緩く小説書いていきます。コメントも Comeon!
名前 : 佐々木 千 ( ささき せん )
性別 : ♂
年齢 : 15歳 ( 中3 )
私立鯨苑学園中等部の3年生。明るい性格でトモダチ多め。恋は未経験。成績優秀だけど、スポーツ面はまあまあ。来年は高等部に上がる故に受験は控えていません。だから、悩み無し。
名前 : ジビル
性別 : ♀
年齢 : 不明 ( 見た目13歳程 )
千を気にかける不思議な少女。千には見えるけど、他の人には「 とある条件 」が満たされた時にしか見えない。季節は関係なく、白いワンピースを着ています。どこでも裸足。
✿ 木村 呆 ( きむら ほう ) / ♂ / 15歳 ( 中3 )
千の親友であり幼馴染。ジビルがたまに見えたり見えなかったり。明るいオカン系の、世話焼きクン。
❀ キスリア / ♂ / 年齢不明 ( 見た目15歳程 )
ジビルの同袍(らしい)。ジビルのお手伝いさん的ポジションで、いつもジビルの世話をしている。
♕ シビリア=コットベル / ♀ / 不明 ( 見た目30歳程 )
ジビルの母。厳しい性格で、娘を叱る際に手をあげる事も多々。
♔ アルキア=コットベル / ♂ / 不明 ( 見た目30歳程 )
ジビルの父。優しい性格で、厳しい母とは対照的に、ジビルを甘やかす役。
❅ 魔女 ( まじょ ) / ♀ / 不明 ( 見た目20程 )
千を儀式の生贄に狙う魔女。美しいけど中身は恐ろしい。
これから緩く始めますね。こんなシチュ欲しい!みたいなのあったらお気軽に♡
世界観はこんな感じ >>8
✿ 学校でこんな噂を耳にした。
「 未来を見せてくれる少女が居る。けれど彼女は“ 条件を満たした者 ”にしか見えない 」
尾ひれが付いただけだろうと思ったが、こんな噂も耳に聞こえた
「 彼女に未来を見せてもらう為の代償は、かなり大きなモノである 」
大きな代償を払ってまで、未来を見る意味が、その時の僕にはわからなかった。
けれど、今ならわかる。未来は曖昧で、悪戯好きな悪なんだ。
がらりと開けたトビラの先には、夕焼けに照らされた真っ赤な教室。
僕の机は窓際の真ん中辺り。
ゆらりと、空いた窓から吹き込む風に揺れるカーテン。
時刻は、帰宅部の下校時間である4時を回っていた。
「 かえろう、千 」
と、呆の声。 僕はコクリと頷いた。
僕らが出て行った教室は、やっぱり、寂しく真っ赤に染まっていた。
外は、ひんやりと寒かった。
呆が、「 寒い寒い 」と腕をさすり乍に、白くなる息を面白がって何度も息を吐く。
コイツ子供だな なんて思いつつ、夕焼けの中を、呆と二人で歩いていった。
地面には、軽く雪が積もっていた。
滅多に雪が降らないこの地域に雪が降った。
それは、僕らがはしゃぐには充分な状況だった。
家へと足を急がせ乍も、足元に積もった雪の感触を楽しみ笑い合う僕ら。
キラリと夕日にひかる白い雪。
だんだんと近づく、呆と僕の家路の別れ道に、妙な寂しさを感じつつも、僕は呆を肘で突ついて、「 早く歩けよ 」と急かしてやった。
「 突つくなよ、転ぶだろ 」と、笑い乍に抗議してくる呆の顔を、えいやと手のひらで押しつつ足を進めていれば辿り着いた、とある別れ道。
左に進むと僕の家。右に進むと呆の家。
「 またな、千 」と手を振る呆に手を振り返しつつ、僕も「 またな 」と叫んでやった。