初めてあなたが笑った日。

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1:レモン:2016/03/06(日) 16:40 ID:ZRo

『大丈夫って言ってると、ホントに大丈夫な気がしてこない?』
                       佐藤美結 sato miyu

『根拠のねー話なんか嫌いだから、俺』
                       笹森晴希 sasamori haruki

『ここの名前を決めるのは、全部全部、あなた次第よ』
                       今アリサ kon arisa

正反対な二人の思いが通じた時、星降る夜に、奇跡が起きる。

2:レモン:2016/03/06(日) 17:18 ID:ZRo

1話「出会い」

出会いの春。
今日は、ほとんどの学校で入学式が行われる日。
それは、私が入学する高校も例外ではなかった。
紺色のジャンパースカートの制服と、胸元で結ばれた細く、赤いリボンをなびかせながら、私は桜並木の下を歩いて行く。
生徒玄関に張られたクラス表を見ようと思ったけれど……。
人がいっぱいで見られない。背伸びをしても見られない。
知っている人も辺りにいないし、とりあえず、人が引けるまで待つか……。
そう思って、一人校門に寄り掛かっていると。

「ねぇ、あの子、すっごいかわいい!」

誰かの声がした。
かわいいって……どれくらいかわいいんだろう?
そう思ってみんなの視線をたどってみる。
するとそこには、周りとは明らかにかけ離れた、本当にかわいい子が一人スマホをいじっていた。
真っ白で綺麗な肌に、栗色のふんわりとしたつややかな髪。
華奢で小柄な体。小さな顔、大きな瞳。
うつむいていても美人だと思えるほどの容姿だった。
思わず見惚れてしまっていた。
すると、視線に気付いたのか、その子は私の方を見てにっこりと笑った。

「どうかしました?」

や、ヤバイ……。
気持ち悪いって思われちゃったかな……。

「あ、いや、あの……あんまりかわいいから……思わず見惚れちゃってて」

アハハと笑うと、その子は大きなはちみつ色の瞳でじっとこちらを見てから、ふっと笑った。

「……?」
「あ、ごめんなさい。ありがとう、そんな風に言ってくれて」

かわいいなんて言われ慣れてると思うのに謙遜するなんて……。
きっと、モテるだろうなぁ。
羨ましい。
そんなことを思っていると、その女の子は続けた。

「でもね……私はかわいくないよ」

何という爆弾発言!?
あなたでかわいくないなら私なんてそこら辺の石ころ……いや、それ以下だというのに!

「何言ってんの!?キミでかわいくないなら、私なんて……」

女の子は、またふっと笑った。

「ううん。本当に私はかわいくないよ。本当に大切なものに気付けていないから……」
「え?」
「……何でもない。そろそろいかなきゃ。じゃあね」

そう言い残すと、その子は長い髪をなびかせながら去って行った。

3:レモン:2016/03/06(日) 23:46 ID:ZRo

2話「隣の席の男の子」

何だったんだろう、あの子……。
かわいいけど、不思議な子だったなぁ。
せめて名前くらい聞いとけばよかった。

「っと、B組は……」

この学校は学年によって棟が決まっている。
1年生は東棟の2、3回にクラスがある。
普段運動をしないせいか、階段を上るだけですごく疲れる。

「……はぁっ」

少し息を切らしながら、私は教室のドアを開けた。
名簿順に並んでいる席。
私は「佐藤美結」と名前の書かれたガムテープが張られている席を探し、一人座った。
このクラスには、友達と呼べる人はいない。
顔や名前は知っている人はいても、友達とは見事にクラスが離れてしまっていた。

4:ユリ◆e.:2016/03/07(月) 07:29 ID:Fj.

面白いです!
最初の入り方も新鮮だし、続きが気になります
私も小説書いてみます
ってところで、恋愛もの書いているので、よかったら読んでみてください
これからも読ませてもらいますね♪

5:あやや◆dA:2016/03/07(月) 15:29 ID:eyU

レモンの新作小説!
うちの事覚えてる〜?
続き待ってるよ!

あと……
2、3回じゃなくて、2、3階じゃないかな?

6:あやや◆dA:2016/03/07(月) 15:30 ID:eyU

ユリも来てたんだ〜♪

7:レモン:2016/03/07(月) 17:35 ID:ZRo

あやや&ユリ)読んでくれてありがとう!

ユリ)今度読ませてもらうね(*^_^*)

あやや)ホントだ!出だしからごめんなさい<m(__)m>

8:レモン:2016/03/07(月) 17:36 ID:ZRo

あやや)もちろん、覚えてるよ!

