ヤンデレ小説書いてけ

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1:匿名:2016/03/10(木) 23:55 ID:tAw

みんなでヤンデレ小説を書くスレ。
ルールとしては、長々と書かないこと。
台本書きも、できるだけ避けてください。
万が一1000に達した場合は、次のを誰かが適当に立ててください。

2:匿名:2016/03/11(金) 00:07 ID:tAw

「……」
 彼女は、何も話さなかった。
 死んでいるわけではない。
 でも、生きているわけでもない。
 
 目に光がない。
 
 すべて、俺がやったことだった。
 彼女は、からくりだ。
 自分以外の命令は聞かない。
 そうさせた。

 自分以外のものに渡るなんて、考えられない。
 ずっと一緒がいい。


 彼女は、からくりだ。
 心がないから、誰も愛せない。
 俺も愛してくれないけれど、愛している振りをしてくれるだけで十分だ。
 他の奴には渡すものか。

 「愛しているよ」
 「わたしもです」

 彼女は、無表情のままそういった。



 

3:七氏のムクロ氏:2016/03/11(金) 15:41 ID:3uI

待って。行かないで。

「早く帰らないと」
「今日も彼氏とデート?」
「そうよ。じゃあまた明日__」
「嫌だ」

待ってよ。
ワタシはね、貴女がそばにいて、笑ってくれたらいいの。

「何?手を放してよ」

太陽みたいに皆を照らす、あの笑顔で、ワタシを迎えてくれたら。
話しかけたら、その声で言葉を紡いでくれたら。

……本当に、それだけでいい。

「私、もう行かないと」

そばにいてよ。
それだけで、ワタシはとてもとても幸せだから。
帰らないで。お願いだから。

「放してよ」

ねぇ、ねぇ、ねぇ。

相手の幸せのために、何かをすることが、友達なんでしょう?
そばにいてあげることが友達なんでしょう?

ねぇ、あんな男のところなんかに行かないで。

「やめて、放し__」
「ねぇワタシ達、友達でしょう?」

とても仲のいい友達は、ずっと一緒にいるものよ。
だから、ね。一緒にいようよ。ずっと。

4:とびら◆xw:2016/03/13(日) 19:57 ID:zZA


「なんで私の方を見てくれないの」

そう聞こえて後ろを振り返った時にはもう遅かった。
彼女が持っていたであろう刃物は僕の背中に深く突き刺さり、僕の口からは赤い血が零れていた。
口の中に鉄の味が広がっていく。鉄の味とともに感じる血液特有のしょっぱさは、僕の死を暗示しているようにも思えた。

どうやら、彼女の刃物は僕の肺に穴を開けたらしかった。喉の奥からひゅー、ひゅー、と情けない音が漏れる。
穴の開いた肺にから空気が漏れて、肺が圧迫されていき、どんどん息苦しくなっていく。まるで海に溺れているみたいだった。

「苦しい?苦しいよね。息、出来ないんでしょ?」

「すぐ死なせてあげれば良かったのかもしれないけど、君が悪いんだよ?」

「それに、苦しめば苦しむほど」

「死んでも、ずーっと私のこと、忘れられないでしょ?」


そう言い終えた彼女の笑顔は、まるで天使のように美しかった。

5:匿名 age:2016/03/13(日) 20:03 ID:tAw

ちょっとageますね。

6:もふもふ中二病:2016/03/16(水) 10:29 ID:a.U

人が死なないヤンデレ小説


画面の向こうの少女は僕にとって、理想の少女。
その白い肌は雪の様、その二つに縛った黒髪は黒檀の様、可愛いお口は血の如く赤い。

彼女の口から紡がれる言葉は僕宛てでは無く、そのくりりとした綺麗な瞳は僕を見ることは無い。
それでも良い、それが良い。

彼女はこんな醜悪な豚に見られているとは知らずに、その輝くばかりの笑顔を、健康的な太ももを、僕では無い誰かに見せているのだ。それは酷く興奮するではないか!

