リレー小説をしましょう。
テーマは恋愛です!
私が最初にコメして、次から始めてください。同じ人が二回連続投稿はやめて下さい
荒らし、悪口、ガチ喧嘩するスレでは有りません!
それではSTART
私は甘夏 雪(あまなつ ゆき)、高校二年生
。
南葉学園高等部に通っている。
私の好きな人は、表向きは何でも出来てかっこいい、まさに最高の人間。
でも、本当はドSな人だって事は私以外知る人は居ないだろう。
家族、友達でも…
知る人は誰一人として居ないだろう。
彼の本当の姿を初めて見たのは、小学生の頃だった。
南葉学園には都市伝説がある。
それは、
「13番目に誰かの彼女になった女の子は、必ず謎の事故で死んでしまう」
というものだった。
私の好きなあの人は、もう12人の女の子と付き合って、ドSな性格についていけなくなった女の子たちが、
別れていってしまった。つまり、次の彼女で、13番目だ。
彼はとてもモテていたが、次で13番目となると、みんな気味わるがって、急に離れ始めた。
だけど私は別。13番目だろうが、なんだろうが、彼が好きっていうのが、好きってことだもの。
気づいて。
我ながらキモいけど、好き好きビームをかけてるの。
どうしたら彼に「好き」の気持ちが伝わるのだろう。もし、告白に成功したとしても謎の事故にあうのなら…そして、死んでしまうのなら…
それでも私は、彼の事が好き。
ドSな彼が、いじめたくなるように近付こう。露骨すぎるくらいがちょうどいい。
朝、彼の目の前でわざと転ぶ。
「うぎゃっ!」
「あ?」
邪魔ものを見るような彼の目がたまらない。
彼は、それから意外と笑顔で、わたしに手を貸してくれた。
「あ、ありがとう……!」
「やっぱやめた」
彼はその手をすぐに引っ込めた。まさにドS。わたしは、かわいそうな捨て犬みたいな目で、彼を見つめる。演技でもあったし、本当に切ないのでもあった。
彼の瞳孔が開いた。ニヤリと悪そうに笑った。そしてこう言った。
「決めた。お前、俺にいじめられろ」
こうして、わたしは難なく、13番目の彼女になった。
しかし、都市伝説の通りである。
以来、わたしの周りで、不思議な、そして何より不吉な出来事がたくさん起こり始めた。
ふと、足元に、なぜかバナナの皮が落ちていたり、刃物を持った、ラリった男がすぐ近くを通ったり(その男はすぐ捕まった)、わたしの後ろで電線が切れて、ばちんと落ちてきたり……そんなことばかりが起こるようになったので、気を抜くと死んでしまうかもしれない。
いつも、わたしの横には、彼がいた。ただ、ドSすぎて、わたしが死にそうになっているのを見て、楽しんでいるのかもしれない。
ある日、私たちが川辺を歩いていると、理不尽な突風が吹いて、わたしだけを、川に吹き飛ばした。わたしは飛ばされ、川に頭から突っ込んだ。
(ああ、溺れる……13番目の彼女は、今、ここで死ぬんだな……ああ、それでも良かった)
わたしはものすごいスピードで、これまでの人生のことを考えた。うん。良かった。あれも、これも。良かった。ああ、楽しかった。人生って、いいものだ。わたしはもう満足。
その時、何かがわたしを抱きしめた。強い力だ。
だしゃああん、と、わたしは川から顔を出した。
「はあ……はあ……!」
「おい、大丈夫かっ!」
それは彼だった。太陽を背にして、びしゃびしゃの彼は、聖書のように神聖に見えた。神のように、わたしを強く抱きしめている。溺れないように。
「お前が死んだらっ!」彼は言った。「もういじめられないだろうが!」
そう言って、彼はわたしにキスをした……と見せかけて、しなかった。わたしは、キスだと思って、10秒くらい、一人で目を瞑っていた。
目を開けたら、彼がよそを向いている。恥ずかしい。やっぱりドSだ。
13番目の彼女は、死なないと思う。ドSな彼は、まだまだ死なせてくれそうにない。
(ちなみに、相対性理論というバンドに「13番目の彼女」という曲があります。
https://www.youtube.com/watch?v=4zplq69SAdI
このお話のテーマソングにいいと思います(勝手にw)。
このお話のタイトルすらも、「13番目の彼女」でいいんじゃないですか)
(5≫いいですねw)
彼と付き合い始めて二年。
わたしと彼は同じ大学に入学した。
今だに私は、彼にいじめられ、事件や事故に巻き込まれている。でも、相変わらずいつまでもドSな彼に助けられている。
毎日
こんな彼氏、嫌だ
だと思っている。
でも、心の奥底を覗き込むと、彼に好き好きビームを送っている、私が居るのだった
ー完結
これで締め切りです!
新しく小説スレを作ったのでそっちも見てみてくださいね〜