丁度いい。
って運よすぎだけど…
「私のお兄ちゃん今会ったから紹介するー」
「えっ、まじで!?」
「は?え?」
今の状況を理解できてないお兄ちゃんに、友達にお兄ちゃんを紹介することを小さな声でいった。
するとお兄ちゃんは驚いたあと、「そんなことしていいのか?」と困ったように言った。
「嫌だったかな、お兄ちゃん。だったらごめんなさい…」
人は他人には知られたくないことがたくさんある。私もこのことはあまり人に話したくない。
だけど、伊久実は一番の友達だし、一人ぐらい知っている人がいなくては窮屈で仕方ない。
「嫌というか、俺たちがやってること、普通じゃないっていうかさ…」
そう、私たちがやっていることはみんながやったこともないことだろう。
そんなことを言って伊久実は引かないのかということをお兄ちゃんは心配しているのだろう。
「たぶん大丈夫だよっ、伊久実しっかりしてるし!」
「百愛がいいならいいんだけど…」
そして伊久実にお兄ちゃんを紹介することにした。
「伊久実、紹介するね。これが私のお兄ちゃん」
お兄ちゃんは一歩前にでて手を差し出す。
「いつも百愛がお世話になってるようで。麻生泰彦。百愛の一応お兄ちゃんです。」
伊久実は戸惑いながらもお兄ちゃんの手と握手した。
「横川伊久実です。 で、一応って、何ですか…?」
伊久実がお兄ちゃんに尋ねた。 私に義理の兄がいないことぐらい知ってる伊久実には全然想像がつかないんだろう。
「あー、一応ってのは…血も繋がってないけど兄妹がほしい同士、兄妹のように絡んでるみたいな。」
それを聞いて伊久実はお兄ちゃんから手を離して、胸元に手をおいた。
やっぱり駄目ただったのかな。


「それって、兄妹ごっこ、ですか…?」


''兄妹ごっこ'' 今までこそんなふうに思ったことはなかったけど、そうなのかもしれない。
「んー、そんなところかな…」
お兄ちゃんはそう答える。 私は何故か心が少しなぜ痛んだ。
私はお兄ちゃんをそんなふうには一度も…

59:匿名:2015/06/15(月) 10:58 ID:Y7U

泰彦お兄ちゃん↓
http://img2.imepic.jp/image/20150615/389130.jpg?c9df1fedfa665f4d6a62251f1a45cbf1
こういうキャラ好きだわ

60:春ル◆/M:2015/06/20(土) 19:29 ID:Y7U


「お兄ちゃん、かっこいいんだね。」
伊久実はさっきの話はやめ、私のとなりに駆け寄り小さな声で言った。
「伊久実っ!?」
まさかお兄ちゃんのこと、好きになっちゃったりしちゃった…? 結構面食いっぽいから…
「あっ、別にただそう思っただけでね、好きとかそういうんじゃなくって。」
なんだあ、よかった。そうだったら私、ぼっつっちになっちゃうんもんね…
「えっ何?百愛のおにいがかっこいいねとか話してんの〜?」
「えっ?」
伊久実は突然のお兄ちゃんのはいりでおどろいている。
てかお兄ちゃんは地獄耳なんですか、推測ですか、勘ですか、それともただのナルシストなんですか?
「あれ、もしかしてあたり?そりゃあ俺に会ったら思うよな〜」
お兄ちゃんは前髪を上にかきあげたて言った。
…ただのナルシストでした。
「お兄ちゃん、ナルシストなんだね…」
伊久実は完全に引いている。
私とお兄ちゃんの関係位で引くよりお兄ちゃんの性格で引いてるよ…
「でっ、テストの結果はどうだったんだよ、百愛」
「そうだ、忘れてた!聞いて聞いて!私ね、27位だったんだよ!27位もあがったんだよ!」
私はジャンプしながら言う。
お兄ちゃんはどんな反応をしてくれるのかな…?
「27位!?まじ!?」
「うん、まじまじ!!」
よかった、お兄ちゃん、喜んでくれたかな?
「はっ、ばーか!そんなこと言うとでもおもったかあー!」
「えっ、ええ?なっなんでよ、27位もあがったんだよ!」
「だからお前ばかだって!27位ぐらいとるに決まってんだよ、俺の授業をうけたら!なんだよ、この俺をなめてんのかあ」
「べつになめてなんかないもん!でもまさかこんなにあがるなんて…」
「だからそこがなめてるんだよ!本当じゃあもっと上にいくはずだからな!いいか、目指すは一位なんだぜ?わかってんの?」
「一位そんなの無理!」
「はあお前もとは頭いいんだからいけるにきまってんだろ?まだ才能が開花してないだけだ!」
あ…
やっぱりお兄ちゃんはちがう。
今までは私が弱音をはいたら「親ができるんだからできるだろ」だったけど、
お兄ちゃんは親がどうのこうのより、私に才能があると言って くれた。
「あれ、どうした?もう言い返せない?」
お兄ちゃんは私を嘲笑う。
「うん、言い返せない。私、絶対学年一位とってみせんだから!そして親がどうのこうのなんていわせないんだから!それで伊久実のことも ぬかすからね!」
伊久実の方を向いて、いつもより大きな声で言った。
「総合点数をぬかされたとしても英語だけは抜かされるきはしないけどね。」
伊久実は自信満々に答える。
伊久実は英語を昔から習っており、英語の成績なら上位にいつもはいっている。
「そろそろ帰るけど…一つ聞いていいかな?」
伊久実が遠慮ぎみに話す。
なんだろう…
「いやあの、百愛とお兄さんは兄妹のふりをしている恋人、なんですか?」
「………は?」
お兄ちゃんと私は声を合わせて言った。
まったく、何を言い出すのかと思えば!

