ぽつり夢の中

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1:瀬菜:2015/09/06(日) 04:30 ID:E4s

書きたいときに書くので一気に進んだり全く進まなかったりします。
>>2からはじめます。

2:瀬菜:2015/09/06(日) 04:39 ID:E4s

額に何かがぽつりとおちた感触があった。
その「何か」はどこか心地よくて暖かくて。
少女は小さく微笑むと静かに目蓋を落とした。
「今日もまた、おはよう」

3:瀬菜:2015/09/06(日) 05:10 ID:E4s

「お嬢様!」
ああ、鈴の音が聴こえる。少女の目蓋からはちらちらとコバルトブルーの海が覗く。その海に真っ先に飛び込んだのは朝の光に反射してきらきら輝く翼。コバルトブルーの空が執事メノウの髪と気付いたのは日がおちた後だった。
「お嬢様、王様がお呼びです。」
少女はふう、と風を吹かせお気に入りのドレスを着替えると目をきらきらと輝かせ呟く。
「今日もまた、おやすみ」

4:瀬菜:2015/09/06(日) 05:42 ID:LEY

少女の名はメアリー。マヌーセル王国のプリンセス、通称眠り姫だ。
メアリーは自慢のくるくるした金色の髪を揺らしながらスキップで王様のもとへ向かっていた。
「明日」
メイドたちの間をすり抜ける。
「天気に」
見栄はりのガラスの靴が宙に舞う。
「なぁあああれ!!!」
自身の体に走る衝撃に痛みを覚えながらも瞳はしっかり天に向く角を捉えていた。
「今日もまた、あえるね」


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