ほのぼの日常物語

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1:もも:2015/05/22(金) 19:34 ID:ZRo

「ん……」
朝、わたしは目が覚めた。
目をぱちぱちと動かすと、まだ部屋の中は薄暗いことが分かる。
わたしは布団から抜け出して、そっとカーテンをめくった。
すると、向かいの家の窓から、寝癖でぼさぼさの髪をいじりながら、眠そうに窓を開ける男の子の姿が。
その子は白川晴と言って、わたしの幼馴染。
幼稚園の頃からずっと一緒にいて、高校も同じなんだ。
じっと見ていると、晴もわたしに気が付いてみたいで、手を上げる。
わたしはそれに手を振りかえして部屋のクローゼットを開けた。
さっとパジャマから制服に着替えて、洗顔と歯磨きも済ませて……。
鏡の前でリボンを整えると、わたしはカバンをつかんでキッチンへ。
ドアを開けると、まだ、7時ちょっと過ぎにもかかわらず、お母さんがバタバタと仕事へ出かけようとしていた。
「おはよう、お母さん」
「小夏、おはよっ!今日も仕事で遅くなるからね」
「うん」
「じゃあ、行ってきます」
お母さんは仕事へ出かけて、わたしは朝ごはんを食べる。
白い皿に乗せられたトーストにバターを塗ってかじる。
わたしの朝ごはんはいつもこんな感じ。
トーストに牛乳。これだけあれば十分だ。


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