私の太陽

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1:ライ:2015/06/01(月) 20:36 ID:ARo

私は笑顔のやり方を忘れた。

こんな人生が嫌だーーーーーーー。

そう思った時だった。

あの輝く笑顔で貴女は私の笑顔を取り戻してくれた。

彼女のおかげで今、私はここにいる。

ありがとう……琴加ーーーー。



登場人物

桜崎 萌花(さくらざき もえか)

昔は元気いっぱいで皆から人気者だった女の子。
今は『あること』が悩みで笑顔を失う。

谷越 琴加(たにごえ ことか)

萌花に笑顔を取り戻させてくれた女の子。
萌花とは大親友。

桜崎 彩花(さくらざき あやか)

萌花のお母さん。
萌花の笑顔を奪ってしまった。
自覚はない。

桜崎 真(さくらざき しん)

萌花のお父さん。
単身赴任だが萌花を傷つけている。
自覚はなし。

桜崎 鐇(さくらざき たつき)

萌花のお兄ちゃん。
頭がよく、日本で一番賢い私立の高校に通っている。

大浦 瑞喜(おおうら みずき)

萌花の塾の友達。
頭はそこそこ。
萌花と同い年。

札岡 結依(ふだおか ゆい)

萌花の塾の友達。
頭はかなりいい。
萌花と同い年。

2:ライ:2015/06/01(月) 21:03 ID:ARo

彩花「萌花。朝よ。起きなさい」

現在、朝の6時30分。

萌花「うーーーん」

萌花はベッドの中で寝返りをうつ。
そうして再び夢の中にもどる。

彩花「萌花。7時には家を出るんでしょ?また望南(のぞみ)ちゃん待たすわよ?」

彩花の声が萌花を起こす。

萌花「わっーた。わっーた。おきますよぉぅ」

萌花は大きくあくびをしてベッドから降りる。

朝ごはんを食べ、身支度をすませて
中学校の制服をきる。

萌花「ゲッ!もう10分じゃん!ヤッバ!!」

ふと時計を見ると、望南との約束の時間から10分過ぎている。

彩花「まったく…だから言ったのよ…望南ちゃんをまた、待たすなんて!」

彩花の怒った声が聞こえるがそれを無視して萌花は家を飛び出す。

走ること1分ーーー。

萌花「の、望南!ごめんっ」

息を荒くしている萌花の背中を望南は擦る。

望南「ちょっと!また走って来たの?少しくらい待つからいいっていつも言ってんのに」

呆れたような目をしながらも優しく背中を擦ってくれる望南に萌花は嬉しさを感じた。

萌花「望南と親友でよかった!」

萌花はニコリと笑う。
望南もニコリと笑ったーーーーー。


8時45分。

一時間目の開始だ。一時間目は体育。

萌花「今日は50m走、計るんだよね〜♪」

屈伸をしながら萌花はわらう。

望南「萌花はいいな〜走るの早いし、去年なんか7.17じゃない。」

望南は羨ましそうに萌花を見た。

萌花「勉強出来ない分、体育で点を稼ぐもんね〜♪」

萌花は望南にブイサインを出す。

望南「そっかぁ…………」

その言葉を発した望南はーーーー。
口元がイヤけていた。

萌花「?望南?」

気になって声をかけて見るとーー。

望南「何でもないよ!あ、萌花。春ちゃんが呼んでるよ。」

望南の声に春ちゃんこと中松春美の方を振り替える。

春「萌花ーー!こっち来てー!!」

無邪気に笑い、萌花を呼ぶ顔はとても可愛らしい。

萌花「おー!待って!すぐ行く!」

萌花が元気よく返事した時だった。

望南が萌花の足を引っ掻けたー?

萌花「の、のぞみっ!」

その言葉と同時に萌花は地面に倒れ混む。
そこにはちょうど溝があり腰をうってしまい、立てなくなってしまった。

春「も、萌花!?大丈夫!?」

先生「桜崎さん!直ぐに保健室に!」

先生と萌花は保健室に行ったー。

続く


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