夏空 

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1:日向:2015/05/20(水) 22:40 ID:y/2

ども、日向です。
荒らしは遠慮します。。。
コメは受け付けます!!!
まだまだ未熟だけどよろしくです!!!!

2:日向:2015/05/20(水) 22:44 ID:y/2

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      第1話
    『田舎の青年』

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3:日向:2015/05/20(水) 23:13 ID:y/2

ガタンゴトン・・・

電車に揺られて何時間経っただろう?

やっとの思いで目的地。

「・・・愛羅ちゃん?」

背後から名前を呼ばれて振り返る。

「あ、こんにちは。」

「愛羅ちゃんかい?」

「あ、はい、」

「大きくなったのぅ!」

おばぁちゃん。

若々しいなぁ。

「今から家まで案内しちゃるけぇ、荷物持つばい。」

そう言って愛羅が持っていた鞄を持ってくれた。

4:日向:2015/05/20(水) 23:29 ID:y/2

「ここがぁ、ばぁの家やけぇよぉ覚えなさいよー。」

「・・・はい」

「別に敬語やなくていいよぉ?愛羅ちゃんのおばぁちゃんなんやけぇ!」

おばぁちゃんはそう言って微笑んだ。

「分かった。」

「もぉ、遅いけぇ寝なさい。」

「分かった。おやすみなさい、」

そう言って部屋のベッドで眠りに就いた。


「おばぁちゃん、おはよう。」

「ああ、自分で起きたんけぇ?」

「うん。おばぁちゃんはいつ起きたの?」

「5時前」

「へ、へぇ。」

早っ!!

「ご飯食べる?」

「あ、うん。」

そう言ってお味噌汁を出してくれた。

温かくておいしかった。

5:日向:2015/05/21(木) 00:39 ID:y/2

愛羅は、前の学校の制服に着替えて髪をブローして家を出た。

学校は割りと大きかった。

制服可愛い!

セーラー服とかいいなぁ!

愛羅んとこブレザーだし。

なんて考えながら職員室へ向かった。

「あ、あの今日この学校に転校してきた佐々木愛羅です。」

「佐々木さんね?私はあなたの担任の増田真美よ」

「よろしくお願いします。」

6:日向:2015/05/21(木) 01:05 ID:y/2

「転校生を紹介します」

「佐々木愛羅です。」

「佐々木さんの席は1番後ろの窓際の席ね。」

「ほーい」

隣の子、休みかな?

「やぁ!俺、柴咲龍介!りゅうでいいちゃ!」

「りゅう?よろしく」

「愛羅って珍しい名前やんね?」

「そう?」

「うん、この辺にはおらんがいね。」

へぇー。

「てか愛羅ちゃんの髪目立つな」

「あ、うん。地毛だよ?」

「っかぁー!」

生まれつき、明るすぎる茶髪でよく先輩に呼び出されたりした。

「俺も染めてぇー」

「染めないの?」

「うん、大人になって都会行くさけそん時まで我慢するちゃん!」

「ふーん」

7:日向:2015/05/21(木) 18:40 ID:y/2

学校帰り、耳にヘッドホンで蓋をして歩いていた。

すると、田んぼが広がる道の真ん中に男の子が立っていた。

それも、金髪っぽいクリーム色の髪の土派手な。

「は・・・ね?」

横を通ると話しかけてきた。

ヘッドホンをはずして聞いた。

「え?」

「初めて見る子やんね?」

あれ?見た目と違って優しそう

「はい、昨日引っ越してきて」

「俺、神崎颯!」

「そう?」

「おう!キミは?」

「佐々木愛羅」

「よろしくな、愛羅っ!」

「よろしくお願いします。」

「つか敬語やめぇよぉ!俺、高校生じゃけぇ!」

・・・え?!

「うっそ?!学校は?不良??」

「違うばい!理由があるんよ。。。」

理由・・・?

「愛羅は?」

「愛羅?高1だけど」

「同い年やぁ!」

「・・・ねぇ、もしかしてさ、りゅうと同じクラスだったりする?」

「りゅうって、柴咲龍介け?」

「そう!」

「一緒やがね。それがどがいした?」

「愛羅の隣の席空いてるの。そこってもしかして颯かなーって」

「俺だよ。」

・・・やっぱり。

「ねぇ、何で学校来ないの?おいでよ??」

颯は切なそうに微笑んで言った。

「俺に、学校行く資格なんかない。」

「・・・資格」

愛羅と似ている気がした。

8:日向:2015/05/21(木) 18:44 ID:y/2

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      第2章
     『辛い過去』

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9:日向:2015/05/21(木) 19:11 ID:y/2

「ねぇりゅうりゅう」

ここの学校に来て1週間すっかりりゅうと仲良くなった。

今はりゅうりゅうって呼んでいる。

「おーん?」

「颯って、何で学校来ないの?」

「・・・颯のこと知って・・・」

「知ってるよ?」

「・・・ならアイツから聞けぇ。」

「聞けないよ。」

「なんして?」

「笑って誤魔化されるもん。」

「じゃあ、あいあいの過去は?」

「・・・過去なんてないよ?」

「あいあいにどんな過去があるかなんて知らん、でも、辛い過去が有ったら言いたくなかとやろ?」

「うん。」

「颯が言いたくなるまで待っとれ。」

「てかりゅうりゅうは知ってんの?」

「おぅよ。」

「そかー」

颯の過去・・・

10:日向:2015/05/22(金) 01:20 ID:y/2

いつものように学校へ向かう道

「本当にごめんなさい」

・・・颯の声だ

「謝るくらいなら初めからっ」

・・・え?