7:もふもふ中二病:2016/03/16(水) 10:57 ID:a.U

アルバム帳にいっぱいの彼女の写真。ビデオの中で動く彼女。
どれも僕と目線を交えることは無い。

「ふへぇふふふ…」

ごみ箱の中のティッシュのかたまりが増えていく。



…ああ、愛おしい貴女…

双眼鏡の向こうの彼女は

…僕は誰よりも貴女の幸福を望んでいるのです…

路上で、チンピラに絡まれていた。

…何故なら貴女の笑顔こそ、僕のおかず…もとい、生きる希望…

その顔は、恐怖で歪んでいた。



背骨に電流が流れる様な感覚、絶頂を迎えた時のあれとは違う反射的なもの。
僕は気付けば夜中の公園を抜けていて、彼女のいる場所へと。

「止めて下さい…お願いします…」
「こんな夜中にそんな薄着で出歩いてちゃ、誘っているようにしか見えねーよ」

彼女の声は震えていた。あの小鳥のさえずりのような美しい声が…あんなにも震えて。
僕は怒りと悲しみのあまり、叫んだ。

「やめろ!」

彼女の視線は希望…から、また恐怖に変わった。
僕はパンツを家に忘れてしまった。あられもない僕の姿を彼女が見ている…

「いやあああああ!」

彼女の悲鳴が星の瞬く夜空に吸い込まれる。










見るのも良いが、見られるのも中々良いものだね。


おしまい

8:みえ様◆ro:2016/04/03(日) 23:44 ID:HzY

 彼女の周囲には多くの人がいた。
彼女は皆を平等に愛するから、誰からも好かれて愛された。
彼女は輪廻を巡る全ての生き物をきっと愛しているのだろう。
平等に、誰か一人に偏ることなく。

 それが彼女たち、死者をつかさどる十人の王の役目なのだから。

 けれど彼女は明らかに普通ではなかった。
役目といいつつそれを達成してる奴など居ようはずはなかった。
近しい者には必要以上に愛を感じるのが、誰かに愛が偏るのが普通なのだ。
それ故誰からか嫌われ誰からか好かれるのだ。

 それが正常。

 けれど彼女は異常だから、俺だけを見ることは決して無いから、それは俺にとって愛されていないことと同義だから俺は、

「閻魔王様はああ見えて、あなたが気にくわないのですよ」

 彼女を嫌われ者にした。
もう彼女には俺しかいない。

 見える愛情も、俺にだけ。

「閻魔王様、薄情者ばかりでお可哀想に」

 ああ、彼女と共にいないあいつらが可哀想。

「俺がずっと隣にいますから、どうか元気を出してください」

end

十戒名という小説からちょうどヤンデレ気味のうちの子がこのスレに出張してきましたという宣伝

9:鈴谷雀:2016/04/04(月) 01:18 ID:3pc

学校帰りにあの子の飼い猫を見つけた。
白く丸っこい、つぶらで明るい緑の瞳と、猫のクセして赤くて細い首輪が特徴的で、名前は確かありきたりに『シロ』。
スラリとした前足を使いあの子に餌をせがんでは、赤の他人の僕の方へ駆け寄り、好奇心かグルグルと自分の周りを回っていた。
その人懐っこさと警戒心のなさか、今は公園のシーソーの端っこの真下でシロは眠っている。

それがそいつと分かった直後、夕方に襲い掛かる一日の疲れが吹っ飛び、激しく僕の胸が内側から強く焼き付かれた。シロのいる場所まで近付き、俯瞰的にシロの寝相を覗いた。
足を折り畳み、微かな鼻息をたてては腹を夕陽へと晒して動かしている。
こっちにとっては厭らしいふぐりみたいなマズルがひこひこと小さく蠢くと、安定した呼吸なのか安らかな表情が定まり続けていた。
それだけでは判断不能なのだが……いや、それが証拠だったのだ。あの子にどれだけ愛されたのか、また嫌でも知ってしまった。

実際あの子はシロを溺愛している。今日だって冷蔵庫から電子レンジに飛び乗った時も咎めずかそれが可愛いと惚気ていた。

いつもずっと毎日毎日、聞き役に徹している自分には見向きもせずに。
延々と、延々と、飽きもせず、飽きもせず。
そんなことは思い出したくもなかった。だけど記憶を捨てるには馬鹿げている。だってあの子の声があるのだから。