61:春ル◆/M:2015/06/20(土) 19:29 ID:Y7U


「違うっ、違うってば!そんなんじゃないもん!お兄ちゃんはお兄ちゃん!その言葉のとおりだよ!
そういうんじゃないの!しかもお兄ちゃん、私より9つも上だよ!?」
私は顔を赤くしながら両手で手をふって全否定する。
「何それ百愛。俺ちょっと傷つくんだけど。」
えっ、お兄ちゃん!
ますます顔が赤くなるのがわかる。
「とはいっても俺は百愛を妹的存在としか思ってないけど。」
……なんだ……
「あははっ、そうなんですかーじゃあ私はもう帰ります。ばいばい、百愛。」
「そうか、もう五時だもんね。うん、ばいばい!」
もうあたりは暗くなっていた。
さっきのことは忘れて伊久実に手を振る。
私も家に帰らなきゃ… でも、なんでお兄ちゃんはここい来たんだろうか。 家もこのあたりじゃないはずなのに。
「お兄ちゃんさ、なんでこっちに来たわけ…?」
「え、ああ。じつはこれをわたしに…」
そういったお兄ちゃんはお兄ちゃんの背中で隠れていた袋を取り出した。 もしかしてだけど…
「はい、ピーマン。」
やっぱり…
「いらないなんていうなよ、俺のおかげでテストでいい結果残せたんだからな!」
「うけとりますよ…」
そういいながらも無理やり袋をわたそうとするお兄ちゃんから、私は素直に受け取った。
「あ、あとこんどなにかくれよな。」
「ええっ、何でよ!」
私がそんなことをしなきゃいけないことがありました?
「テスト。」
「うっ……はい。」
真顔でいわれてしまえば、私はこういうことしかできなかった。

62:はるる◆/M hoge:2015/06/22(月) 20:32 ID:Y7U


          .2

1:匿名:2021/11/28(水)21:11 ID:qwe1
前スレおわったから、新スレ。
       ・
       ・
       ・
110:匿名:2021/12/17(月) 20:25 ID:qwe1
えー、百愛おめでとう

111:ゆり:2021/12/17(月) 21:38 ID:asd4
お兄ちゃん!? わーい、誉められた!

112:匿名:2021/12/17(月) 21:42 ID:qwe1
まぁ一応?一応な!

113:ゆり:2021/12/17(月) 21:46 ID:asd4
それでも嬉しいですー

114:匿名:2021/12/17(月) 21:48 ID:qwe1
あれ、俺に感謝の言葉は?

115:ゆり:2021/12/17(月) 21:50 ID:asd4
あ、えっと… ありがとう…

116:匿名:2021/12/17(月) 20:52 ID:qwe1
心こもってないんだけど。

117:ゆり:2021/12/17(月) 20:54 ID:asd4
いやでも文字で伝えろって言われてもそりゃあ…

118:匿名:2021/12/17(月) 20:56 ID:qwe1
そうか。じゃあ今度でかけるか?

119:ゆり:2021/12/17(月) 20:57 ID:asd4
えっ、いいの? うん、出掛けたい!

120:匿名:2021/12/17(月) 20:59 ID:qwe1
じゃあ場所は俺が決めとく。 メールで送るからいいよな?

121:ゆり:2021/12/17(月) 21:00 ID:asd4
OK!

122:匿名:2021/12/17(月) 21:03 ID:qwe1
あとゆりから何か貰う約束、だったよなぁ?

123:ゆり:2021/12/17(月) 21:03 ID:asd4
うっ…

63:◆/M:2015/06/26(金) 18:34 ID:Y7U


受信MAIL[222/500] ──────────────────────────────
time2021/12/18/07:22
from麻生泰彦 題名 ──────────────────────────────
遊園地行こうぜー!
八時半ごろに迎えにいくから。
急だけど、次の土曜じゃだめか?

受信MAIL[120/500]
──────────────────────────────
time2021/12/17/18:28
from篠原百愛
題名もちろんだよー
──────────────────────────────
遊園地!行くー
大丈夫だよ、もう冬休みだし。
うん、待ってるね!

受信MAIL[223/500]
──────────────────────────────
time2021/12/17/19:15
from横川伊久実
題名次の土曜さ、
──────────────────────────────
次の土曜日、テストもおわったしカラオケ行かないかな?

受信MAIL[91/500]
──────────────────────────────
time2021/12/17/19:21
from篠原百愛
題名伊久実ー!!
──────────────────────────────
わー、ありがとう!
でもこの前話したお兄ちゃんと遊園地に行く約束してて、いけないです…
ごめんね、嬉しいけど…

受信MAIL[224/500]
──────────────────────────────
time2021/12/17/19:25
from横川伊久実
題名
──────────────────────────────
そうかぁー、じゃあ楽しんできてね!

64:◆/M:2015/06/27(土) 18:26 ID:Y7U


カタカタカタカタ カタカタ

カタカタ…
            カタカタカタカタ
                                カタッカタカタ



カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカ


                                            ポチッ




ぱたん───

65:@シンアヤ神:2015/06/27(土) 19:55 ID:MIo

こんちわ!
すごいですね(・ω・)ノ
完結ですか?

66:@シンアヤ神:2015/06/27(土) 19:56 ID:MIo

こんちわ!
すごいですね(・ω・)ノ
完結ですか?

67:春ル◆/M:2015/06/28(日) 08:13 ID:Y7U

ありがとうございます!
いえいえ、まだまだこれからですよ!

