ドラえもん

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1:ひの:2017/05/20(土) 22:01

 ぼくドラえもん。

2:ひの:2017/05/20(土) 22:03

 のび太達がスネ夫の家にいる。
 スネ夫が自慢を始めた。
「これはね、君たち、本物の、パウル・クレーの、絵だぜ」

3:ひの:2017/05/20(土) 22:08

「パウル・クレー?」
 のび太がキョトンとした。「変な絵」
 スネ夫がいやみを言う。
「パウル・クレーの良さもわからないのかい!やっぱりのび太だ」
 しずかとジャイアンも嘲笑う。
「そう言えば、のび太さんは、誰の絵が好き?」
「西洋美術限定だからな!」
「せ、セイヨウビジュツ……………どらえもおおおおおおおおおおおおおおおおおお

4:ひの:2017/05/20(土) 22:15

 ドラえもんは、のび太の部屋で、なにか絵を描いている。
 そこにのび太が帰ってきて、ドラえもんに泣きつく。
「ドラえもん!美術品を出して!美術品が欲しいよう!」
 ドラえもんは、絵を描くのに夢中。
「ドラえもん……?」
「…………よし。ついにできたぞ!」
 のび太はドラえもんの描いた絵をのぞきこんだ。
 それはドラえもんのガール・フレンドのミイちゃんの、みごとな油絵だった。
「力作だ!ミイちゃんにあげたら、きっと喜ぶぞ!」
というなり、ドラえもんは、タケコプターをつけて飛んで行った。

5:ひの:2017/05/20(土) 22:20

「行っちゃった……酷いや、僕のことを、無視をして……おや?」
 のび太は、ドラえもんが置いて行った、絵筆に気がついた。
「変な絵筆」
 ピコピコしたものがついている。
「これも……秘密道具……?あ、そうか!」
 のび太は気がついた。これで描けば、必ず上手な絵が描ける、とか、そういう秘密道具に違いない。
 のび太はさらに企んだ。
「タイムマシンに乗って、一昔前のパリに行く……そこで、この絵筆を使って、絵を描けば、僕も、ゲイジュツカ……
ついでに、パウル・クレーさんに会って、適当な絵を貰ってくれば」

6:ひの:2017/05/20(土) 22:25

「というわけで、1900年のパリにやって来たのだけれど……」
 のび太はきょろきょろする。
「パウル・クレーさんはどこだろう……?よし、あの人に聴いてみよう、すいませええん!」
「おや坊や。この、パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード に何かようかい?」
「長い名前!」
 のび太はおったまげる。「あのう……パウル・クレーさんのお家はどこですか」
「ああ、クレー君なら、調度あそこの宿にきているよ」
「おじさんありがとう!」
「ちっちっち…おじさんじゃないよ。パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ファン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シプリアノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード だ!」

7:ひの:2017/05/20(土) 22:28

「長い名前の人だったなあ」
 のび太は宿に入る。
「あのう、クレーさんに会いたいんですが」
と、受付のお姉さんに言うと、
「階段を上がって、三番目のドアにおられますよ」
と教えてくれた。

8:ひの:2017/05/20(土) 22:33

「失礼しまあす」
と部屋に入ると、その部屋はあざやかなカンヴァスでいっぱいだった。
その中心で、クレーは必死に何か描いていた。
「クレーさんですね」
「おお!」パウル・クレーはすぐにのび太の手をとって、「僕に弟子入りしたいんだね!」
と言った。
「弟子?いや……ぼ、僕は……」
「僕は厳しいぞ!だけど、芸術のためなら、どんな苦労だって、へっちゃらさ!だよね?だよね?」
「え……えっと……」
 パウル・クレーは、椅子をとって来て、のび太を、真っ白なカンヴァスの前に、強引に座らせた。
「さあ、まずは何か描いてみて!」 

9:ひの:2017/05/20(土) 22:37

 のび太は、自分が持って来た、秘密道具の絵筆を思い出した。
「ようし……これを使って……」
 のび太は絵筆に、スイッチみたいなのがあるのに気がついた。それを押すと……
「わあ、絵筆が勝手に!」
 絵筆が暴れだした。カンヴァスはものすごいスピードで塗りたくられて行く。
「おお!こいつは逸材だ!絵筆が勝手に動くくらいの天才なんだね、君は!」
とクレーは驚嘆した。