だけど、それだけど、自分の前で、あの子の、声で、アイツが、呼ばれて、いるのは、どうしようもなく、どうしようもないんだ。

――君が悪いんだ

いつの間にか僕はシーソーの端を思い切り踏んでいた。
こうなるのは仕方がなかった。

10:鈴谷雀:2016/04/04(月) 01:19 ID:3pc

過去作品をちょっと変えてやってみましたが・・・すごく長くなったこと反省します、申し訳ございません。

11:音霧 想◆fw:2016/04/04(月) 11:15 ID:9Fk

 短編苦手です。流血表現、残酷な描写が含まれますので苦手な方は閲覧をお控えください。

   †

 亜麻色のたっぷりとした髪に、サファイアのような透き通った青。口元は緩い弧を描いたその人は、とても優しかった。
 私がはしゃぐと優しい笑みで頭を撫でてくれた。頬を膨らませて拗ねれば、距離を保って話を聞いてくれた。
 だから、だから……大好きだった。愛していた。

 街の人並みをかきわけ、走った。呼吸がうまく出来ないせいで、肺が痛い。でも、でも……そんなのどうでもいい。今は、今は……。
 路地裏に曲がった。早く、早く……。
 するとスッと私の頬に白い指が触れた。顔を上げればいつもの笑みを浮かべたあの人。その青いひとみは弧となって楽しそうに歪められる。

「……逃げないでよ」

その人の片手には青い剣。私が思わず後ずされば、その人は首を傾げた。

「またおいかけっこする? いいよ、いいよ」

いつも見るその笑顔。けど、けど……いつもと何も変わらないのに。その人は、すっとこちらに歩み寄ってくる。そして少し弾んだテノールは教えてくれる。

「愛、っていうのはね。僕が思うにその人のために身を捧げられる、そんな……そんなもの。君は、僕を愛してると言った。だからね……僕の中に取り込んで上げる。君も……ねえ、嬉しいでしょう?」

重い剣を引きずりながら、そう言ってその人は満面の笑みを浮かべた。刹那、剣は私の腹部を貫く。
 歪んだ世界の中、その人は『大丈夫だよ』そう笑った。

 それは、異常な性癖を持っている。愛してると言った人間を躊躇いもなく殺め、喰らう。
 黒髪の青年はそれを見て頭を抱えた。広がるのはただ赤一色と、肉を喰らう男の姿。白い肌には赤黒く変色した血がこびりついていた。男は青年に気づいたのか、青い目を向ける。

「……おやおや、また見つかってしまったね」
「またかよ、懲りねえな」

それに男はヘラとした笑みを浮かべたあと、立ち上がる。

「うん、やっぱり女性の方がおいしい。甘いし、柔らかいし」
「感想なんて聞きたくねえよ」

青年のぶっきらぼうな返答に男は残念だね、と清清しい笑みを浮かべた。

   †

私のキャラ知らない人にはわけわかめの話でした。反省します。申し訳ありませんでした。

12:鈴谷雀:2016/04/04(月) 21:59 ID:COo

ああ、そうだ、隠し味を忘れていた。髪だ。

急いでコンロで私の毛先をじりじりと炙らせると細かく潰し、
それをココアパウダーと共にマカロンの生地の中に入れた。
パウダーの色と似たのか、頭髪らしきものはパウダーと完全に紛れている。

一見すると入れてないようにも思えるが、ボウルの中からは微かに確かに、香ばしい匂いが漂っていた。

一人ぼっちのアパートで自画自賛は気恥しいが、我ながら悦い匂い。
しかしまたかき混ぜようと再度自動泡立て器を掴むと、腕がミシミジ鳴り、二の腕は細い金切り声を上げた。

「……休憩」

ついぞの香りで幾分かは和らいだと思われたが、ただの錯覚だったらしい。
メレンゲの角に気が行ってしまったか、これまでの疲労がここぞとばかりに乗りかかってゆく。
好きらしいから作ってやっているが、あんなにちっちゃいのに手間がかかる面倒なやつ、何がいいか分からない。

そう毒づき、シンクの端にてうつ伏せになろうとすると、淵に飾られた紫陽花の造花が彼女の視線を捕らえた。


あれは……そう、一昨日か、
自分の誕生日だった一昨日、
友人は前触れもなくここを尋ね、あの花を差し出した。

花びらの紫紺の、キツいけど魅力的な感じが私に似ているだとかで、
造花は「花が枯れると悲しいから」だったか。

その友人の言葉通り毅然とした佇まいをしてはいるものの、
まだ柑橘系の甘やかで清涼感の濃い、友人の部屋の匂いを花弁の奥底から放ち続けていた。
果たしてそれは私そっくりなのだろうか、友人そのものであるまいか。