68:@シンアヤ神:2015/06/28(日) 10:14 ID:MIo

よかったら私の小説もきてくださいね♪( ´▽`)
始めたばっかです。

つんでれ少女の日々。
です

69:はるる◆/M:2015/07/04(土) 17:07 ID:Y7U

あげ

70:春もすぎて夏ルです。◆/M:2015/07/12(日) 19:55 ID:Y7U


「お母さんっ、私の鞄しらない!?」

朝八時、私は広い家の中を走り回っていた。
お兄ちゃんが迎えにくるまであと30分しかないのに鞄がみあたらない。
昨日、今日のために準備しといたのに、それからどこに置いたのかがどうも覚えていない。

「知らないわよ。ちゃんと探したの?」
リビングで朝食のパンを優雅に食べる母は少しキレぎみに言った。
朝、こんなにゆっくりできているのは約一年ぶりらしい。
そんな日にまわりが騒がしかったら気分も悪くなるだろう。
「探したもん!棚の中もベットの下も!」
出掛ける前になって物がみつからない、どこに置いたのか忘れることは今までにもよくあることだった。
棚の中とベットの下は今までよく物をおきっぱなしにしてしまう場所だった。
「もう一度探してみなさいよ。あと他の場所もよーく。」
お母さんはあいかわらず優雅に、今度は紅茶を飲んでいる。
「でもこんな広いし…わー、あと25分しかないよ!どうしよう!!」
むしゃむしゃして、どうしたらいいのかわからない。
こういうとき、なんで私の家はこんなに広いんだと駄目だと思ってても思ってしまう。
私は髪をわしゃわしゃする。
「百愛〜髪をそんなぐしゃぐしゃにしていいの?」
「あ…………」 もう嫌…。 髪ももう一度セットしなきゃだし、鞄も探さなきゃ…
最悪鞄が見つからなかったら他のでもいいんだけど、あの鞄にはあれが入ってる。今日は絶対駄目だ。


ピンポーン


あぁ、このままだとお兄ちゃんを待たせちゃうな…

71:海沙:2015/07/18(土) 08:43 ID:tdc

何じゃこりゃ!
面白い、面白すぎる!
夏ルさんの発想力と文才がほしいよ〜。
私も仲間に入れてくれますかね?
ちなみに仲間に入れてくださるんであればタメおkです☆

72:春もすぎて夏ルです。◆/M:2015/07/18(土) 16:00 ID:Y7U

うわわああ、嬉しいです、嬉しすぎます!!
こんなに誉められるなんて…
勿論です。お願いします!
わかりました、タメにしますね。名前はなんて読むの?

73:海沙:2015/07/19(日) 14:22 ID:tdc

ややこしい名前でゴメン(-_-;)
えっと、改めて自己紹介するねっ☆
名前 海沙 カイサだよ〜
更新待ってますね\(^o^)/

74:春もすぎて夏ルです。◆/M:2015/07/19(日) 18:04 ID:Y7U

海沙ちゃん!よろしくね。
私は一応春ルなので、そっちでお願いします。
更新します↓

75:春もすぎて夏ルです。◆/M:2015/07/19(日) 18:21 ID:Y7U


「待った…かな?」

息を切らせながら外に出る。
風が気持ちよく吹いており晴れ。最高の天気だ。
そんな中、お兄ちゃんは家の前の電柱によりかかり、暇そうにスマホをいじっていた。
首にはえんじ色のマフラーに少し生地の暑そうなパーカーとジーパン。
こんなので寒くないのだろうか… 私なんかこの前お兄ちゃんに話した白い手袋にコートまで着ているのに。
私に気づいたお兄ちゃんはスマホをポケットにしまいこう言った。
「うん、待った。」
「あ、ごめんなさい。」
確かに私が鞄をどこにおいたか忘れてしまい、あげくのはて20分も外でお兄ちゃんを待たのだから私が悪いけど、
楽しみにしていた日、お兄ちゃんの最初の会話がこうなるとまた傷つく。
「お前、なんで息きらせてんだよ…家の中からでてきただけなのに…」
お兄ちゃんが私のことをじっと見て呆れながらそう言った。
「あー、えっといろいろありまして…」
私は焦りながら答える。
お金持ちの家の長女が朝から家の中を走り回り、飛び回り?、
ベッドの下を自動販売機のおつりがとられずに残っているか確かめる人のように覗いてましたなんて言えるもんじゃない。

「まぁ、いいや。行こうぜ。」
お兄ちゃんはそう行って遊園地の方へと歩きだした。
交通手段はお兄ちゃんに任せてしまったが、遊園地までは8qほどあるので途中でバスかなにかに乗るかもしれない。
「あ、うん…」
私もお兄ちゃんのあとに続いて歩き出す。
なんかお兄ちゃん、変…? 見た目とかは全然変わんないんだけど…
さっきのお兄ちゃんの言葉を聞いて私はそう思った。 少し小走りする。
お兄ちゃんは歩幅が大きくて普通に歩いていたら置いていかれてしまう。

いつものお兄ちゃんなら、10分も待たせたら怒るよね…
顔ちょっと赤いし、風邪、とか…?
あっ、やっぱり待たせたとき、冷えて風邪引いたのかな?
うわあ、どうしよう… もしそうだったらどうしよ、怒られるしなにもしないってわけには…

「百愛」
そんなことを歩きながら考えているうちに、お兄ちゃんに呼ばれ、私はびくっとして勢いよく「はい!」と返事をする。
「ほら乗るぞ。これ、ちゃんとつけろよな。」
いつの間にかどこか知らない駐車場についており、目の前にあるのはバイクだった。