10:ひの:2017/05/20(土) 22:41

 やがて出来上がったのは、世にも美しい、しずかちゃんの絵である。
「ブラボー、ブラボー!」
 クレーは拍手をする。
「僕は、君を弟子にしようと言ったけど、君にはその必要がないようだ。むしろ僕が君から教わりたいくらいだ。」
「え、えへへ……」
と、自分の力で描いたのでないくせに、のび太は照れる。

11:ひの:2017/05/20(土) 23:06

「おや?」
 のび太は、部屋の中に投げてある、一枚の絵に気がついた。
「スネ夫のだ!」
 スネ夫の家で、見た絵と同じものだった。
「ああ、その絵かい?それは失敗作だよ……僕の目指している芸術は、こんなものじゃない」
と、パウル・クレーは、恥ずかしそうに、絵を隠した。
(スネ夫のやつ、失敗作をありがたがっていて、阿呆らしい)
とのび太は思った。
 

12:ひの:2017/05/20(土) 23:12

 のび太は、パウル・クレーに別れを告げて、タイムマシンに乗り込み、現代に帰った。
「そう言えば……なにか忘れているような気が……あ!クレーさんの絵を貰うのを忘れていた!」
 しかし、のび太はクレーの言葉を思い出した。
 
 僕は、君を弟子にしようと言ったけど、君にはその必要がないようだ。むしろ僕が君から教わりたいくらいだ。

「僕は僕でいい。クレーさんの絵も、すごいけど、別に必要ない。あのしずかちゃんの絵は、僕の力で描いたのではないけれど、
僕の心の中で、しずかちゃんは、あの絵の通りで、たしかに完成しているのだから……なんて」
 机の上にノートを広げて、のび太は、へたくそなしずかちゃんの肖像を描こうとした。
 どれもぐにゃぐにゃした、失敗作だ。クレーのまねをして、
「ああ、その絵かい?それは失敗作だよ……僕の目指している芸術は、こんなものじゃない」
とつぶやいた。

13:ひの:2017/05/20(土) 23:15

 後ろから、ドラえもんがのぞきこんだ。
「うふふふふ、のびた君、それ、誰の絵?」
 のび太はあわてて隠した。
「なんでもないやい」
「のび太君、思い通りに絵が描ける秘密道具があるよ。自分の知っている、一番美しいものを、
勝手に筆が動いて描いてしまうんだ」
「別に、いいよ」
と言い、のび太は目を瞑った。しずかちゃんの絵が見えた。

14:ひの:2017/05/20(土) 23:23

 おしまいです
 反省点としては、クレーについて、資料をまるで読んでないから、クレーだろうがセザンヌだろうが、
関係ないような、無個性な人物ができあがってしまった。マンガなら(記号であるから)、それでいいだろうけど、
小説は、そうは行かない。
 良かった点としては、実際書き終わっていい気分だし、どらえもん的「復讐」とは違う、
スネ夫に対する劣等感を、純粋な冒険の中で勝手に解決し、一歩上の目線で、大人な解決というか、
許しというか、そういう解決ができたこと。復讐劇は、なるべく「最後の手段」だと僕は思っている。
 最後に、読んでくれた方、ありがとうございました。
 感想とか嬉しいです。批評、アドバイスも大歓迎なのです。
 それではいずれまた!

15:べるなに◆Lg:2017/05/21(日) 18:43

言ってることはいいんですがね………
ですけど、やるなら二次創作板か短編板でお願いします

16:ひの:2017/05/21(日) 18:59

>>15
小説なんて、大半が何かの二次創作をして、それがばれないようにちょちょっと
名前を変えたりしているだけだ、だから実際は二次創作もオリジナルも同じことだ、
という批評の意味も込めてるんですよ。
しかし、たしかにちょっとルール違反かな?という気もしてました。

17:ひの:2017/05/21(日) 19:06

 ルールを破らないとできない芸術、というのもあるということになるかな
 だけど、ルールを守っても、二次創作板で、メタフィクション的な物語を書けば
同じことはできるのだから、やっぱり不適切だったかも知れない。
 次からはそういう風にしようと思います。


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