初めてあなたに恋をして―。

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1:しーちゃん:2015/05/15(金) 20:20 ID:ZRo

第一章 「私の名前は琥珀です!」

朝、私はスッキリと目が覚めた。
ベッドから足を下ろすと、カーテンから薄明かりが漏れていることに気付いてシャッとあけてみる。
すると、一斉に朝の日差しが舞い込んできて私は目を細める。
今日はなんていい入学式日和なんだろう。
小学校中学校と、二回入学式を経験しているけれど、こんなにいい日は初めてだよ。
「んー……気持ちいー」
うんと背伸びをした私。
と、その時突然階下から声が聞こえてきた。
「琥珀!早くしなさい」
「はーい」
私はお母さんに返事をして一回に降りる。
洗顔と歯磨きを済ませると、再び二階の部屋に戻り、制服に着替える。
真新しい制服は、ちょっと生地が硬くて。
でも、少しひんやりとしていて気持ちいい。
鏡の前で髪型をチェックし終わると、私は朝ごはんを食べ始めた。
白い皿に乗せられたハムエッグとトースト。
それを食べ終わると、私はローファーに足を入れた。
「行ってきまーす!」
元気よく家を飛び出して学校に行こうとすると、隣の家から男の子が一人。
別に顔を見なくてもわかる。
この男は七宮健太。
私の幼馴染。
さっそうと通り過ぎようとすると、健太が私に気付いたみたいで声をかけてきた。
「お、琥珀じゃん。お前、無視すんなよ」
「健太……」
ヤバイ、見つかった。と、顔には出さずにニコリと笑みを向ける。
「おはよ」
おう、と駆け足で私に駆け寄ったかと思うと、早速部活の話を始めた。
「琥珀は部活何にする?」
全然考えてなかったよ。
でも、第一志望位ならある。
それは、
「バドミントン部にしようかな」
そう、それはバドミントン部。
中学校の時から始めてあるし、そんなに下手ではないと思う。
まぁ、うまくもないんだけど。
私がそう答えるのを予想していたのか、健太はうんと頷いた。
「やっぱりな。お前、バドミントン部だったもんな」
「うん、健太はテニス部?」
「あぁ」
そんな短い会話の後、だんだん大きい校舎が見えてきた。
そう、あれが私の通う「東第一高等学校」。
校門を通り過ぎ、生徒玄関の前に張られた大きな模造紙を見る。
これは、新クラスのクラス割。
私は早速、「朝比奈琥珀」という名前を探し始めた。
すると、見つけた。
一年D組。
確かに私の名前が書かれている。
D組か。健太と一緒のクラスじゃないや。

2:しーちゃん:2015/05/16(土) 16:38 ID:ZRo

チラリと健太を見ると、健太も自分の名前を見つけたのか少し脇によっていた。
私もそのあとを追いかける。
「健太は何組だった?」
私が訪ねると、健太は少し残念そうな顔をして答えた。
「B組だよ。琥珀と一緒じゃないな」
「だね」
健太には悪いけど、別に私は健太の事は仲のいい幼馴染だと思っているだけだからそんなにショックではないんだよね。
だけど、それを言うのはよそう。
ショックにショックが重なって一生立ち直れないかもしれないし。
少しボーっとしている健太に「行こ」と声をかけて教室に向かった。


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