76:海沙:2015/07/20(月) 17:39 ID:tdc

バ、バイクぅ〜?!
おにーちゃん何やってんだよヽ(`Д´)ノプンプン

77:春もすぎて夏ルです。◆/M:2015/07/21(火) 14:36 ID:Y7U


「バイク!?えぇっ、お兄ちゃんのバイク!?これ乗るの?」
目の前にある黒い大きなバイクに少し興奮する。まさかバイクに!?
「そんな驚くこともないだろ?俺、大学生だし、そんな貧乏じゃねーし。ほら、乗るぞ。」
バイクに乗るなんて生まれて初めてだ。ドキドキしながらバイクに一歩近づいたとき、ふと思った。
お兄ちゃんが風邪をひいていて、それで運転でもしたら…
「あ、あのっ、お兄ちゃん…なんか変だよ?何かあったの…?」
私は戸惑いながらもバイクに乗る準備をしている後ろ姿のお兄ちゃんを呼び止めた。
風邪なんてひいていたら運転できないし、遊園地にいっても歩けなくなるだろう。
「朝、待たせたとき、風邪とかひいちゃったかな?」
「いや、そんなんじゃ…」
お兄ちゃんは顔に冷や汗のようなものをかいている。
風邪じゃないなら何?
「じゃあどうしたの?無理してるんですか?そんなこといいから帰ろうよー」
お兄ちゃんのパーカーをくいっと引っ張りながら言う。
病気だなんてそんなこともわからないのに色々考えてしまう。
「ちげーし、このばかが。」
「え…?」
いきなり私の考えを否定されて驚いた。本当になんだというの?
「だから風邪じゃないし!少し外で待ってただけで風邪とか?んなのひくわけねーし!」
「じゃあ…え?」
くるっとこっちに顔を向け言うお兄ちゃん。
それなら何だと言うんですか? もしかして酔っぱらい?えええ、お兄ちゃん何しているの!?飲しゅ運転になっちゃうよ!?
「────いんだよ」
「な、え?」
僅かに小さい声でお兄ちゃんは下を向きながら言った。
いきなりなうえ、声が小さくて最後しか聞き取れず、聞き返した。
「おまっ、どんだけはてななの、どんだけ聞き返してんの?耳遠いの?おばあちゃん!?」
お兄ちゃんは顔を紅潮させながら顔をあげ、いきよいよく早口で言う。
いやっ、まだ14歳ですよ!ぴちぴちの中学二年生ですよ!?
「いや、もう、だから可愛いっていってんの!!」
「え…?」
「いやだから『え?』じゃねぇって!お前がかわい、すぎ、て…」
いきおいのあったお兄ちゃんの声は最後の方で小さくなり、髪の毛を手でくしゃくしゃしながらまた下を向いた。
「朝、お前が玄関からでて『待ったかな?』なんて言った時点で駄目だったんだ。
百愛は何故か息切らしてるし、髪おろしてるし、可愛い私服着やがって…」
「お兄ちゃん…」
私の顔はどんどん赤くなっていった。まさかそんなんでお兄ちゃんがいつもと違ってただなんて…
「わっ、私もお兄ちゃんを見たとき、すごいドキドキしたよ!」
私は声を震わせながらも精一杯答えた。するとお兄ちゃんは顔をあげた。
「いや、嘘だろ…」
「いやいやっ、嘘じゃないよ!お兄ちゃんかっこよすぎて鼻血でると思ったよ!!」
「えー、俺にはただ俺を怖がっているようにしか…」
図星…!!
「まぁいいからさ、早く遊園地行こうよ!人いっぱいになっちゃうよ!」
焦ってこの場からしのぐため、話を進めた。
お兄ちゃんは お兄ちゃんは「たっく…」言い、肩をすくめながらバイクのヘルメットをつけた。
「ほら、お前の分。」
そう言ってヘルメットを渡されたので、ヘルメットをつけてバイクの後ろの方にまたがった。
「俺の背中、ちゃんとつかんでろよ。」
お兄ちゃんは私の前に座り、バイクのエンジンをかけた。
私はお兄ちゃんにぎゅっとつかまった。

78:春もすぎて夏ルです。◆/M:2015/07/21(火) 14:37 ID:Y7U

>>76
バイク乗せちゃ駄目かな…((´・-・`;))

79:海沙:2015/07/22(水) 13:37 ID:tdc


いいっけ…

80:海沙:2015/07/22(水) 13:39 ID:tdc

それはさておき,
どんどん恋愛っぽくなってきたねえ〜

81:海沙:2015/07/22(水) 13:39 ID:tdc

楽しみだ〜ふふふ←キモい

82:海沙:2015/07/23(木) 08:13 ID:tdc

立て続けにごめんっ!
私のスレッドに、この話、面白いよ〜って載せてもいいかな?
小説読みたがりや旅日記っていうやつなのだけど…
名前同じだから多分すぐわかるよ〜

83:譏・繧ゅ☆縺弱※螟上Ν縺ァ縺吶a�/M:2015/07/23(木) 13:17 ID:Y7U

>>79-82
諱区�縺ュ縲√◎繧後�縺ゥ縺�°縺ェ?
縺頑・ス縺励∩縺ォ縺ュ!

繧上=螫峨@縺�〒縺�!
繧ゅ■繧阪s縺�>繧医√≠繧翫′縺ィ縺�!!

84:春もすぎて夏ルです。◆/M:2015/07/23(木) 13:20 ID:Y7U

文字化けした…

>>79-82
恋愛ね、それはどうかな?
お楽しみに!

嬉しい!
もちろんいいです!ありがとう!!

85:海沙:2015/07/24(金) 09:29 ID:tdc

ありがと!
載せとくから、ぜひ見てね!
楽しみにしてまーす☆

86:譏・繧ゅ☆縺弱※螟上Ν縺ァ縺吶a飮Q:2015/07/28(火) 16:30 ID:Y7U


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87:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/07/28(火) 16:32 ID:Y7U

うわあ、また化けた。
いやんなる。



海沙ちゃん読んだよ!すごい嬉しい!
題名、長いから変えようか迷ってるんだけど、どうした方がいいかな?

88:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/07/28(火) 16:34 ID:Y7U

「ねぇねぇ、何のる?もう一回ジェットコースター乗る?あ、ポップコーン食べる?」
「ええ!?ジェットコースターなんてもう乗りたくないです。こんなあとにお菓子食べたくないです。」
「お前、乗る前ははしゃいでたのに、乗ったらすごい叫んで終わったとき、涙目だったよな」
「だってー…こんなこわいとは思わなかったし……けほん、ちょっと喉痛い…」
「いや、こんなにジェットコースターぐるぐる回ってるし、前の人だって泣いてる人いたじゃん」
「私なら平気かなーって…」
「いや、無理だろ」

遊園地に着いて、私とお兄ちゃんは3Dシアター、メリーゴーランドなど軽いものから乗っていた。
4このアトラクションを終えたあと、ジェットコースターに乗ったのだった。
そのジェットコースターはかなり大きく、高いところから落ちたり、ぐるりと一回転したりと、
見た目からしてもかなり怖そうなものだった。
なのに乗る前の私はテンションがあがっていたからなのか、
お兄ちゃんの誘いをうけ、すぐさまジェットコースターに乗ったのだった。
案の定、そのジェットコースターは最後には声を出せないぐらいに怖くて、私は泣いていた。
そのとなりでお兄ちゃんはずっと手をあげて笑っていた…

89:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/07/28(火) 16:40 ID:Y7U

すみません!>>88はなかったことにしてください。

90:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/07/28(火) 16:42 ID:Y7U


「いいなぁ、私はいつも歩きか自転車だけど…」
大学の教諭と医者の娘。
そんな子はお手伝いさんがいて、いつも車で移動しているのかと思うかもしれない。
だけどうちはお手伝いさんなんていない、親は仕事で忙しいので車にも乗れない。
お手伝いさんがいない理由は母親曰、「自分の事は自分がやるのが当たり前。人に頼んでたら生きていけないわよ。」らしい。
と言っても親はやはり忙しいので、私の祖母がうちに遊びに来るついでにやっていたり、私が家事をやったりしている。
私もこの「お手伝いさんを雇わない」は気に入っている。
料理も上手くなるし、他の人に任せていたらこれから仕事にもつけないと思う。
いつも車に乗っていたら運動不足にもなって太っちゃうし…
「あ、そういえば…」
さっきお兄ちゃんは「これでいつも大学に行ってる。」と言っていたけど、どんな大学にいっているんだろう…
「お兄ちゃん、どんな学校に行ってるの!?」
「んー、何か言ったかー!?」
どうやら聞こえなかったらしい。
これ以上大きな声を出すのも疲れるので、「着いてから言うー!!」と大きな声で言って終わらせた。

そして気づけば遊園地の観覧車が目の前にみえていた。 これから遊園地でお兄ちゃんと遊べると思うと、すごくドキドキした。

91:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/07/28(火) 16:45 ID:Y7U


「ねぇねぇ、何のる?もう一回ジェットコースター乗る?あ、ポップコーン食べる?」
「ええ!?ジェットコースターなんてもう乗りたくないです。こんなあとにお菓子食べたくないです。」
「お前、乗る前ははしゃいでたのに、乗ったらすごい叫んで終わったとき、涙目だったよな」
「だってー…こんなこわいとは思わなかったし……けほん、ちょっと喉痛い…」
「いや、こんなにジェットコースターぐるぐる回ってるし、前の人だって泣いてる人いたじゃん」
「私なら平気かなーって…」
「いや、無理だろ」

遊園地に着いて、私とお兄ちゃんは3Dシアター、メリーゴーランドなど軽いものから乗っていた。
4このアトラクションを終えたあと、ジェットコースターに乗ったのだった。
そのジェットコースターはかなり大きく、高いところから落ちたり、ぐるりと一回転したりと、
見た目からしてもかなり怖そうなものだった。
なのに乗る前の私はテンションがあがっていたからなのか、
お兄ちゃんの誘いをうけ、すぐさまジェットコースターに乗ったのだった。
案の定、そのジェットコースターは最後には声を出せないぐらいに怖くて、私は泣いていた。
そのとなりでお兄ちゃんはずっと手をあげて笑っていた…

「じゃああそこのベンチ座ろう?落ち着いたら何か食べたいし」
私はそう言って近くにあったベンチを指差した。
「なんだ、結局食べるのかよ。」
「疲れたときは食べればいいの!」
「お前、そんなこと言って太るぞ?」
「そんな食べないし!私は食べても太りません!」

そんなふうに会話をして、アトラクションに乗って、食べて歩いて、夕方まで過ごした。

92:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/08/01(土) 14:33 ID:Y7U


日はとっくに沈み、遊園地には灯りがともなり、疲れてくだくだ歩いてる人もみえるなか、
遊園地の大部分では夜のパレードが行われていた。
私とお兄ちゃんもそのパレードをベンチに座ってみていた。


「お兄ちゃん、綺麗だね。」
夜のパレードは大きい広間、道、湖をつかったもので、派手な服装をしたサーカス団のような人が躍り、
音楽を奏で、全面に明るい光が照らされ、湖の水に反射し、きらきらと光っていた。 とても幻想的なもの。
「うん。まぁ百愛よりは綺麗じゃないかな。」
「え?」
真っ直ぐ前を向いて、無表情で言うお兄ちゃんに、私はまた'はてな'で返した。 きっと嘘なんだろうけど。
「あはっ、嘘だよばーか。」
笑いながらお兄ちゃんはこっちを向いて言い、ニカッと白い歯をみせた。
「やっぱり…」 「あれ、気づいてた?なんだ、つまんねぇの。」
お兄ちゃんは口をとがらせ、また前を向いた。
「もうそんなのわかります…いっつも私を馬鹿にするんだもん…」
お兄ちゃんは私のことをめったに誉めない。
私は頬を膨らませた。
「まぁまぁ怒るなって。可愛い顔が台無しだよ?」
「怒ってないし!」
私はそっぽを向く。
お兄ちゃんはいつもほんとに面倒だなぁ…
「怒ってるじゃん。」
「怒ってないです。」
「嘘。」
「本当!」
「あは、怒った百愛も可愛いよ?」
「もう…」
もう疲れてしまった私は、またお兄ちゃんの方を向いた。
お兄ちゃんは立ち上がり、こう言った。
「行こう?パレードも終わったみたいだしな。」
「うん…」
私も立ち上がり、先に歩き始めたお兄ちゃんのあとを追った。
「あ、そういえば…」
お兄ちゃんは急に立ち止まった。
お兄ちゃんの歩くスピードが速かったおかげでぶつからずに済んだ。
そしてお兄ちゃんは私の方を向いて悲しそうに言った。
「しばらく、百愛に会えないや。」
「なっ、なんで…?」

93:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/08/07(金) 10:08 ID:Y7U


「といってもたったの一ヶ月だけど?就職活動みたいなもんだよ。」
しばらくなんていうもんだから何ヵ月とか思っていたけど、よかった。
「そうなんだ。じゃあ待ってるね。 ていうか、大学ってお兄ちゃん、どこの大学なの?」
ずっと気になっていて、ずっと忘れていたことをやっと聞けた。
遊園地にきたら楽しすぎてすっかり頭になかった。
「洸進大学、臨床検査技師部。」
「洸進大学…!お兄ちゃん、そんなに頭よかったの!?」

洸進大学。 全国でも有名な、国立医療大学。
細胞検査士、診療放射線技師、理学療法士など、さまざまな医療技術者について学べる大学。
お兄ちゃんはその大学の臨床検査技師科についてるらしい。

臨床検査技師の分野は、医師が適切な診断や治療を行うには、
患者様から得られた検査情報を正確に評価する必要があることから設けられたもの。
これらの検査情報を得るための専門的な技術と知識をもつ職能集団が臨床検査技師という。
臨床検査技師の業務(任務)は、医師又は歯科医師の指示の下、
検体や患者様の身体から得られた検査情報を正確に分析・評価し、それを医師に報告することらしい。

私の母親は医者なので、こういった職業の人とも関わりがある。
それで、この職業を知り、ネットで調べたときがあった。 その職業についてお兄ちゃんが勉強してたなんて…

「お兄ちゃん、将来の夢は…?」
そんなことなんとなくわかっているけど、流れてきになんとなく聞いてしまった。
「もちろん臨床検査技師!」
「そうだよねー……頑張ってね!応援する!」
「応援されなくても全然大丈夫だけどな。あと冬休み中も勉強しとけよな。」
「っ、いったぁ… 」
髪の分け目を手でチョップされた。
大して痛くもないのに、反射的にそう言ってしまう。
「冬休み、本当はみっちり勉強させようと思ったんだけどなー」
私の頭に手をのけたままお兄ちゃんは話す。
「大丈夫ー私だけで頑張れますー」
「さみしがって泣くんじゃねーぞ?」
「お兄ちゃんいなくなっても悲しくないもん。たったの一ヶ月だし。」
そう、たったの一ヶ月我慢すればいいんだ。たったの…
「それに私たちには掲示板があるので!」
全力の笑顔で私は答えた。
「そうだな。じゃあ行こうか。」
そう言うとお兄ちゃんはやっと私の頭から手をどけて、また歩きだした。

94:春もすぎて夏ルです。◆ZQ らま:2015/08/07(金) 12:21 ID:Y7U


「あ、ちょっ、お兄ちゃん待って!」
また大切なことを忘れていた。
さっきのは違って、本当に今ではないといけない大切なこと_
私がお兄ちゃんを呼び止めると、お兄ちゃんの歩いていた足がとまり、振り向いた。
「ん?何?」
お兄ちゃんもすっかり忘れていたようだ。 お兄ちゃんが言ったのに…『何かくれ』って…
「あのね、えっと、私ね、お菓子つくったの…」
そう言いながら鞄の中をあさるようにお兄ちゃんに渡すものを探した。
なんかすごく照れくさい。こんなものを渡してお兄ちゃんは喜ぶのだろうか。
こんな漫画にありきたりなもの…
「はい!クッキー!」
見つかったものを両手でお兄ちゃんの前へと差し出す。
恥ずかしいので、顔は下を向いて。
「あ…忘れてた…」
お兄ちゃんは少し驚いたように言った。
すると手にかかってる重力が消えた。私はお兄ちゃんをドキドキしながら見上げた。
袋を持って、じろじろと観察するようにみていた。
「これ、くれるんだよな?」
お兄ちゃんは袋から目を離して私をみながら言う。
「うん。すっかり忘れてたんだけど…作ったの、食べてみて…?」
お兄ちゃんは何も言わず、その場で袋を開けた。そして、私のつくったクッキーを口に運んだ。
どうだろう、料理には自信があるけど、お兄ちゃんの口にあうかどうか…
でも電車で会ったあとに、苦いのは苦手だと言ってたから、甘いのは好きなんだと思うんだけど…
「……おいしい………」
クッキーを一個食べ終わったあと、小さく言った。
「ほんと!?」
お兄ちゃんに誉められた!つくったかいがあった! 自分が得意としているものを誉められるというのは、とても嬉しい。跳ね上がりたい気分!
「悔しいけど!認めたくないけど!お前に得意なことがあるとムカつくけど!」
「なっ…なんでよ!私に得意なことあっちゃいけないですか!」
「別に少しぐらいあってもいいかもしれないけど!これじゃあ料理に関して百愛を罵られないんだよ!」
「……Sだ!お兄ちゃんSだぁ…」
「Sじゃねぇし!」

今日もこうして最後までお兄ちゃんと言い合って、一日が終わろうとしていた。

「ふぅ、たっく…もういいや、帰ろうか。」
言い合いにも疲れたし、さすがにもう開園時かんなので帰ることにした。
そして、遊園地の出口に向かってると何かを感じた。


「─────あれ、誰か…」


誰かが私をみてるような気がして後ろを振り返った。
しかし誰もいないので気にせずお兄ちゃんのあとをおいかけていった。

95:春もすぎて夏ルです。◆ZQ Fr&:2015/08/10(月) 16:30 ID:Y7U


151:ゆり:2021/12/23(日) 09:23 ID:asd4
昨日は楽しかったです!

