会えない君へ。

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1:ふーか。:2016/12/18(日) 12:13


君へ


君の顔、一度だけ見れたよ。



でもそれは、見たかった君の顔じゃなかった…。



私、ずっと好きな人は顔重視だと思ってたけど、違うって知れた。



君じゃなきゃ、ダメだって初めて思えたんだ。



もう一度だけ。



もう一度だけでいいから___



君に会いたい。



りおより。

2:ふーか。:2016/12/18(日) 12:20

(葉っぱ天国、ツイッターなど実際にあるものが出てきますが、事実とは違う場面があります。あくまでフィクションです)




「りお!購買行こ?」



隣で、親友のリリコの声が聞こえたけど、今はそれどころじゃない。



あたしは携帯をガン見しながら、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムを行ったり来たりする。



あたしが女王と呼んでいる〈那子〉のインスタグラムを見てると。



あれ?女王、おしゃスナじゃないの投稿してる…。


’葉っぱ天国’…?



きになる…。



早速、Yahooを開いて葉っぱ天国と打とうとする、と。



「りーーーーーおおおおお?聞いてる?お昼だよ?」



案の定、リリコの怒声。



「むあーい…。聞いてるってば」



「…そうだったかなあ?それより、そんなに携帯いじって大丈夫?目悪くなったり、依存症とかならない?」

3:ふーか。:2016/12/18(日) 12:23



リリコは真顔でそんなことをしゃべる。



ついつい、笑っちゃった。



「んなわけないよー、まあ、依存症ってほどじゃないから。さ、行こ行こ?購買だよね」



「オッケー。じゃあ、早く」



あたしと、リリコはタッタッと廊下を走る。



___今日に限ってなんでこんなに廊下が滑るんだろう…?



そんなことを考えながら。



「リリコ、おっそーい」


「だって本当は走っちゃダメでしょ〜」

4:ふーか。:2016/12/18(日) 12:27

「そうだっけ?まあ、いい…」



「りお、危ないっ!」



ドスゥン…!!



「…いったあ…」



なんでこんなとこで転んじゃったんだ??




ああ、床、滑るんだった。




もー、あたし運悪いなあ。



「りお、大丈夫!?」




「ああ、うん。まあ…。なんか硬いのが下にあって…なんだろ?」



「へえ…って、下下下!!なんか…男?がいる?」



リリコがつぶやく。



へ?男??



下を見ると、無精髭に茶色のロン毛。



「うひゃあああああ……」

5:ふーか。:2016/12/18(日) 12:29



「うひゃあああああ……じゃねえよ。なんだよ、俺をクッションにしといて今まで気づかず…お前の肉で俺死にそうになったんだけど」



「す、すいません!!」



顔に似合わず、凄いこと言う人だなぁ。




しかもあんなセリフ言ってるのに声、高すぎ。

6:ふーか。:2016/12/19(月) 20:01




「次から注意しとけよ。…あー、折れたかも〜足」



なんなの?この人。



まあ、私のせいなんだけど…。


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