☆恋愛小説書こう★

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1:しおU:2016/01/10(日) 17:57 ID:gq6

こんにちはー!
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参加したいです!って書いてくれたら
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それでわ
Let`s Go-!

2:しおU:2016/01/10(日) 21:09 ID:gq6

私は神谷冬寡(かみや とうか)。学校では落ち着いていて目立たない。でも友達といれば普通に明るい。そんな私は違うクラスの雨乃愁也(あまの しゅうや)が好き。最近は話してなくて寂しい。友達にはばれないように気をつけている。でもいつか愁也にこの想いを伝えたいと思っている。
そう考えていたら教室の後ろの窓から勢いよく風が入ってきた。

3:しおU:2016/01/11(月) 16:09 ID:gq6

キーンコーンカーンコーン

さっきの授業は国語だった筈。大切なテスト前、先生の話を一切聞かずボケーっと愁也の事を考えていた。ノートと教科書が広がっているだけで何も書かれていない。休み時間も始まったばかりなのにところどころから恋バナが散っている。こんな楽しい生活、送ってみたいものだ。、、友達は?だと?私の友達は皆別のクラス。話せるクラスメートといえば、隣の席の浦田葵(うらた あおい)と、同じ班の桃山架鈴(ももやま かりん)ちゃんだけ。読書しかすることがない。だから皆から一線ひかれている。髪を乾かさずに寝たせいか、寝癖の横ハネが気になる。ボブヘアーだから。そろそろ休み時間が終わるかな、というくらいだろう。次の授業は確か数学だった。準備をしないと。今日は、、コンパスがいる?!いやいや、聞いてない、聞いてないから!
、、、えー(´・ω・`)
先生に言わないといけない。担任だからいいのだが。

4:しおU:2016/01/12(火) 19:33 ID:gq6

さっき先生に言って来たら「隣の人に借りなー」と言われた。葵だったらいいか、と思いつつ席に着いた。

葵は今日ものんびりと本を読んでいた。
「ねぇねぇ」
「ん?」
葵は間抜けな声を返した。
「コンパス貸してほしいんだけど。」
「あぁいいよ!僕4個持ってるし。」
ずいぶんな量だがまぁいい。
「ありがと。」
「ふふーん」
どやぁ感がある。別にどうだっていい。

「はーい、皆席ついてー」
先生の声が教室に響いた。と同時に休み時間終了のチャイムも鳴った。

5:しおU:2016/01/13(水) 18:50 ID:gq6

「では図形を回転移動した図を教科書を見ながら写してみましょう。」
ザワザワと騒ぎだす教室。
数字は一番の苦手だ。教科書の意味がわからない。9月のテストは23点だった。挽回しようとも思わない。もう手遅れだからだ。
「冬寡ちゃん、書けた?」
女子かと思ったら葵か。紛らわしい。
「いや。書けない。」
私はむすっとした感じで答えた。
「何怒ってるの?」
「別に。書けないだけ。」
なんでいちいち聞くのかわからない。
「僕が教えてあげよーか?」
「いい。」
世話焼きで全教科を得意とするのんびり屋さん。見ててイラっとする。本当天才って感じで。

でも頑張って書くことができた。ほとんど架鈴ちゃんにやってもらったけど


『愁也は今頃何してんだろ』
そんな言葉が頭をよぎった。

6:しおU:2016/01/14(木) 22:42 ID:gq6

「次は垂線を書きます。教科書をあけてください。先生の説明も聞きながら書きましょう。まずは、、、」
私は先生の話に耳を傾けずにぐるぐるいろんな事を考えている。テストのこと、ご飯のこと、最近起きたUFO墜落事件のこと、そして愁也のこと。ボケっとしすぎて眠くなってくる。
「、、という風になります。できた人から先生に出してください。」
はぁーい、と小一のような声で返事をする皆を横目に私は考え事用の思考をストップさせて作図を始める。
「冬寡ちゃん、今度はできた?」
イラッ
「できてない。だからどうした」
「ん?冬寡ちゃんが心配だっただけ」
イライラッ
「おう、わかったから。自分でやる。