152:匿名:2021/12/23(日) 10:45 ID:qwe1
本当?

153:ゆり:2021/12/23(日) 10:50 ID:asd4
うん!ありがとうー

154:匿名:2021/12/23(日) 10:51 ID:qwe1
俺が行きたかったわけだし…
それとクッキーはどうも。

155:ゆり:2021/12/23(日) 10:53 ID:asd4
料理は得意なので!
お兄ちゃん、いつからお出掛け?

156:匿名:2021/12/23(日) 10:53 ID:qwe1
今日の午後。

157:ゆり:2021/12/23(日) 10:54 ID:asd4
そっか、体気を付けてね。

158:匿名:2021/12/23(日) 10:56 ID:qwe1
お前よりは体全然丈夫だし。 ゆりこそ気を付けろよな?

159:ゆり:2021/12/23(日) 10:57 ID:asd4
大丈夫だよー 私、普通に体丈夫なんだからね

160:匿名:2021/12/23(日) 10:59 ID:qwe1
あ、あれか。馬鹿は風邪引かないってやつ。

161:ゆり:2021/12/23(日) 11:00 ID:asd4
ばかじゃなうもん!

162:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
なう?

163:ゆり:2021/12/23(日) 11:03 ID:asd4
あああ…間違えた…

163:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
ばーか

165:ゆり:2021/12/23(日) 11:04 ID:asd4
ばかっていう方が馬鹿なんだよ、ばーか

166:匿名:2021/12/23(日) 11:05 ID:qwe1
は…?

167:ゆり:2021/12/23(日) 11:06 ID:asd4
あ、すみません…
じゃ、お兄ちゃん頑張ってね!

168:匿名:2021/12/23(日) 11:06 ID:qwe1
おう!

          ・
          ・
          ・

96:春もすぎて夏ルです。◆ZQ:2015/08/20(木) 16:58 ID:Y7U



カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ……………………………………



「これで_______」


ポチッ


「できたぁっ_______!!」

97:菜都琉◆/M:2015/08/26(水) 12:59 ID:Y7U

HN変わりました、トリップは元に戻しました、こんにちは。
またHN変わると思いますが、トリップは変えない予定なのでー
これからhoge進行でいこうかと思っております。

98:菜都琉◆/M:2015/08/26(水) 13:05 ID:Y7U


午後4時33分。もうお兄ちゃんは家から出て中国地方の病院へと向かっているころだろう。 そんなことを考えるとなんか悲しくなって、『.2』をあけられずにはいられなった。

162:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
なう?

163:ゆり:2021/12/23(日) 11:03 ID:asd4
あああ…

164:匿名:2021/12/23(日) 11:03 ID:qwe1
ばーか

165:ゆり:2021/12/23(日) 11:04 ID:asd4
ばかっていう方が馬鹿なんだよー、ばーか

166:匿名:2021/12/23(日) 11:05 ID:qwe1
は…?

167:ゆり:2021/12/23(日) 11:06 ID:asd4
えへへ、うるさくてけっこうだよー お兄ちゃん頑張ってね!

168:匿名:2021/12/23(日) 11:06 ID:qwe1
おう!

169:匿名:2021/12/23(日) 20:34 ID:qwe1
着いた。 ゆり、会えなくてさみしい?さみしい?さみしくて氏にそう?

ここまではいつものお兄ちゃんとの会話だった。
私はいつもどおりお兄ちゃんの調子の乗った言葉に返信しようとしていた。 だけど、これは____


170:ゆり:2021/12/23(日) 20:34 ID:asd4
寂しがるわけないよー
もうお兄ちゃんいなくても平気だもんね!


____何?なんなのこれは。

私、こんなこと書き込んだっけ? でも名前も、IDも同じ… 寝ぼけて、いつの間にか書き込んでたとか…?

続きを読んでいく。


171:匿名:2021/12/23(日) 20:38 ID:qwe1
強がってるのか?

171:ゆり:2021/12/23(日) 20:38 ID:asd4
ほんとほんと!もうお兄ちゃん帰ってこなくていいよー

172:匿名:2021/12/23(日) 20:40 ID:qwe1
何だよ、それ…あまりにも寂しいじゃん

173:ゆり:2021/12/23(日) 20:40 ID:asd4
なんてね、嘘ですー!

174:匿名:2021/12/23(日) 20:41 ID:qwe1
なんだよ…


そう、ここは私とお兄ちゃんしか開けられないし、書き込めない。 やっぱりこれは私なの?

不安がどんどんつもっていく。 頭の整理がなかなかつかない、今の状況が把握できていない…

私はもう一度『.2』をリロードした。

99:菜都琉◆/M hoge:2015/08/31(月) 13:25 ID:Y7U


175:ゆり:2021/12/23(日) 20:42 ID:asd4
なんですか、わがままお兄ちゃん

ぞくっ……!私はこのレスをみると、一瞬で血の気が引いた。
時計を見ると、時間は午後8時43分。ということは、8時42分に書き込まれているこの書き込みは、私じゃないはず。
確かに私はずっとこのスレッドをみていた。キーボードにもさわっていない、マウスしかさわっていない。
誰、誰なの?この人は、これを書き込んだのは誰?

