反比例とは、ある一方が2倍.3倍になっていくともう一方が2分の1.3分の1という風になっていくこと。
この物語では、ある一方を『嘘』、もう一方を『仲間』としよう。
嘘が増えれば、仲間は減る。
それでいい。そのままでいい。
だって嘘をつくのが、
_____楽しいんだもん。
>>0002 登場人物
>>0003 ルール
>>0004 スレ主よりコメント
登場人物
・板橋 月夜 Tukiya Itahashi
嘘をつくのが大好き。人を困らせ、悲しませるのが快感。咲夜の親友。
・真中 咲夜 Sakuya Manaka
嘘は嫌い。人を喜ばせ、楽しくさせるのが好き。月夜と性格が正反対なのに月夜とは親友である。
・高橋 聖夜 Seiya Takahashi
サッカー部キャプテン。サッカーに一生懸命な聖夜には当然のごとくファンが多い。嘘はつくことがしょっちゅう。だが後で罪悪感が残るらしく、あまり好きではない。
主な3人を紹介しました。また新しい子は出てくると思うので、その時は書きます。
ルール
・本作品に関係無いことは書き込まないで下さい。
・感想等は受付中です。
・その他、サイトポリシーに反する行動、言動はお止め下さい。
・荒らしは飛行機に……いや飛行機は高いので、自腹で切符を買って新幹線か電車で自分の家に戻りましょう。
コメント
この物語は私の友達を見ていると浮かんできました。嘘をつき、人を困らせる。こんな事を楽しむ少女を書きたいなと思い、スレを立てさせて頂きました。私の事を御存知である方も御存知でない方もいらっしゃると思いますが、他にもスレを掛け持ちしているので亀更新になることをお許し下さい。この作品を楽しんで頂けると嬉しいです。
「親友を……辞めたい?」
咲夜の口から発されたこの言葉。いつもより声が低い。重い空気が流れる昼休み。私__板橋月夜は、昼休みに机にもたれて寝ている真中咲夜に言ったのだ。
「ねぇ………親友辞めない?」
って。私は最近咲夜をうざったく思えてくるようになった。何をするにも、
「月夜〜付いてきて〜」
この言葉。聞きすぎて鼓膜が拒否してる。完全なる自己中だ。自分の都合を良いことに人の都合も考えずに連れ回す。嫌われる女子の特徴だ。私はこんな咲夜から離れたくて、ついに咲夜に全てを話した。その咲夜の反応は……意外にも冷静だった。
「そう。なら辞めようよ。月夜が苦しんでるなんて知らなかった。ごめんね。」
と言う風に。素直に承諾してくれ、素直に謝った。今までの咲夜とは違う。咲夜は自分から謝ったりしない。どうしたんだろう。咲夜。
ー翌日ー
「おはようございまーす…」
最後の『す』が小さくなりながらも先生に挨拶をし続け遂にたどり付いた私の教室。
「もう聖夜はさ〜………」
この明るい声。咲夜だ。朝からうるさい。耳障りだ。この眠い朝だというのに。寝たい。とてつもなく寝たい。なのに咲夜達がうるさい。
「こういう咲夜、嫌いなんだよね…」
私はこう小さく呟き、机にもたれかかった。冬の冷気で冷えた机はとてつもなく冷たくて、私は体の芯から冷えてしまった。
「うう……カイロ欲しい…」
私がこう呟いた、その時_____
「カイロ、貸そっか?」
そう言って私の机の真横に立っているのは、、、
咲夜だった。
「!!」
正直私はその時、咲夜よりもカイロのことしか考えてなかった。
「カイロ、貸して〜」
「いや、やっぱりダメ。」
「いいじゃん。親友でし……何でもない。」
やっぱり咲夜とは親友で居たかったと思うときもある。だって私は今でも咲夜のことが、
『大好き』だから。
咲夜がうざったく感じられたっていうのも嘘。あのエピソードは昔の親友こと。だからあんなエピソードが咲夜にはない。
だって全部、
『嘘だから。』
咲夜、ありがとよ。私は嘘を増やしたのに仲間を減らさなくて済んだ。
よし、次の標的を決めるか。