分度器。

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1:みらい:2017/05/07(日) 13:35



___「君、名前なんて言うの?」


あなたの一言で始まった、小さな恋のお話___

2:みらい:2017/05/07(日) 13:42

登場人物


松下 虹架 (マツシタ レイカ)
2年3組。身長が低いのがコンプレックス


戸田 奏 (トダ カナデ)
2年3組。背が高い。


斉藤 菜々 (サイトウ ナナ)
2年3組。虹架の友達。


まだまだ増えます…( ᷇࿀ ᷆ )

3:みらい:2017/05/07(日) 13:52

クラス替えは最悪だった。


4月の桜が舞う始業式。1年の頃に仲良くなった友人とは見事に全員離れ、心は泣き叫びそうだった。

そしてもう一つ最悪なこと、それは下駄箱。
私はとても背が低い。下駄箱の一番上なんか届くはずない。しかし、運悪く私は一番上になってしまった。

「ありえない。届かない。縮めよほんとに…」

ブツブツ文句を言いながら必死に背伸びをしていると、靴を持っている手が軽くなった。

「ここでしょ、いれてあげる。」

後ろから来た背の高い男の子が靴を入れてくれた。

「あ、ありがとう、ございます、」

「いいよ、でも下駄箱は縮まないと思うよー笑」

そう言い捨てて笑顔で手を振ってくれた男の子。
私の隣の列の下駄箱だ。

同じクラスなんかな、その時はまだそんなことしか考えていなかった。


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