「ねえ、朱莉、どこにも行かないで、あかり――」
こんにちは!蝉の抜け殻って言います!
今回は小説に挑戦させていただきます、つたない部分が多いと思いますが見てくれると嬉しいです!
恋物語じゃないです!すいません!
登場人物紹介(ついでにトリップも試してます)
・本間 朱莉(ほんま あかり)
華の女子高生
明るくて誰にでも好かれる性格
・結城 明日香(ゆうき あすか)
朱莉とおなじで女子高生、同じクラス
ふたりは高校からの友達
・九重 裕(ここのえ ゆう)
明日香の彼氏、同じクラス
優しい?
他にも出てきますが今のところはこれくらいです!
それではどうぞ!
ちょっとトリップ試させてください…
4:蝉の抜け殻◆Hg:2016/11/28(月) 17:32確認
5:蝉の抜け殻◆Hg:2016/11/28(月) 17:41 「明日香!行くよ、起きてー!」
明日香は寝坊をしやすいから毎日学校の前には私が起こしてあげるの!
私と明日香は家が隣だから部屋越しにいつも声をかけてあげてるけど、今日はなかなか起きてこない。
なんでだろう?
すると明日香のお母さんが明日香の部屋の窓を開けて、私をみた。
「ごめんね朱莉ちゃん、明日香彼氏と学校行くって言って早くに言ったの」
「ええっ!」
え、うそ。なにそれ、私知らない!
明日香、私には隠し事しないって言ってたのに、どうして?
明日香、彼氏できてたんだ…
言ったの→行ったのでした。すいません
7:蝉の抜け殻◆Hg:2016/11/28(月) 17:49 キーンコーンカーンコーン、チャイムが鳴った。
「うわーっギリギリセーフ!あぶなーい!」
あの後明日香の彼氏が誰なのかずっと考えてたら危ない時間になっちゃってた。
ギリギリ間に合ったけどまだ私は納得してない!明日香に誰が彼氏か聞かなきゃ!
「あっ朱莉、ごめん、言うの忘れてて!」
ナイスタイミングで明日香が話しかけてきた。そりゃだって私聞いてなかったからね!
でも明日香を責めるつもりなんてないよ!それより気になるのは誰が彼氏かってことだよ〜
「全然大丈夫!…でさ、明日香、彼氏ってだぁれ?」
「か、彼氏!?も、もしかしてお母さんに聞いたの!?」
「そうだよ〜」
「ひ、秘密にしてって言ってたのにぃ…」
「観念しなよ明日香!教えちゃった方が楽だよ!」
「う、うん…ちょっと、耳貸して」
「実は、私の彼氏って言うのはね…」
裕くんなの…
「え〜うっそぉ!本当に!?」
びっくりして大声を出しちゃって、クラス中がこっちを見た。
ご、ごめん明日香…
「ちょっと、大声出さないでよ!もう!」
「ごめんごめん、え、本当?」
「嘘ついてどうするの!本当だよ〜」
「え〜まじか〜…相思相愛?」
「じ、じつは…告白されたの」
「ええっ!」
「明日香が、裕くんに!?」
「だから大声出さないでって!」
「あっ、ご、ごめん…」
それにしても、へえ、あの裕くんが明日香にねぇ…
なんか意外!裕くんのタイプはおとなしい子って聞いてたけど、明日香は実際ぜんぜん元気だから違うと思ってた。
でも明日香も裕くんのこと気になるって言ってたから相思相愛だね!応援しよー!
その時の私は、これが地獄の始まりだってことを知らなかった。
読んだら感想くれると嬉しいです…!よろしくお願いします!
11:蝉の抜け殻◆Hg:2016/11/28(月) 20:09 「明日香」
「なに?」
「明日も裕くんと登校するの?」
「えっ!いや、あの、まだ決まってないから、その、」
「すごーい、こんなてんぱってる明日香見るの初めて。恋は人を変えるねぇ」
「どこのおばーさんだよ!決まったら言うから!」
「あは、分かったァ。じゃあ部活がんばって」
「朱莉こそね」
「ナイス!」「あっごめん!」「任せてー!」
私の入っている部活はバレー部で、2年生の私はなんと次期部長!
今のうちにできるだけ部員たちの信頼は勝っておきたいし、もっと技術も身に着けたい!
だからもっと練習しないとね!
「わぁ彩ちゃん今のすごい上手だったー!」
「ありがとう!さっきの朱莉のトスも最高だった!」
「やったー、もっとがんばろうね!」
「うん!」
まず部員をしっかり褒めて、あんまりしゃべるのが苦手な子とも仲良くする!
そしたら案外しゃべれる人もいる!
実は初めてしゃべったときは明日香が苦手だったけど、褒めたりしていろんなところを見るとすぐ仲良くなったの!
だから、みんなとちゃんとコミュニケーションをとる!
ああそうだ、今度は明日香の彼氏の裕くんともしゃべってみようかな。あんまり親しくないしね!
「ね、ねえ…朱莉、」
部活が終わって帰れるって時に、去年同じクラスだった麻希が話しかけてきた。
麻希はおとなしくて話すことは少ないのに、どうしてだろう?
「あ、明日香ちゃんのことなんだけど」
ああ、そういえば――麻希は、明日香と仲が良かったはずだ。
最近喋ってる姿は見てない。けどどうしてなのかは知らないし、こうやって私に喋りかける意味さえ分からない。
何はともあれ話は聞いてあげるに越したことはないので話を聞いてあげることにしてみる。
これがきっかけで麻希とも仲良くできればいいな!
「それで、どうしたの?麻希」
少し話しづらいから、と部員のいない少し離れたところに来た。
いつまでも喋らなかったから、きっと誰にも聞かれたくないような話だと思ったから。
こうやって思いやらないと次期部長は成り立たないしね!
そして麻希はゆっくりと口を開いた。
「明日香って、誰かと付き合った?」
「え?」
言っちゃっても、いいのかな。
明日香には秘密って言われたけど、麻希とは仲良かったよね?
じゃあ、いいか。ごめんね明日香。
「裕くんと、付き合ったよ」
「…そうなんだ、やっぱり。」
「それが、どうかしたの?」
「ううん。ただちょっと、気になっただけ。…へえ、そうなんだ」
「?」
「じゃあ私もう時間危ないから帰るね!それじゃ!」
焦ったように、私から逃げるように麻希は走っていった。
明日香の秘密をバラしたっていう罪悪感はあるけれど、麻希と明日香は仲が良いし良いだろう。
ただ誰と付き合ってるのか知らないのは意外。
ごめんね明日香、明日謝るから!