愛される香りだが少し図々しくて、でも憎めなくて、それがまた愛おしい、友人だった。


だからお返しに作ろうかとは思ったが、
脳裏の自分は、それでは足りないといち早く感じていたかもしれない。
友人の香りは心地いいのなら私の香りも心地よいものであって欲しい……
そんな夢見がちさであったが、そうならば至福であった。故に試さずにはいられなかった。

「――よし」

呼吸を早め、スウっとまた新たな空気を吸うと、勢い良く立ち上がり、放置されていた泡立て器を握った。
紫陽花の花は依然として友人をまとう。
それはどこか、友人が自分を見守っているようにも思い、彼女はまた腕を奮い始めた。


千字未満は長々しくない、ゼッタイ。
某診断メーカーにて「紫陽花」、「外道」、「マカロン」のお題にて作成しました。
外道は・・・ま、ヤンデレということで・・・そういうことで・・・
若干長々しくなり失礼しました、この場をお借りして拙作を公開できたこと、感謝申し上げます!

13:匿名:2016/04/05(火) 21:36 ID:ZYQ

長い、の規定を作っておこうか。
1,500文字以上は長い。ちょっとだけならオーバーはおk。

14:ちょけ◆ww:2016/04/06(水) 12:02 ID:ZYQ

>>12
こういうの好き。

15:鈴谷雀:2016/04/07(木) 01:42 ID:M1o

>>15
ありがとうございます!

個人的に「好き好き好き超好き」がストレートに出てるのも好きですが、
「いつの間にか好きになってたけど客観的に見るとおかしいことしてる」
みたいな・・ええと・・・そういうのがすごく好きです!

16:ちょけ◆ww:2016/04/07(木) 10:19 ID:ZYQ

>>15
そう、それ。
いいよね。直球なのもいいけど、こういうのも好き。

17:ちょけ◆ww:2016/04/07(木) 10:20 ID:ZYQ

あー、すみません。いっつもこんな感じだから、敬語じゃなくなっちゃって。

18:じゃじゃん:2016/04/07(木) 20:35 ID:WFY

※百合注意

「ねえ茜ちゃん。由美の事、好き?」

可愛らしい丸い瞳が私を見つめる。
私の腕のなかに隠れるように。
大事な、大事な彼女の由美ちゃん。

「うん、大好き」

「へへ……。嬉しいなぁ」

もう一度見つめあってから、そっと唇を重ねる。何回も、何回も。唇がヒリヒリと痛むまで。

「……っ!?」

茜の唇に痛みが走った。それに連なってポタリと血が垂れる。

「茜ちゃん……茜ちゃん。昨日さ、隣のクラスの子と喋ってなかった?」

優しく握られていた手も、次第に強く握られていった。

「誰も……どうせ由美の事なんて……。好きにならないんだ……。私はみんなから捨てられる!」

茜はそんな由美を見ながら、ただ一人震えた。勿論、恐怖もあった。しかしいつも優しく可愛らしい由美が感情的になった事に少しだけ興奮してしまったのだ。

「由美ちゃん……私は由美ちゃんが一番好きだよ? どんな由美ちゃんでも……」

これが本音だ。しかしいつもとは違う由美が見たいという衝動を押さえきれない。

「そうだね。私も由美ちゃんの事嫌いだよ。由美ちゃんはみんなに捨てられるんだね」

こう言ったらどんな反応をしてくれるのかな……?私の事、殴ってくれる?蹴ってくれる?
……ふふ、凄く期待しちゃう。

「じゃあもういいよ。やっぱり茜ちゃんも、あいつらと一緒だったんだね」

ジャラッと低い音がなる。鎖だ。

由美ちゃんに鎖で縛って貰える……。
もしかしたら、私死んじゃうかも。
でも……私は色んな由美ちゃんが見れて幸せだよ?

