女の子の友情物語
2:匿名 メロンパン:2017/01/31(火) 21:20 「はぁはぁ・・」
呼吸を整える。
落ち着け私。もう少し。
机の引き出しを開ける。
いつものようにあるものを出した。
そう・・カッターだ。
今日は左手にするか。
慣れた手つきで左手首に
カッターを当て思いきり切った。
最近、私はリストカットに
ハマッている。
キッカケは、友達のサキから教えて
もらったの。
「これやるとさ、嫌なこと忘れられるんだー」
そう言ってサキは右手首を切った。私は胸が高鳴なるのを感じた。
最初は怖かったし、痛かったけど
時が経つにつれ感じなくなった。
そんな私に友達は次第に
離れていった。
おかしいでしょ?相手を傷つけてる
訳じゃないのにね。
まぁいいけど。
流れていく血を見ていると、ストレスが
解消されてく。
そんな気がする……
血が止まった。
さぁ宿題でもするか。
数Uの教科書を開く。
「今日は38ページか」
こんな問題簡単だわ。
サラサラと問題を解く。
翌日
下駄箱を開けると、手紙が入っていた。
誰だ?ラブレター?この女子高で?
などと、考えながら開けると……
真白 陽菜さんへ
お話があるので、学校着いたら屋上へ
来てください。お願いします。
大谷 麗華より。
ゲ。大谷麗華ぁ?
大谷麗華ってあの???
彼女は、大金持ちらしい。
なんでも、父親が、大手会社の社長、
母親が、弁護士だとか。
彼女は、成績優秀、容姿端麗だ。
そのうえ、お嬢様。
入学したての頃は、こんな事を聞いた。
「大谷麗華さんに逆らってはいけない」
私にとってこれが、流行語大賞だ。
面倒くさかったが、私は仕方なく屋上へ
向かった。