咲かせたのは一輪の小さな向日葵でした。

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1:うまい牛乳:2016/06/27(月) 23:21

私が咲かせたのは一輪の小さな向日葵でした。

2:うまい牛乳:2016/07/02(土) 22:19

いや、ありえないからっ!小さな少女の胸、耳、体に響く声は母親の物だった。とある村にて誕生した命があった。生まれた彼女は千夏(チナツ)と名付けられた。千の夏を呼び、千の夏を終わらせない。それが彼女の運命だった。
「千の夏を…呼ぶ?バカじゃないの!」
「え…?」
「何が四季の第二式古代魔法少女よ!」
千夏は忘れ物をして1ーAの教室に帰っていた。そしてそんな放課後にその声を聞いた。夏を呼び、夏を終わらせないなんてアホらしいと一番思っているのは彼女、千夏だ。
「あ、その、忘れ物しちゃって。」
千夏は遠慮して文句を言わない。ふざけんなよ!ぐらい言ってやっても全然構わないはずなのだが。
「ち、千夏さん…。」
悪口を言っていたクラスメイトは申し訳なさそうに口を閉じた。
「きっ…気にしてないよ!本当に何が四季の第二式古代魔法少女だよって感じだよね。本当にごめんね。」
千夏は謝った。謝罪だ。自分が悪いと。そう言うのだ。そして謝り、彼女は教室から出た。
「おい。」
声をかけたのは俺だ。え、俺?
「え、あ。黒四季 白世(クロシキ ハクセ)さん…?」
「あの、千夏さんですか?」
「あ…はい。夢見 千夏(ユメミ チナツ)です。」
やっと、見つけた。
「あれでよかった…んですか?」
「え…?」
良いはずがない、あれだけ言わせておいて自分だけが謝るだなんてあんまりだ。
「良い、んです。私だってそう思いますし。」
今の時代は魔法暦でいうと1000世紀。魔法少女と魔法少年の時代だ。


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