「やっぱり、ずっと好きな人といるには、こうするしか無いんだよね。ね? 茜ちゃん」

「そうだね……私、由美ちゃん好き。由美ちゃんが好き……」

由美ちゃんと一緒なら……
私は幸せ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

狂ってる百合っ娘が書きたかった……
そして皆さんヤンデレ素晴らしい。

19:佐藤花子◆ro:2016/04/10(日) 01:19 ID:yv2

>>18
好みのシチュすぎて感涙……狂ってる子可愛い……

20:じゃじゃん:2016/04/10(日) 09:50 ID:WFY

>>19目から汗が出てきたじゃないか……

21:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/10(日) 17:56 ID:3uI

「束縛の呪い?」

そう聞くと、彼女は笑って言った。

「ええ。束縛の呪いです。そういうものが載っている本、ありません?」

最近、うちの古本屋によくやって来るようになった彼女。彼女は中学生らしく、呪いだの魔法だのの本を探している、いわゆる厨二病ってやつにかかっている子だった。

「魔法でもいいんです」
「そういう本ね〜。ちょっと待っててね〜」

店の奥へと僕は進む。

彼女は最初、僕に言った。
嫌いな人を呪い殺せる本ってありませんか?……と。
僕はふと、とある漫画のことを言っているのかと思って、そのことを尋ねた。けど、違うと首を振られた。
じゃあ、なにって聞いたら、そのまんまですって言われた。
どうして探すのかを聞くと、彼女は長々と答えた。
それはもう、逃げ出したくなるくらいに。

ちょっと気になる人がいて、その人、こういうのが好きらしいから。
ああ、でも、こういうのはこういうのでも、魔法や呪いが好きな人で、別に、誰かを殺したいって思ってる人ではなくて……。
あ、そうそう。その人、今日の朝______

結局、その本を見つけることはできなかった。
だが、分かったことがあった。
彼女は恋する乙女だったということだ。


店の奥で、『脅威の魔法!〜禁断の魔術』という分厚い本を見つけ、それを手に取り彼女のもとへ持っていく。

埃を被っている本は、彼女を待っていたかのように、長い年月を経て、ようやく外に出た。

「これでいい?」

彼女に渡すと、彼女はハイッと明るい声で返事をした。

「ありがとうございます!」

本を買って、彼女は店から出る。
その楽しそうに揺れる背を見送り、僕は一服する。

魔法だの呪いだのなんだのと、彼女は大分楽しそうだな。
恋する乙女が厨二病になったら、あんなに怖いのかねぇ、と煙を口から出す。

「すいませーん」

おや、新たなお客様だ。
どれどれと僕はその人のもとへ行く。

「おや、君か」
「あはは……。あの、この前探していた本って……」
「ああ、昨日倉庫から見つけたよ。ちょっと待っててね〜」

彼もまた、恋する人間だった。そして、もとからそういうものが好きなせいか、恋してからは恋愛系の魔術や呪いの本を買い始めた。

「これね」
「はい、そうです!」

そして僕は、彼に嫌いな人が呪い殺せる本を渡した。

22:匿名:2016/04/10(日) 20:21 ID:ZYQ

いつも思うけど……ここのヤンデレ小説は素晴らしいな!
参考になるよ。

23:みえ様◆ro:2016/04/16(土) 16:11 ID:qq.

 君の顔が傷つけられて、どんどん醜くなっている。
君の美しい魂の輝きだけが、君の魅力だ。
君は怯えているようだ。心配することはないのに。麻酔は打ってある。痛くも苦しくもないはずなのに。
ただ少し、容姿が醜くなるだけのこと。

 君の魂の姿はとても美しく幻想的でありながら、しっかりと地に脚をつけている。
君はそれを知らない。一番の魅力を、他の誰も、君自身も知らない。
どんなに容姿が醜くなろうとも、それはただの入れ物に過ぎない。
入れ物に惹かれることもあるだろうが、何よりも大事なのは中身だと、世間も、君も言う。
ならば、君の入れ物に少し傷がつくだけで、そこまで苦しむ必要はないだろう。
魂は今も美しく、儚いようでいてたしかに、叫んでいる。存在を主張している。
さながら、踏まれながらも気高く咲く雑草のように。

 この美しさは消えない。
だから、君が苦しむ必要はなく、容姿で人を判断するようなクズは君に寄り付かない。
なかなかいいだろう。君はただ一人の寵愛を受けるだけでいい。それが望ましい。
理想の状態に君は近づいていく。

 君は、どうして助けてくれないの、と言った。

 愛されていることに気がついていないのだろうか。
ああ、君はなんて愚かで純真なのか。

 答えを教えられると、君は力なさげに笑った。

 ああ、嬉しい。そう言って。




二人称小説って難しいっすね。
過疎ってて悲しいんで書きました。

24:ちょけ◆ww age:2016/04/16(土) 18:16 ID:ZYQ

過疎ったか、悲しいのぉ……

25:ムクロ氏@太ももを影からこっそり見守り隊:2016/04/16(土) 18:54 ID:3uI

誰か書きなさいなー(*´∀`)
じゃないと、私のヤンデレ(?)小説が増えるぞー(г´∀`)г



周りがキラキラしてる、輝いてる!
綺麗な虹みたいに!
恋をしていると自覚したら、こんなにも世界が変わるなんて!超最高だよねっ!

