真っ赤な夕焼け 

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1:  秋  ◆Kw:2015/12/01(火) 21:48 ID:.X6





その憎たらしいほど美しい夕焼けは、私たちを赤く染め上げた。



 

2: 秋 ◆Kw:2015/12/02(水) 17:30 ID:.X6




 登場人物 .


 原水 仁 Sinobu Harami

 今回の話の主人公 、幼馴染みの夏來が好き
 知的好奇心が薄く、好きな物以外興味はない
 りんと夏來、亮太とは同じクラス


 清波 夏來 Natsuki Seba

 今回の話のヒロイン 、仁とは隣家 、幼馴染み
 心優しいおっとりとしたお嬢さん
 りんや亮太、仁とは同じクラス


 花房 りん Hanabusa Rin

 今回の話のもうひとりのヒロイン 、夏來が気に食わない
 なんでも好敵手視をしては不機嫌になりやすい子、若干クール
 仁と夏來、亮太とは同じクラス


 寺見 亮太 Terami Ryota

 まあ主人公 、仁とは小学生の時からの仲
 お金持ちで明るく元気、ちょっと悪戯が多い人
 仁と夏來、りんとは同じクラス




 

3: 秋 ◆Kw:2015/12/03(木) 17:22 ID:.X6





 1話 ( 仁視点 )






早起きをした、…といっても特にすることもなく、対して珍しいって訳でもない。そう言えるのも週に2回は早起きなんてよくあることだからである。


「 今何時だよ… 」


そもそも早起きをしたにも関わらず、俺は布団に入ったまま少し色褪せた天井を見つめて、近くにあった目覚まし時計に触る。
起きた時の時間帯は5:30だったけど、あれから何分経ったか分からない。


「 えっと…あった、6時10分か 」

長針と短針を交互に見て、一人いる部屋でそう呟く。
いい加減起きなければ。
早起きをした意味が無いし、ずっと布団にこもっていると妹の陽菜 ( ひな ) が大声を上げて起こしに来るだろう。そんなのはまっぴらだ。


ドアノブを回して、ガチャリと音を立ててドアを開けて出る。
すると眩しい光が差し込んできた、この時間でもこんなに明るかったのか。さっきまで暗かった気もするが…そういえば、部屋のカーテンは閉めっぱなしだったと今更思い出す。

階段を降りる途中、リビングから母さんと妹の声が聞こえてくる。序に何かを焼くような匂い…多分目玉焼きを焼いているんだろう。


「 あ、お兄ちゃんおはよー! 」

二つ結にリボンの髪飾りを着けた妹が、俺に気づいて声を発する。相変わらず五月蝿い。
「 おはよ 」と俺も挨拶をすると同時にリボンへと視線を移す、今日は黄色かなんて思いながらパンをバクバクと頬張る陽菜を見る。

台所にいた母さんが笑いながら「 おはよう 」と言って、目玉焼きにベーコン、序に少し焦げたパンにオレンジをのせた皿を出した。


「 あ、母さんありがとう 」

母さんにお礼を言って、自分で牛乳をコップにつぎ、置かれた皿の隣に置く。
パンを頬張っている途中、陽菜が花柄のお気に入りのワンピースを着て名札を付けていた。陽菜ももう六年生か…なんて思いながら時計を見る。
そろそろ頃のいい時間帯だ、食べ終わろう。

ご馳走様、といってカウンターに皿を出し洗面所に向かう。歯磨きに歯磨き粉を塗って口に入れる。
さて、制服に着替えるか



 


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