葵はいつもの調子で声をかけてきた。それが気にくわない。なんなの。私に好きな人がいるって知ってんだろうが。イライラが貯まって可笑しくなる。

「はぁ、、、」
酷い溜め息だ。私はどうなるんだろう。

7:しおU:2016/01/15(金) 19:49 ID:gq6

ついさっき数学が終わり、今から音楽室へ移動をするところだ。偶然にも私たちは音楽室の上だから移動距離が少ない。愁也は3組、私は4組。私たちが音楽室に行こうとすると3組を通る事になる。だからいつも愁也の姿を探している。
「冬寡ちゃん、一緒に行こう!」
「うん!」
架鈴ちゃんの声だ。すぐにわかった私は元気な返事をして見せた。
「冬寡ちゃん、愁也君は見ないの?」
…………
「今日はいいかな。」
なんでだろう。
「そっか。でもいいの?」
「うん。何か今日はいい。なんだろう。」
「音楽はまだあるし、今度でいいか!」
「、、うん!」
私も訳が分からなくなってくる。愁也の姿が見たいのに。何か見たくないというか何というか、、、。まぁいいか。廊下が寒いから私の足が震えている。
「冬寡ちゃん寒そうだねー」
「うん。超寒いっ!」
「私も寒いよ」
「そっか」

私達の会話が終わったとき音楽室の扉の鍵があいた。愁也の顔を見なくてよかったなって思ってしまった。私、どうしたんだろう。何かが引っ掛かっている感じがする。

『このクラスは安心できるなぁ』

8:しおU:2016/01/16(土) 23:35 ID:gq6

「じゃあ先生のピアノに続いて『聖者の行進』を吹いてみましょう!教科書は36ページですよー?」
パラパラ、、、
「では行きますよ!、、、〜♪♪」
ピーピーピー、、、、
今は音楽の時間。リコーダーで聖者の行進という曲を演奏している。まぁ今までの進み具合でわかると思う。私は音楽が好きだから吹きながらききいっていた。綺麗なハモリが心に響く。
「わぁー!皆凄ぉーい!先生、こんな演奏初めて聞きましたぁー!」
イライラする先生の喋り方がゆういつの苦なのだが。男子には好評らしい。本音は聞いたことないが。
「冬寡ちゃん、うまく吹けた?」
葵か。
「うん。まぁまぁ。」
「そっかぁ!よかったね!」
満面の笑みを見せてくる。私はイライラしか残らない。そう言えば葵のことが好きな人が数多くいるらしい。あんなやつの何処がいいんだか私にはさっぱりだ。
「じゃあ4組の皆はリコーダーうまかったからここから十分は自由にしよっかな?担任の山本先生には内緒だよ?分かりましたかぁ?」
「はーい!」
女子は返事をしないという先生の大失態。悲しいな、おい。
「冬寡ちゃん何する?」
「何しよう。私も分かんない」
葵は私の返事を待たずこう言う。
「愁也くんとどうなの?」
男子なのに恋バナを吹っ掛けてくるとはずいぶんいい度胸じゃないか、と声に出してしまうところだった。
でも顔が軽く火照っていくのが分かった。私は本当に愁也が好きだ、と私の顔が物語っている。
「べっ、別にっ!なんもないから!」
「ツンデレ冬寡ちゃんだー!かわいー」
葵はSかMかよく分からない。
二重人格か。
「ツンデレとかいいから!」

キーンコーンカーンコーン

「あ、授業終わりですー!挨拶しましょー!」
学級長が大声でいった。
「ありがとうございました」
私達は続く。
「ありがとうございましたー」
「はぁーい!皆、次も忘れ物しないでねぇー?じゃあまた次回会おうねー!」
本当先生かよ。あいつ。
「冬寡ちゃん一緒に帰ろ?」
「あ、うん!」
架鈴ちゃんの声は落ち着く。
「私、冬寡ちゃんの呼び方変えようかな」
「え?うん、いいよ!」
しばらくの沈黙が続いた。
「じゃあ『冬寡』でどう?」
「いいよ!」
「よかったー!」
私達は思わず笑いが溢れた。
この時間が一番幸せだなぁ。

教室に入った。その時私は

とんでもないモノを見てしまった。

9:しおU:2016/01/17(日) 21:31 ID:gq6

【すいません。今日は休みます。】

10:しおU:2016/01/18(月) 22:49 ID:gq6

【今日も休みます。】

11:しおU:2016/01/20(水) 00:06 ID:gq6

【最近忙しいんです。許して。】

12:しおU:2016/01/21(木) 22:47 ID:gq6

【 ごめん休む。】

13:しおU:2016/01/22(金) 20:40 ID:gq6

それは山本先生がニヤニヤしながら手紙を読んでいたところだった。他の人からしたらそんなに不思議ではないかもしれないが山本先生は手紙を好まず、メールで済ますタイプだからだ。そしてニヤニヤするだなんて。あの先生は無口で必要事項しか話さないような人だから。意外過ぎて息が止まりそう。私達が息を殺していた。すると先生は気付いたような顔をした。