ルンルン気分でスキップしながらあたしは綺麗な青に感動する。
こんなにも綺麗な青があるなんて!

スキップしてスキップして、綺麗な青に近づいて、その青に見惚れる。
本当に綺麗、なんて綺麗!

この青は人を惹き付ける。
この青であたしは恋に落ちた。
綺麗な綺麗な青い目。綺麗な虹彩。全てを包み込む海と同じ色。
あたしはこの色が大好き!
どんな色よりも、この青が一番!

「でもなあ……」

なんでかなあ。キラキラしてないんだよね。
どうして?入れ物に入れていないから?
入れ物はもう機能してないのに……どうしよ。このままキラキラしてない青でも、綺麗だからいいけど、でもキラキラしてる方が好きだなあ。

恋したと気づいたとき見た、あのキラキラした青がいい。
このままの青も好きだけど、やっぱりキラキラが好き。

「……じゃあ、どうしよっか」

あたしは、体を失った入れ物を抱えて呟いた。

26:ちょけ◆ww age:2016/04/17(日) 18:05 ID:ZYQ

それじゃ、とある作品に影響を受けて私も書くよ。多分知ってる人は、「まんまじゃねーかくそ!」っていうと思うよ。



その人は、とても、とても美しい人だった。
華奢な体躯、透き通るような肌、瞳。
外見だけではない、心までも、美しい人だった。
僕を心から愛してくれた。

僕も、もちろん、彼女を心から愛していた。

……けれど、この世に、もう彼女はいない。
相容れない二人だったのだ、もう諦めろ。父に言われた。

信じられなかった。あっちこっちを探し回った。
いなかった、どの街にも、どの国にも、どこにもいなかった。



重苦しい扉を開ける、真っ黒な、禍々しい本が浮いていた。


彼女のいないこの世は、もう価値がない。
本は、僕の手に収まると、勝手に表紙が開いた。
「やめろ!」
「やめなさい! その本がどんなものなのか、分かっているの!?」

わかっている。分かっているから、こうして、本を手に入れたのだ。
彼女がいれば、こんなことはしなかった。愚かなものたち、後悔しても、もう遅い。


「……壊せ……全てを壊せ!」


大きく、空間が割れる。全てが吸い込まれていく。
世界が壊れていく、崩れていく、必要のない全てが、滅ぼされていく。

これでいい……これでいい。

僕は、泣きながら笑った。



拙すぎた。
今度、リメイクするかもしれない。

27:鈴谷雀:2016/04/17(日) 18:50 ID:/v.

『彼女は僕に、オレンジ色の、
彼女は僕に向かって、赤みのかかった明るい
その笑顔は、彼女の……
あの子は僕に向かって、
それはある日の』
僕は原稿用紙を一枚目破り捨て、一気に丸めるとゴミ箱に放り混んだ。
元々集中力のある人間ではない。
紙くずの山しかここにはないと言うのに、ぐしゃぐしゃに塗ったインクよりも饐えた臭いが鼻孔に充満すると、
ボールペンの動きが完全に止まってしまった。

ふわんと脳が揺れ続けどこか気怠い、体が後方に傾きそのまま床に倒れ込むと、天井には見慣れないシミがいくつもこびり付いていたことに気づいた。
ずっと握っていた手もそうであるが、脳も目も相当に疲れていたらしい。
真上にショウジョウバエだかゴキブリか何かが天井にへばりつき、這い回ろうとも心の中に鬱屈とした陰りはなかった。

それもそう、黒塗りにまた黒を塗りたくっても、彼女が恋人である僕の目の前で崖から飛び降りた記憶は、あの害虫がいる如きで消えはしない。
床から伝わる何かが這い回り、ビニール袋と擦れ合う不快な音を聞いても然りだ、ここには暗い群青の景色と音しかない。

