初めまして!
中学3年生受験生の柊華です!!
今回は初の恋愛小説に挑みたいと思います!!
といいますか、ここに初めて書き込みをさせていただきますが…
よろしくお願いいたします!!
アドバイスなどなどコメントなどなど
してくださったらうれしいです!!
では、「好き。」
秋の日の夕暮れ
イチョウが舞う
今日も、私はただ一人黙々と本を読む
これが私の休み時間
だった…はずなのに
「なぁなぁ、桜庭ー、なに呼んでんの?」
無邪気な笑顔で私に話しかけてきたのは篠山徹くんだった
私にとってこの大事な本を読む時間を奪われたくない
「別に…」
はやく、続きを読みたい
あっちいけ、あっちいけ、あっちいけ
そう思うほど、篠山君は
「ねぇねぇ、桜庭ってどんなものが好きなのー?」
私に近寄ってくる
篠山君はモテる男子なのだから
私みたいなのに近づいてほしくないのだが…
「桜庭さーん、こっちきてー」
三条さんだ。いじめの主犯者
今度は私がターゲットなのか…
「ねぇ、さっきさ、徹となにはなしてたの?」
三条さんが話しかけてきた
三条さんは篠原君のことが好きなのだろう
「別に」
こういうのが一番面倒くさい
嫉妬とか意味がわからない
「あのさ…徹を狙ってんならやめてね?徹は私のものだから」
三条さんは自分の欲しいものはすべて手に入ると思っているのだろうか?
「別に、私そういうの興味ないから」
事実だ
篠山君は全然好みじゃないし
まぁ、かっこいいとは思うけど
もっとまじめでこんなチャラチャラしている人じゃない人がいい
別に、私には恋とか関係ないし
誰かを好きになることなんて考えられない
もし、誰かを好きになったとしても
私はその人と女の子が話していて嫉妬とかいうものはしないと思う
する意味が分からない
きっと、その好きな人が笑顔だと幸せなんじゃないのだろうか
私は初恋もしたことがないから、こんなこと
わかるわけがないが…
家に帰る途中
同じクラスの高山君をバスの中でみかけた
バスは満員だった
高山君は座っていた
そんなとき、おばあさんが一人、乗ってきた
そのとき、高山君は
「どうぞ、座ってください」
そのおばあさんは笑顔になり
「ありがとうね」
そう、高山君にいった
私はこういう人に恋をしたいと思っている
「あ、桜庭さん」
高山君がこっちのほうに来た
「ども。高山君って優しいんだね」
そういうと、高山君は驚いた表情になった
「初めて、桜庭さんにほめられた」
そう、照れた無邪気な笑顔でいうのだ
「高山君は、いい人だと思うから」
初めて、いい人に出逢えたと思う
私が出会う人は皆、醜い人ばかりだった
「いつも、帰り、このバスなの?」
不思議にも思いながらも私はうなずいた
「じゃあさ、毎日、一緒に帰ろうよ」
その、無邪気な笑顔につられて
わたしはうなずいてしまった
いや、別に嫌なわけではないが…
次の日、学校についた
すると、三条さんのグループが近寄ってきた
「ねぇ、昨日さ、高山と二人でバスの中にいたって噂きいたんだけど本当?どうなってんのー?」
は?何言ってんの…?
「それ、間違ってないけど、どうもなってないよー。俺たち、普通の友達。な、桜庭さん」
驚いた。高山君がきいていたのだ
「ええ。私たちは普通の友達よ。」
三条さんたちはなぜだかおどろいている
「そ…そうなんだー。」
そういいながら笑っている
しかし、笑っていない。どうしたのだろうか…
「あの…高山君…」
初めて、私から話しかけた
すると
「おーい、桜庭―」
篠山君が呼んできた
「なんですか...?」
私は今、初めて高山君に話しかけたというのに...
「あのさ、高山と付き合ってるって本当?」
間違いかもしれないけれど、篠山くんの顔が赤く見える
「違います。私は高山君とはお友達です。」
「なぁ…、なんで敬語なの?あと、俺も友達になれてる?」
なんでそんなことを聴くのだろうか…
まぁ、どうでもいいが、答えてやろう
「理由は特にない。友達かと聞かれれば微妙ですね、篠山君はうるさいし…あ…ごめん。その…」
少し、顔が暗く見える
「いいよー。大丈夫!よく、うるさいっていわれるし、慣れてるからねー」
私はいけないことをしてしまった
きっと、篠山君を傷つけた
「ごめんなさい。あの…これから、友達になってくれませんか?篠山君の好きなものとか教えてください」
そういうと、篠山君は笑顔になった
「俺が好きなのは漫画と音楽と読書だよ」
嘘...読書?
「読書、好きなんですか??」
そうきくと、篠山君は少し、驚いた表情になっていた
「うん。好きだよ。ちなみに、好きな作家は田辺慶四郎さんね」
「なっべー!?本当に?篠山君本当になっべー、好きなの?」
すごい。同年代に、なっべーのファンがいるんあんて思ってもみなかった
「もしかして、桜庭も好きなの?」
「うん、大好き!!」
本当に…篠山君、すごい...
私、感激で涙が出そう
「なっべーさんなら、俺も好きだよ?」
話しかけてきたのは、高山君だった