マジカル*ガールズ!

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1:苺ましまろ*◆LM せせせせ:2016/03/05(土) 22:50 ID:W6s

「私が生きる意味って…なに?」や「プリズム☆シャイニングプリキュア!」をなどを書いていたましまろ*です。
鬱展開が多い物語しか書いて来なかったので、今回は明るい雰囲気のものにしたいと思います。

*レス禁です。感想などは独り言スレか私のいじめ小説スレにお願いします。
*誤字脱字アリ
*日本語おかしい

少しずつ書いていこうと思います!*

2:苺ましまろ*◆LM せせせせ:2016/03/05(土) 22:56 ID:W6s

「はあっ………はあ…………」
私は息を切らして必死に走った。崩壊した私の国から逃げるために。

「ルナ、早く逃げるルル!」
「分かってるよ……」

うるさいよ、ルル!足元の瓦礫が邪魔で走りにくいの!
あんたは飛べて楽だよね…。

「ルナ、後ろルル!」
えっ!?
後ろから、何かが飛んでくる音が聞こえた。不気味な「ゴーッ」と言う音。

私は振り返るより先に呪文を唱えた。
「マジカルホープ!」
ぽんっと言う軽い音と共に、ピンク色の煙から小さなほうきが出てくる。

私はそれにまたがった。

3:苺ましまろ*◆LM せせせせ:2016/03/05(土) 23:03 ID:W6s

「マジカルホープ!」
私はもう一度叫ぶ。ほうきは小刻みに揺れながらも、なんとか浮く。

そして不気味な音の正体(時計台の柱らしき物)から離れたことを確認した。

地面から数十メートル離れたのを確認し、私は上半身を前へ傾けた。
ほうきは猛スピードで前進し、出口に向かって一直線へ。

「ルル、人間界に逃げるよ!」
「了解ルル!」
よし、今日は調子いい。このまま飛び続けられれば完璧だわ!

出口の白い光がだんだん大きくなり、ついに目の前に広がっていった___

4:苺ましまろ*◆LM せせせせ:2016/03/06(日) 15:58 ID:W6s

世界を繋ぐ空間に侵入したのを確認し、私はほうきから飛び降りた。
そして空間の入り口を閉める。

「これで人間界に影響は出ないわ」
「早く行くルル!仲間が飛ばされたかも知れないルル!」
……仲間。私の大切な国の住人たち。どうか、どうか全員無事でいて…!

私は胸元の姫の証を握り締めた。


「さあ、行くよ!」
私たちは空間を飛び越えて、人間界への入り口を目指した。

数メートル進むと、明るい世界が見えてきた。きっとあれが人間界への入り口。

私は入り口を開けようと、魔法の宝石をかざした。

「マジカルホープ!」
ドアがゆっくりと開いた___

5:苺ましまろ*◆LM せせせせ:2016/03/06(日) 23:01 ID:W6s

やっと私は、人間界に辿り着くことが出来たのだ!
小さい頃からの夢。私とは違う世界の人たちが住む夢のような国。

きっと平和で、空中で喧嘩なんてないよね!

「ルナ、落ちるルルよ?」
「えっ?」
下を見ると、ピンク色の桜の木が並ぶ街道が……。
え、私、落ちちゃう……!
せっかく咲いた桜たちを傷付けちゃう!!

花の姫として、花を傷付ける訳にはいかないわ…。
「マジカルホープ!」
ほうきに必死にしがみつく。
だけど……。

「なんで浮かないのぉ〜」
ほうきは真っ逆さまに落ちていく。
このままでは桜たちだけでなく、人間たちも傷付けてしまうかも…。

「頑張って、飛んで…!」
「ルナ、無理しないで落ちた方が安全ルル!」
「何言ってるの、私は花の姫なの……大空のお月様も見てるから……」

お月様にこんな情けない姿、見られて堪るものですか…!
私は力いっぱい叫んだ。

「マジカルホープッ!
桜の木の下にワープして…!」

6:苺ましまろ*◆LM せせせせ:2016/03/08(火) 20:52 ID:W6s

お願い、成功して!_____

ドサッ

私の体は落下して、衝突音と鈍い痛みが感じられる。
私は鮮やかな緑色の芝生の上に尻もちをついていた。

「いったた〜…」
痛いけど、成功したんだ…!
「やったぁ!やったよ、ルル……」

……あれ?ルル?
上下、左右……どこにもルルがいない!?

「嘘、どこに行ったの!?」
私はへたり込んでしまう。
急に独りぼっちの不安と何も知らない世界への恐怖が襲ってくる。

「どうしよう……」
ルルもきっと、私がいなくて困ってるわ…。

「待ってて、」
私が今、助けにいくから_____!

7:苺ましまろ*◆LM せせせせ:2016/03/08(火) 21:04 ID:W6s

「あなた、今上から落ちてきたけど……大丈夫?」
「は、はひゃっ!?」
いきなり声をかけられ、肩がびくっと震える。
ゆっくり振り返ると、そこには___

ふわふわのキャラメル色の髪に茶色い瞳の女の子がいた。優しそうな口元はさくらんぼみたいな色……。

まるで、お菓子みたいな女の子。
「ふふふ、怖がらなくてもいいんだよ、小さな魔女さん」
ま、ままままままま魔女って…!

「どうして私が魔女ってこと知ってるの!?」
思わず心の中の言葉が口から飛び出す。慌てて両手で口を押さえるが、時すでに遅し。

「本当に魔女さんなんだぁ!」
女の子は感心したような声を上げる。

「ねえ、魔法も使えるの?何かを出したり、消したり……」
「で、出来るわよ、もちろん!
だって私は魔女だもの!」

少しだけ得意になってしまう。
「そうなんだぁ!すご〜い」
……この子…なんで魔女なんて信じてるんだろう?普通は信じないのに…。

「ねえ、どうして私が魔女だって受け入れられるの?人間は異物を受け入れないのに……」
女の子はましまろみたいな肌をほんのり桃色に染めて、クスクスと笑った。

「……大丈夫、私はどんなモノも受け入れるから。
私は南風いのり。……あなたは?」

女の子は自分の名前を名乗り、小鳥のように首をかしげた。いちいち仕草が可愛らしく、優しさが溢れている。

「私は……私はルナ。」
「ルナちゃん!……小さな魔女さんの名前はルナちゃんって言うんだぁ!」

なんだろう、この子……。本当に普通の人間なの?
単にほわほわし過ぎているだけなのか……ペースを崩される。


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