【次お楽しみにー】

14:しおU:2016/01/23(土) 22:29 ID:gq6

「あ、いや別に?!」
山本先生が可愛らしい反応を見せた。
「先生、何してるんですか?」
私は山本先生の不意をついたかのように真面目な様子で話しかけた。
「別に何でもないですーあははー」
山本先生はわざとらしい笑い声をあげて手紙をすぐにたたみ、机の中にしまう。
「あ、さてはラブレター?!」
架鈴は恋バナが大好物だからすぐに食い付いた。もちろん私も好きだけど。
「い、いやぁー。そんなわけないじゃないですか!」
山本先生のバレバレな感じを見てると楽しい。こういうのが恋バナのいいところだと思う。
「えー先生かわいいからラブレターくらいもらえるんじゃないですか?」
架鈴はつっこみ続ける。
「高校生の時はだいぶ告白されてた」
先生は顔を赤くしてそういった。
「えーーー!」
私達二人は大声をあげて驚いた。

コト、コト、コト、、、

誰かが歩いてくる音がする。
「ほら、二人共次の授業の準備しなさい」
「はーい」
返事したあとにたくさんのクラスメイトが帰ってきた。
次は理科だった筈。早く準備しないと。

『愁也、会いたい』

15:しおU:2016/01/24(日) 16:42 ID:gq6

キーンコーンカーンコーン

今から授業か、と思うと嫌気がさしてくる。
「はぁー、、、」
授業中にも関わらずため息をついた。
でも小さかったようで誰も気づいてはいなかった。
「というわけで、今日から新しい単元に入ります。教科書163ページを開いてください」
パラパラ、、
「ではここを秋田さん、読んでください」
「地球から中心に引っ張られる力を重力といいます。これは地球の何処でもはらたk、あっ、はたたk、、」
秋田が噛んだ。クラス全体が失笑の渦だ。
秋田は赤面して「働くことができます」と言い直した。
私も思わず「ふふっ」って声を出してしまった。ふと思ったんだが私はクラスでのイメージは何なんだろうか。愁也はどう思っているのだろうか。こうして関連づいて出てくるのはやっぱ好きだからだろう。
「黒板を写す時間あげます。んー、じゃあ5分あげるからしっかり書いてください」
カリカリと皆が書いている中私は書き終わっている。だからボケーっと愁也の事を考えていた。『今何の授業かな』、『誰と席隣なのかな』っていろいろ考えている。
この5分はとてつもなく長く感じた。

16:しおU:2016/01/25(月) 23:49 ID:gq6

【時間ギリです休みます】

17:しおU:2016/01/26(火) 22:52 ID:gq6

【怒られそう、また明日】

18:しおU:2016/01/27(水) 22:29 ID:gq6

【宿題が終わらねぇ笑←また明日です】

19:しおU:2016/01/28(木) 22:41 ID:gq6

【今日は書けそうちょっと待ってて】

20:しおU:2016/01/28(木) 23:11 ID:gq6

「じゃあだいたい皆書けたんじゃないかな?」
しばらくの沈黙が続いた。『うん』という代わりの沈黙だろう。
「話を次に進めますね。重力とは全てのものにあります。りんごを手から離すと落ちるのも地球の中心に引っ張られているからなんです。」
皆がカリカリいわせながらノートにメモしているが私はしない。という独特な私だから皆が寄ってこないのかな。なんか不安になってきた。先生の話すことなんか耳の右から左へ一方通行。くだらない話はスルーしていく。愁也は今頃何してるのだろうか。授業なのには代わりないのだが。教室中にシーンという高い音がなり響いた、気がした。そういえば今日は水曜日だから部活はないのだ。嬉しいあまりにやけてしまいそうになるくらいだ。
「あ、先生絵が下手ですから。」
そんなセリフが耳にしっかり届いた。先生の絵を見ながら皆は写していく。こんな絵でよく理解できるな、ある意味感心するわ、と言いたくなったが授業中だから止めておこう。3組から大きな笑い声が聞こえた。愁也の声が、、といっても全く聞こえないがほんのり聞こえた気がした。



恋ってこういう事なんだな。


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