実体験をゆっくり書いていこうと思います。
感想などコメしてくれたら嬉しいです😊
ごく普通の女子高生。
ただ、普通じゃないなって思うのは今まで生きてきた中で人を好きになったことがない。
恋をしたことがなかった。
そんな時、あの人に出会った。
「なぁ!!!」
大きな声でうちを呼ぶのは高校で知り合い仲良くなった高野梨乃。
「どしたん??」
「3年の峰岡って人分かる??」
「誰それ!!!」
「まぁ、おるんやけどね、ずっとLINEしてきて気持ち悪い!!!ストーカーみたいで…」
峰岡先輩…。
そんな人初めて知った。
LINEの内容を見せてもらう。
「これ、見て!」
「めっちゃ電話したがるやん!」
「ほぉなんよ!嫌よ…」
梨乃はほんとに恐がっていた。
「もお、ブロックします…」
「それがいい、うん。」
それから数日が経って、峰岡先輩のことなんか忘れていた。
そんな時だった。
ピンポンっ♪
LINEの通知が鳴った。
同じクラスの真由子ちゃんからだった。
「なぁちゃん、今好きな人とかおる??」
「おらんよー??」
「実は、なぁちゃんが気になってるって人がおるんですよー。」
「誰??」
「3年の峰岡って人なんやけど連絡先教えるけんLINEしてあげて!」
そう言って連絡先を送ってきた。
うちは特に気にすることもなく、ただ単に追加だけしておいた。
「真由子ちゃんと同じクラスの七海です」
「聞いとるよー✨峰岡です、よろしくね」
その日から毎日LINEするようになった。
❥❥❥
LINEを始めて1週間が過ぎた時、峰岡先輩から電話がかかってきた。
「もしもし??」
「なぁちゃん、今暇やったりする??」
「え、まぁ暇ですよ??」
「会わん??」
「別かまんですけど…」
「よし、じゃあなぁちゃんの家から近い公園とかある??」
うちは近くの公園を教えた。
「分かった!じゃあそこで待っといて!!!」
「分かりました!」
峰岡先輩は5分もせず公園に来た。
ベンチに座り、少し会話をした。
すると、峰岡先輩がいった。
「なぁちゃん」
「はい??」
「好き」
うちはあまりにいきなりのことで思考が回らなかった。
少しの沈黙のあと、先輩がいった。
「もぉこんな時間やん!!!帰ろか!」
「そぉですね」
先輩とバイバイをしたあと、うちは考えた。
先輩はうちのことが好き??
…ほんとなのかな。
うちは先輩と絡み出して、周りの友達から色々な噂を聞いた。
先輩は女好きだとか垂らしだとか。
でもそれはあくまでも周りが言うことであって、本当かどうか分からないよね。
…うちは先輩のこと好きなのかな??
いくら考えたって分からない。
そんなモヤモヤを抱えて時が経ったある日。
ピンポン♪
LINEの通知を見ると、
「俺、なぁちゃんが好き」
「本気なんですか??」
「本気じゃなかったらこんなこと言わんよ」
うちは始めて告白された。
振ることもできず、付き合うことになった。
❥❥❥
付き合った初めは先輩のことちっとも好きじゃなかったのに、いつの間にか好きになってた。
って言ったってまだ6日目だけどね…。
今日も先輩と会う約束をしていた。
公園で先輩と沢山話した。
…そんな時だった。
「…っ」
先輩が不意にキスをしてきた。
ファーストキスだった。
…なんで先輩こんな余裕なわけ?
うちめっちゃ顔赤い…。
「…なぁちゃん、好きやで」
そういうともう一度キスをしてギュッと抱きしめた。
❥❥❥
翌日、うちは学校から帰ってきて美容室へ出掛けた。
肩まであった髪を顎下まで切った。
ショートが似合うって良く言われるし、少しでも似合う髪型にして先輩に可愛いって思ってもらいたくて。
帰宅後、LINEを開くと先輩からLINEが来ていた。
…嘘、え待って待って
開くのが怖かった。
既読付けたくないよ…。
でも仕方ないことだからトークを開く。
「なぁちゃんを傷付けることになるかもやけど、別れて欲しい。俺、ずっと真由子が好きで昨日真由子が彼氏と別れて、泣いててやっぱり好きって思った。」
「そうですか、分かりました!」
昨日はうちに好きゆーてくれたのに??
今日は真由子ちゃん??
訳分からんよ…。
うちの初恋は幕を閉じた。
❥❥❥
あれから3日くらい経った頃。
やっぱり先輩が忘れられなくてうちは想いだけでも伝えようとLINEをした。
まだ好きだって伝えた。
ピンポン♪
「俺、離れて気づいた。やっぱりなぁちゃんしかおらん、俺もなぁちゃんが好き」
この頃のうちはバカで先輩のことを信じて付き合った。
続くわけないのに。
結局13日で別れてしまって、また泣いて。
ほんとバカだなって。