というか、こんなことずっと考えてるんじゃない。
私じゃないゆりの書き込みは、一見普通に見えるが、一つ一つの言葉に小さな刺のある言葉を発っしていく。
特に気にしなければきっと私じゃないことには気づかない。
このまま会話が続けば徐々にお兄ちゃんと、偽ゆりの距離は遠くなり、私はお兄ちゃんに嫌われる…!

私はそのことは絶対に避けたくて、焦って文字をうっていく。
だけど手汗がどんどん出てきて、すべりやすくなり、キーがいつもどおり早く打てない。
頭も今のおかしい状況を整理するのにパンパンだから、上手く文章がまとまらなく、文章を打ち込むのに少し時間がかかった。
『おにいちゃん!そのゆりは私じゃない!』
そう完成した文章を書き込むボタンをクリックして、書き込んだ、はずだったのに出てきたのは__


■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドから退出しましょう!


なに、なになになになに!?ハッキング!?そんなの私してない、なんでこんなのでてくるの!?

私はもう一度おなじ文を打って、書き込むボタンをクリックする。 でもでてくるのは何度やってもおなじ。

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「なんで…?」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「なんで…」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「え…」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「…………………………」

■あなた!ハッキ ングはいけませんよ! 今すぐこのスレッドをでましょう!

「うぅ…………………」

何度やっても同じ。書き込めない。
私は繰り返しみるこの画面にイラついた。
訳のわからないことばかりで、「なんで、どうして」という感情が溢れてくる。
私はボーッとしながらも、次はどうするかを考えていた。

100:亜紀琉◆/M hoge:2015/09/04(金) 17:19 ID:Y7U



>>100

文字化けしたりもしましたが、ついに100いきました〜!
私はゆっくりでも続けることを目標としているので、200目指して書いていこうと思います!

それと難民のスレ一覧みていたらTriviaさんのスレタイが「.」で、
泰彦と百愛のスレも「.」なのですが、パクリとかじゃないです、ほんとに偶然です..

これからもよろしくお願いします!
いつか泰彦さんの番外編書こうと思ってます!

101:亜紀琉◆/M hoge:2015/09/06(日) 14:26 ID:Y7U


「っ!そうだっ、メール!!」

掲示板に書き込めなくてもメールがあった。
メールならハッキングとかないよね…?

私は携帯のメール画面を開いた。
希望がみえて嬉しいドキドキ感と、もし失敗したらというふたつの緊張がまざった。
麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦、麻生泰彦…
私は目を大きくし、一心不乱にお兄ちゃんの名前を探した。
久しぶりに会ったときにメアド交換して、それから何回もメールしたのに―

お兄ちゃんのメアドが見当たらない…………

確かに登録しておいたはずなのに、ユーザー自体消えてしまっている。
なんでないの?
今までのメールのやりとりは全部幻覚…?
受信メールにもお兄ちゃんのメールはなかったし、ほんとになんで──?

ここでまた私は絶望的になった。
これではお兄ちゃんと連絡の手段がなくなってしまった。
会いに行くっていっても今の私じゃとうてい行けそうもないし、行けたとしても場所がわからない。
お兄ちゃんは忙しいだろうし、あのゆりが私じゃないことだって気づいてないかもしれない。
そんなことを考えると、今まで以上に悲しくなってしまい、涙がとまらなくでてきた。
今おこってることがとても怖くて、どうすればいいのかわからなくて、不安で…

「なっ、なんでよぉ…」

私は地面にぺたりと崩れ、つぶやいた。
おさえていた涙はもうとめることはできず、たまっていたたくさんの涙がいっきにでてきた。
涙が眼鏡を汚す。私はそれが嫌で眼鏡をはずして涙をぬぐった。
それでもどんどん涙はでてきて、いつまでたっても途絶えない。
もう、どうすればいいの?おにちゃん……

102: 春瑠 ◆/M hoge:2015/10/03(土) 18:24 ID:Y7U


....疲れた....

夕方から驚きと恐怖の連発で、私の体は衰弱してしまった。
今はもう太陽もとっくに沈んだ9時。
あれからずっとぼーっとしていた。
記憶が曖昧なので、もしかすると勉強していたかもしれないし、本を読んでいたかもしれない。
こうしてぼーっとしているのも何故か疲れてしまていることに気付き、私は寝ることにした。
お腹もすいてる、目が赤い、髪はぼっさぼさ。
だけどご飯も食べる気にならず、動く気力もなく、ただベッドに入って眠りにつこうとする。
まだ9時だというのに、瞼がとても重くていつの間にか寝ていた。

朝起きたのは午前06時22分。
暖かい冬の日差しが、寝起きの私を迎えてくれた。
今日の夢はどんなだっけ?と、記憶を探るがでてきそうででてこない。
体を起きこして敷布団をみると、私のかおがあったところがしめっていて、
白いシーツが透け、シーツがかけてある布団の葉っぱの模様が見えていた。
きっと寝ながら涙を流していたのだろう。

私は自分のメンタルが弱いと自覚している。 嫌なことがあったりするとすぐ弱い心がでてしまう。
そんな自分がとても嫌で、普段はポジティブに物事を考えているけど、それもずっとは続かない。
まぁ逆に言えばメンタル弱子になっていても、落ち着いたらポジティブになれる。

今は寝て体も休まり落ち着いていて、そうポジティブに物事を考えられる私になっている。

布団からムクッとでて外れていた眼鏡をかけ、パソコンを開いて書き込めるか確かめる。
一日たてば書き込めるようになっているかもしれない。
そして一番気になるのは、私が「.」をみなくなったあと、更新されてないかだ。
お兄ちゃんと違うゆりが新しく書き込んでいたならそれは見るしかない。
絶対に真相を見つけ出して、またお兄ちゃんと話せるようにすると、私は固く思った。


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