9:レモン:2016/03/07(月) 17:54 ID:ZRo

でも、いきなりブルーにはなりたくないから頑張ってみる。
……何を頑張るのかは自分でもわからないけれど。

「ねぇっ!あの人ヤバくない!?」

後ろを振り向くと、金髪と茶髪の、渋谷にでもいそうなギャル達が廊下に集まっていた。
ていうか、何がヤバいのかは知らないけれど、入学式からいきなり金髪は……。
それこそまさに「ヤバイ」だよ。
でも、暇だったし、話しかけてみれば顔見知り位の関係にはなれるだろうからとりあえず話しかけてみる。

「ねぇ、どうしたの?」

ギャルギャル集団の中で、一番地味そうな子に話しかけてみる。
地味と言っても、長い爪にはしっかりとパール入りのマニキュアが塗られている様だ。
その子は私の顔を見ると、廊下の奥を指さした。

「あの人だよ、あの人!チョーイケメンなんだけど!!」

イケメンか……。
この学校は美男美女が多いのだろうか、さっきの女の子も美人だったし、何より私が話しているこの人も結構美人だし。
そんなことを考えながら、そっと覗いてみる。

……何アレ。アイドルか何か?
顔には出さなかったけれどついそう思ってしまう。
だって、私の目線の先にいたのは、まるで作り物かっていうくらいの綺麗な顔の美男子だったから。

10:ユリ◆e.:2016/03/07(月) 18:27 ID:Fj.

美男子来たー!(笑)

11:レモン:2016/03/07(月) 18:35 ID:ZRo

来たよついに!ww

12:あやや◆dA:2016/03/07(月) 21:56 ID:eyU

キターッ!!!

13:レモン:2016/03/07(月) 23:05 ID:ZRo

後で知ったことだけど、彼の名前は笹森晴希。
さらさらとした黒髪と切れ長の凛々しい瞳。
中学でサッカー部部長を努めていたらしく、肌は小麦色に焼けている。
高身長で、おまけに成績優秀。
まさに「アイドル」や「王子様」と言った表現が似合うほどの美貌だった。

「ねーねー、名前なんて言うのー?あたし、麗菜!」
「あのさ、入学式終わったら一緒に遊ばない?」

ついさっきまで私と一緒に彼に見とれていたはずの子たちはさっさと彼の方に行ってしまっていた。
美人はああやって話しかけられるんだもんなぁ……。
教室に戻ろうとしたとき、晴希くんと目があった。
強い眼光にとらえられ、つい恥ずかしくなってしまう。

私は、席に戻ると自分の髪をそっと触った。
少しくせ毛の髪の毛はパサパサしていて、ショートボブに切りそろえられている。
どこにでもいるような普通の体型に普通の顔だ。

14:かき氷:2016/03/08(火) 08:18 ID:ctw

私も読ませてもらうねー!

15:レモン:2016/03/08(火) 17:40 ID:ZRo

かき氷)ありがとう(*^_^*)

16:ユリ◆e.:2016/03/08(火) 17:43 ID:D6Y

カンペキな男ですな
現実にもいないかなー(笑)

17:あやや◆dA:2016/03/08(火) 18:21 ID:eyU

ユリの彼氏はww

18:ユリ◆e.:2016/03/08(火) 18:29 ID:D6Y

うーん、顔だけかな
あとテニス(笑)
続き楽しみにしてるよー

19:レモン:2016/03/09(水) 16:58 ID:ZRo

コメントありがとう☆
ユリ彼氏いるの!?いーなー!うらやましー(=^・^=)

20:ユリ◆e.:2016/03/09(水) 17:04 ID:Fj.

ありがとー
ユリもさっき小説最新したんだー
よかったら読んでね

21:レモン:2016/03/09(水) 18:22 ID:ZRo

うん!

22:レモン:2016/03/09(水) 18:24 ID:ZRo

綺麗になれたらな……。
そう思うけれど、生まれ持ってきたものは仕方がない。
私は小さくため息をついた。

23:レモン:2016/03/09(水) 18:32 ID:ZRo

入学式が終わり、私達は一か月ちょっと名簿順の席のまま過ごしていた。
いい加減この席も飽きてきたな……。
そんなことを考えていると、担任教師の橋本先生……通称、ハゲ叔父がカラフルな箱を持ってきた。

「せんせー、それなんですか?」

前の席の紗理奈が尋ねる。
すると、ハゲ叔父はその、油でテカる頭よりも、さらに目を光らせてにやりと笑った。

「今日はな、席替えをするぞ!」

その言葉に、喜びの声と文句が飛び交う。
ちなみに文句を言っていたのはあの、晴希くんの近くの席の女子だ。
そりゃ嫌がるだろうな、と地味に納得してしまう。

24:ユリ◆e.:2016/03/09(水) 18:34 ID:Fj.

