タイトルは適当
程よく緑のある場所に建てられている全寮制男子校―ギムナジウム
そこには神の子と呼ばれる才能に溢れた少年達が今日も星にならないように暮らしていた。
※同性愛に見える場面があるので若干注意
『悪いことをすると星になってしまうんだ。だから、僕達は規則をやぶらないように生きなくてはならないんだよ。』
このギムナジウムは変わっている。
ここではいたずらを何度もしたり、汚い行為に手を染めたり、規則を破ると星になるらしい。
僕には星がどんなものなのか分からない。
幼い頃から視力が悪かったから星をはっきりと見たことが無かった。
未知のものに恐怖を覚えるのは人間の性だろう。
その未知のものに自分がなってしまうだなんて恐ろしい話だと思う。
「おいっまたテオだ!テオが悪戯しおったぞお。」
怒りを含んだ先生の声が遠くから聞こえてくる。
ああ、またテオドールが悪戯をして叱られている。
テオドールの悪戯はそれはもう日常的に行われているから先生以外の皆はそれに慣れてしまっているのだ。