[x木又]してしまったようだ

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1:xすxす:2015/11/22(日) 20:50 ID:b/A

「うぅぅ」

少女の口からしたたり落ちるのは赤いみず
正確には血

脚をぺちゃぺちゃと地面に鳴らして真下の物体を見つめる。

「あ…あ……」


普通の女子高生で、秀才で、かわいい

そんな称号を持っているのに顔や目に赤いものを付けている。


スマートフォンから音を響かせながら少女は学校へと消えた

2:xすxす:2015/11/22(日) 20:54 ID:b/A


靴はカツカツと鳴るのが当然なのに、なぜならないんだと思う?

口を大きく開かせながら、友達に話しかけた。

「それはねーゴムが擦れているから!」

「じゃあ合金靴はけばいいじゃんー」



笑っているのは少女一人だが…フラッシュバックしたようで、少女は急に栗色に髪の毛を染めている子に抱き着いた。

「彼氏―」

音が鳴るのだが、その子はスマートフォンのその音が嫌らしくて、顔を顰めた。
もういないのに……
血を浮かばせたが、彼女は適当に爪で画面を操作した。

3:xすxす:2015/11/22(日) 21:00 ID:b/A



「やばいやばい」

爪で男子生徒を刺した。
通りかかったトイレ近くの人だが、トイレに行くときに かわいい女子に刺されてしまっては狂うだろう
「やーめろってぁ」


「ごめんごめん!!!」

そのまま少女は男子生徒の襟首を掴み、階段へと引きずって行った。


少女はかなり瞳孔を開かせて目の前のものを見つめているが、相手は生憎血が大嫌いで、家もアパートだったのでできないようだ


「また通知だ…」

音が鳴り響いた。スマートフォンが生き甲斐の彼女はかなりの中毒者なようだ
薬のことをよく勉強した男子生徒は、薬物のそれと比べた。


「て、てきとうで良いや」

4:xすxす:2015/11/22(日) 21:09 ID:b/A



「ところでさ」

男子生徒は少女の爪を指さした。しかし、理解ができなかったようで、手をスカートのポケットに突っ込んで少女はともだちの元へと戻っていった。

「逃げろ逃げろ」

男子生徒の耳にはそのような幻聴が聞こえたようだが、知らないので誰にも言わなかった。
「やっぱりひとりがいいよ…」


少女は幻聴について自分の耳の構造をよく知らないという回答で終わらせた。
生物学は無知で理科の授業は爆睡するのだ

そのため、人の血についても全くどうでもいい。
しかし美術は3取れるので、周りからは紙とノートを隠される。


「絵を書くことがすきじゃないんだよ」

カツカツと足を地面に鳴らしながらともだちの顔を見る。

ともだちがどんな行動を取ろうがどうでもいいって感じだ。
血がましてや、昨日の危ない行動と認知していながらも授業は寝て聞くのだ。

5:xすxす:2015/11/23(月) 07:55 ID:b/A


「あの…事件について興味はありますか?」

比較的びじんなレポーターが私に近づいた

マイクには5chとかいてある


「無いです」

公務的なものが嫌いなので、睨み付けて早歩きで去った。
「あ〜待ってください」


「すみませんね」

人がすれ違い様に言った。なぜなのか

ぶつかりそうになったからと思考した。


「ニュースなんて興味ないしどうでもいい」
「黒髪清楚なかんじが一番でしょ」

ひとりで帰る夕暮れの道は自惚れがたのしかった

前から来る社員なんか、カブにしか見えなくて
おもわず食べてしまいそうになる。

漬物なのか、焼いて食べるものなのかわからないけど、私は適当に切ると思う…

少女の爪はなにも凶器を持っておらず、ただ自らの爪で刺すモーションをした。
中年っぽい社員は、その爪よりも少女の顔に見入ってしまい、目を凝視した


「目が凄い……」


社員が拳法かなんかで咄嗟に避けると、少女は諦めたかおをしておじぎをした。
目を薄めて社員の別の方向へあるいていく
社員はなにごともなかったようにスマートフォンで「遅れます」と会社に通達をしていた

「やっぱ無理なんだよ………」

前から来た巻き髪のモデルのような女のひとが少女に呟いた。
じぶんよりもキレイなその物体に少女は、かなりの不快感を覚えた


「私は、キレイじゃない」

口元でそう動かした。指先では文字パッドを打っている

女の人は笑いたくても笑えないようで、無表情のまま少女をじっと見つめてスマートフォンを手で握った
少女はツイッタでもやっているのだろうか…と女の人は思った

「あなたは、なぜさっきのレポートを断った?」


着替えたのか。それとも別の人物か。
「これを差し上げます」

女の人が持っていたのはあかんぼう

目が半開きだ。と少女は自らの目と比べてみせた。

「私、かわいいと思うんです。」


スマートフォンに写る自分の目はまつ毛も長くて黒目も大きくて御人形さんみたいだ
と思った。

対する目の前のものは完成された人形に近い


「因みに、整形じゃないですよ?」

そして女の人はパネルを操作して私に、ムービーを見せた。
そのムービーは、私の顔が血塗れになっている。
地べたに転がるブツは私の記憶から乖離していて、ただの人形にしか見えなかった。



「これ、合成ですし、次の映画か何か、ですかね。」


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