「…明日も明後日も、ずっとその先も未定です。」
2:梅っ子:2016/12/04(日) 22:32 嘘とは。真実とは。嘘も本当の事にしてしまえば真実に変わり予知した事になるし、真実が誰かに確かめられる前に消えてしまえばそれは嘘になる。
───それって結局、一緒じゃん。
「…吉田 未来(よしだみらい)!」
学校からの帰り道に、私は呼び慣れないその名前に反応は遅れた。名前を呼んでいたのは見知らぬ男子生徒。見たところ同じ学校の生徒のようだ。
「…はい?」
「あー、よかった。何度呼んでも振り返らなかったから人違いかと思った。」
「…はあ。すみません。」
「いや、謝罪は求めてないんだよ!頼みたい事があるんだよ!」
男子生徒は名も名乗らずに、一方的に話を進める。誰だ、この人は。どこかで会った…?いやいや。会ったことはあっても話したことは少なくともないはず。私は友達がいないから。
「…あの、あなた誰?」
「ん?同じクラスの野川だけど?」
「あ、ああ。」
誰ーーーーー!!少なくとも同じクラスなのはわかっていて欲しいかもしれないけれど私は知らない!誰、この人!
「…まあ、ついてきてよ!」
「はあ…。」
歩くこと30分…
「あの。」
「ん?何?」
「どこ行くんですか?」
「能力部の部室だけど?」
なんですか、それ。
「へー。っていうとでも思いましたか!?そんな怪しいところ、行きませんよ!」
「でも、僕部長命令で君を連れて来いってなってるから…来るだけ!部長強いんだよ…!お願い!」
「…しかたないですね。行くだけです。」
「そっか!ありがとう!こっちこっち!」