おばさんに必死に頭を下げる颯。

それを無視するおばさん。

「あのっ!」

「誰?!」

颯が頭を上げて愛羅を見た

「・・・おまっ、何で?」

「何してるんですか?」

「愛羅っ!」

止めようとする颯を無視して話す。

「ねぇ、颯こんなに謝ってるじゃん!何で許してあげないの?!」

「アンタに娘をとられたあたしの気持ちが分かる?!」

「娘を・・・?」

颯は話した。

・・・颯の辛い過去を。

11:日向:2015/05/22(金) 01:21 ID:y/2

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颯side

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12:日向:2015/05/22(金) 01:36 ID:y/2

中3の夏俺らは出会ってしまった。

「颯くん!」

「・・・叶夏どしたん?」

汗だくで走ってきた叶夏に俺は聞いた

「あたし、颯くんが好きです!」

「・・・え?」

「颯くんが好きです!!」

「お、俺も叶夏が好き。」

そして俺らの付き合いが始まった。

それなりに幸せだった。

ある夜だった。

叶夏と流れ星を見る約束をした。

俺は河原で叶夏を待ちながら星を見ていた。

その時声がしたんだ。

「神崎くん!」

「若菜!?」

こんな夜中に・・・

叶夏の親友の若菜だった。

「どした?」

「あんね、ウチ・・・神崎くんが好き」

「・・・まちまちまち!だめやで?」

「・・・叶夏と別れて・・・」

なにいってんだ。

俺は無視して空を見上げた、瞬間。

「・・・?」

気付いたら若菜が俺にキスをしていた

「好き」

若菜が言った。

ーーーータッタッタッ

足音がした

「・・・颯、くん?」

半泣きの叶夏だった。

若菜の顔を見た瞬間若菜に言った。

「最低っ!親友やがいに?!」

次の瞬間若菜が信じられないことを言った。

「・・・神崎くんがっ!」

「・・・俺?」

「急に好きっていってきてキスしてきてん・・・っ」

女の子は演技がうまい。

若菜は嘘泣きしていた。

「最低・・・」

そう言って叶夏は走った。

追いかけた、叫んだ。

『叶夏っ!危ない!!!』

って。

気付いたら血だらけで目を覚まさない叶夏。

その日から俺は悪者になった。

13:日向:2015/05/22(金) 19:44 ID:y/2

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     颯side End

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14:日向◆4I:2015/05/22(金) 22:53 ID:y/2

「颯・・・」

きっときっと辛かったよね

「俺が悪いけぇ。」

颯は自分を責めた。

「・・・悪くなかよ」

叶夏ちゃんのお母さんが言った。

「颯くんは悪くなか、分かってたんよ・・・でも、現実を受け入れたくなかった。」

・・・そりゃ辛かっただろう。

「私、叶夏のこと、16歳で生んだんよ。」

てことは今は32歳?

「だから、すっごい大切だった。」

「・・・本当にすみません!」

颯・・・

「もういいけぇ!気にせんで。」

叶夏ちゃんのお母さんは優しく微笑んだ。

「愛羅ちゃん・・・け?」

「あ、はい、愛羅です。」

「颯くんのことよろしくね」

「・・・えと、はい?」

曖昧な返事をして愛羅はまた耳にヘッドホンで蓋をした。

15:日向◆4I:2015/05/22(金) 23:02 ID:y/2

腕時計をみたら9:00を指していた。

遅刻だー・・・

そう思いながらゆっくり学校へ向かった。

すると、

「愛羅っっ!!」

大音量の音楽に負けないくらいの大声が聞こえた。

振り替えるとそこにいたのは、制服姿の颯。

「・・・どしたの?」

「俺、今日から学校行く!」

「・・・じゃあ行こっか!」


ガラガラーー

「・・・颯っ?!」

「おう!龍介ー!」

「お前、急に・・・」

りゅうりゅうは愛羅の顔をみた。

「愛羅が俺を暗闇から連れ出してくれた。」

颯が言った。

「あいあい!ナイス!!」

「りゅうりゅうのためっ!」

そんな愛羅達を見た颯が言った。

「・・・お前ら付き合って??」

「「ないない!!親友!」」

「・・・ぷっ!息ピッタリじゃんけ!」

「じゃあ今日から颯のニックネームは“そうそう”ね!」

愛羅が言うとそうそうは焦った顔を見せた。


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