少女D

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1:萩子◆OE:2015/10/12(月) 19:13 ID:u2E


――主人公なんて、存在しない――

初の小説です。
続く気がしないのですが頑張ります()

2:萩子◆OE:2015/10/22(木) 23:47 ID:u2E


いつからこんな性格になってしまったのだろうか。

つい最近からだろうか。
それとも随分前からだろうか。
もしかしたら、最初からだろうか。

考えれば考える程、分からなくなっていく。
脳が、体が、心についていけない。

だんだん、意識が薄れていく。


どうか、このまま覚めないで

3:萩子◆2Ec:2015/10/25(日) 16:22 ID:3Qo


ゴン、と鈍い音がした。
世界が反転している。

どうやら鈍い音の犯人は、ベッドから落ちた私の頭らしい。

痛む頭を押さえながら、ゆっくりと起き上がる。

午前七時三十分。絶望的な時間だ。

4:萩:2015/11/11(水) 16:18 ID:BSA


絶体絶命に追いやられた私は
慌ただしく服を着替え、
慌ただしくキッチンに駆け込み、
慌ただしくパンをくわえ、
慌ただしく玄関に向かい、
慌ただしく靴を履き替え、
慌ただしく外に出た。

「事故に遭わないでねー」
と、のんびりした母の声を背に、
パンを貪りながら駅まで走る。
ここまで三分と十二秒。
新記録だ、たぶん。

5:萩:2015/11/11(水) 19:35 ID:BSA


素早く改札を通り抜け、
二段とばしで階段を上る。
ホームに着いたと同時に、電車の扉が開いた。

「間に合った…?」
ぜえぜえと息を切らし、ホームの時計を見上げる。
短い針は七、長い針は八を指していた。
七時四十分。

「間に合った…」
と呟き、座席に座る。
特にすることも無い私は、今日のお弁当の中身を予想した。


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