ありがとう!
場所わかるかな?
小説書いてみます
ってとこです♪
感想
ユリもそれ何度も思う(笑)

25:ユリ◆e.:2016/03/09(水) 18:37 ID:D6Y

上の感想22のやつ

26:ユリ◆e.:2016/03/09(水) 18:39 ID:D6Y

ユリもその子だったら席替えしたくない(笑)

27:かき氷:2016/03/10(木) 09:55 ID:YvU

私もその子だったらやだなぁ・・・
つぎに離れちゃうかもしれないもんね・・・

28:レモン:2016/03/10(木) 20:06 ID:ZRo

席替えの方法は、名簿順に箱に入ったナンバーカードを取っていく。
黒板に書かれた席のナンバーと、カードの数字が一致している場所が新しい席になる。
という方法だ。

私は箱に手を突っ込んでカードを取り出す。
29番……。
黒板に目を見やると、窓側の一番後ろの席だった。
特等席ゲットじゃん!
そんな、ルンルン気分で荷物を持って移動する。
暖かい日差しとやや冷たい春風が当たって、とても気持ちがいい。
思わずウトウトしかけた時……。

29:かき氷:2016/03/11(金) 13:22 ID:q22

え!どうなるのかな…
まさか隣に晴希くんが…?

30:匿名:2016/03/11(金) 14:09 ID:ixY

└(՞ةڼ◔)」<酸化ヌベヂョンョヌンジョョベリンスオッピョーwwwwww 誰ですか〜先生の給食に
プロテイン盛ったのは〜   __
  / )))    _
`/ イ~   (((ヽ
(  ノ      ̄Y\
| (\ ∧_∧ | )
ヽ ヽ`(՞ةڼ◔)/ノ/ イヒッふwwww
 \ | ⌒Y⌒ / /
  |ヽ  |  ノ/
  \トー仝ーイ
   | ミ土彡/

┌(┌^o^)ノ ノノォ…

    /⌒ヽ
   / ՞ةڼ◔ )<なぬっ貴様か
 _ノ ヽ ノ \_
`/ `/ ⌒Y⌒ Y ヽ
(  (三ヽ人  /  |
| ノ⌒\  ̄ ̄ヽ  ノ
ヽ___>、___/
   |( 王 ノ〈
   /ミ`ー―彡ヽ
  / ヽ_/  |
  |  /\ /
貴様は私をヌベヌベヂョンイヒッ丸にした
   / ՞ةڼ◔ )
 _ノ ヽ ノ \_
`/ `/ ⌒Y⌒ Y ヽ
(  (三ヽ人  /  |
| ノ⌒\  ̄ ̄ヽ  ノ
ヽ___>、___/
   |( 王 ノ〈
   /ミ`ー―彡ヽ
  / ヽ_/  |
  |  /\ /
さあ始めよう…ショータイムだ…!
   |  || /⌒\|
   ‖  /⌒\ ヽ
  |  /   人 |
   ∧_∧ ) > |
   /( ՞ةڼ◔`)/ (_ノ
  (  ヽ_ノヽ
  | 丿  /⌒\
  | |  |  ヽ
\/( |〜、人   |
`( | |___\_ノ/
(\| ヽ  \/⌒ヽ/
LLL)/  L_ノて
俺を怒らせた代償として貴様には死んでもらおうwwwwwwwwwwwww
    ( ՞ةڼ◔)
 , ‐'´  \  / `ー、
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{ 、  ノ、    |  ,,ム, ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、   ー / ー  〉
  \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-
  /フフ      ム`ヽ
 / ノ)  ∧∧   ) ヽ
゙/ |  (՞ةڼ◔)ノ⌒(ゝ._,ノ
/ ノ⌒7⌒ヽーく  \ /
丶_ ノ 。   ノ、  。|/
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( ◠‿◠ )そんな時にタウンページが便利なんですよ

31:レモン:2016/03/11(金) 18:31 ID:ZRo

こういうの、どうやって作ってるの??ww

32:ユリ◆e.:2016/03/11(金) 19:21 ID:Fj.

レモン、続きどうなるのー♪ヽ(´▽`)/

33:レモン:2016/03/11(金) 22:28 ID:ZRo

明日書くね☆

34:かき氷:2016/03/12(土) 14:56 ID:Cf6

うん!って今日かww

35:レモン:2016/03/12(土) 22:16 ID:ZRo

ドゴンッという、何かをたたきつけるような音に、私の意識は呼び戻された。
少しびっくりして右を見て見ると、なんと、あの笹森晴希が隣の机に!
え?え?と、混乱状態に陥る私。
すると、そんな私を見て彼は

「あぁ、俺、今日からここの席だから」

と私の疑問に答えてくれた。
それに、愛想笑いを浮かべ、頷くことしかできない私。

しかし……。
本当に綺麗な顔だな……。
近くで見ると、より一層綺麗に見える。
あの、今朝の不思議ちゃんと付き合ったりしたら、凄くお似合いだと思う。

36:ユリ◆e.:2016/03/13(日) 17:26 ID:Fj.

会いたいなー(笑)


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