下の方で、親や弟たちが楽しげに何か語らっているような声が微かに耳に届く。
僕が失ったものについてはあの時慰められてはいたものの、
今の何だかそれは、今までコンクリなぞ眼中にない田舎だった村が、
急に、駅の周辺だけにビジネスホテルを立てたような、薄気味悪く、それでいて不気味な違和感と隔絶さがあった。

――そうか、ならば、彼女が死んだ時にまだ僕はいるのかもしれない

馬鹿らしくも、どこか妙案地味て、そのまま疲れきった腕を伸ばし、何もない空にすうと書いた、

『彼女は海原を遠く見つめて、綺麗だねと朗らかに笑った』

その刹那、情景が見えた。
青ざめた色をした海が太陽に照らされると、爛々と光らせ息を吹き返し、
彼女の長い黒髪も背中を押したあの死神どもは、
涼やかな夕凪に乗って舞い、どこかへと散って、散ってしまった。
そして彼女は背の高い僕と目線を合わそうと、
顔を上げ、あの眩しい笑みを太陽に晒し、そして目の前の僕に笑いかけたんだ。


『綺麗だね』
「ああ、綺麗だ」


彼女の声がどこからか僕の耳朶を突き抜けていった。
あの柑橘のような爽やかな声が、そこにあると思うと、涙が止まらくなってしまった。
あの子はまだ死んでいなかった。
ただ一つ違うのは、生きる場所が少し僕と離れ、しかし確実に僕に近づいたことだった。

僕はまた上体を起こし、机に向かい合う。
原稿用紙は依然として白く、その下百枚もまた然り、
彼女と別れる気になるのはまだまだ早いようだ。


僕はまた、再度彼女を描き始める。




いつか亡くなった恋人を、延々と書き続けるシチュを書きたかったのです。

28:みえ様◆ro:2016/04/23(土) 16:22 ID:4Dc

 水の匂いがした。
昔は万物の起源と呼ばれたこともあった、水。その匂い。
君の体の中に流れていく、清らかな水の匂いだろうか。
ミネラルウォーターをごくごくと飲み、蓋を閉めようとして、君は「あっ」と声を上げる。

「蓋落としちゃった」
「拾ってやるよ」
「ありがと」

 君は無表情に礼を言い、少し考えて、わずかペットボトルに残った水を全て飲み干した。

「えっ、何故」
「落とした蓋で閉めたくないんだもん、飲み干したほうがいいかと思って。捨てといて」
「はいはい……」

 僕のほうが自販機横のごみ箱に近かったからか、君は当たり前のようにペットボトルを僕に寄越す。
仕方がないのでペットボトル用の穴から捨てる「ふりをして」、先へ歩いていってしまう君の後を追った。
カバンの中には、空のペットボトル。


 涼しげな木陰、初夏の香りだ。
ベンチに座り、二人でイヤホンを使って好きな曲を聴く。

「この曲いいよねー」
「そーだな」

 本当に好きな人ならば隣にいるだけで幸せだとはよく言うが、本当にそのとおりだと思う。
会話がなくても、ただ二人で同じ場所にいて、同じ時間を共有し、同じ曲を聞く。
ああ、なんて幸せなことか。
全曲を再生し終わった頃には日が傾いていて、涼しげな風が吹いていた。

 君は急に立ち上がって、身体を伸ばしながら振り向く。

「そろそろ戻ろ?」
「……うん」

 自分のイヤホンを回収し、君が使っていたほうは左だと確認する。
忘れないように、こそっとケータイでメモを取った。


「ただいま」
「お帰りなさい」

 いたって普通の一般家庭。僕の部屋も勿論普通だ。
鍵をつけているので誰にも見られないようにはなっているが、やましいものがあるわけではない。
がちゃりとドアノブをひねり、もう一度ただいま、と言う。
ここにはあの子がいるのだから、当然だ。
カバンを開けて、イヤホンを取り出す。
音楽を聴くのではない。あの子が使っていた左のイヤーピースを取り出し、口に含んだ。
ペットボトルには水を入れて、全部飲み干した。
壁に張り付いているあの子を見て、相変わらず可愛いなあ、と思わずにやけてしまう。
君の姿を他に見られるだけで不快なのだから、鍵をつけるのも当然だろう。

 こんな可愛い子が彼女で、僕は本当に幸せ者だ。


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