早速書きますね。
*** *** ***
「あいつほんっとウザイ…。」
いつもの帰り道。
私は吉村 静流(ヨシムラシズル)。中2です。吹奏楽部所属でトランペットやっています。
「まあ、不登校で来ないし部活休んでるだけでも救いだよ。」
「そうだね。精神的にもう…。」
私の愚痴を聞いてくれている子は天地茨(テンチイバラ)ちゃん。同じ部活でトロンボーンやってるよ。
「あいつの事考えただけで気分が…、ごめん今日は帰ろ。」
「うん、じゃあ明日!」
「バイバーイ!」
はあ、あいつほんっといや。
あいつっていうのは同じ部活で幼馴染みの神戸咲(カンベサキ)。吹奏楽部でパーカッション(打楽器)。下手だけどね。
もう考えただけでヤバイ。
今日はもう…寝よ…っと…。
翌日放課後
「やっと部活だぁー!」
「しずるー!やっほ!」
うわ、神戸…。
マジかよ。
と思いつつスルー。
「えーっ!しーずーるー」
無視無視。
「吉村さん。あのさ」
「ん?港君どうしたの」
「相談があって…。」
相談…?なんだろう。
気になりますなぁー
「っと、俺のことが好きな子に諦めてもらう方法…、嫌われる方法ってある!?」
「は?」
嫌われる?もっったいない!!
「ちなみに誰?」
「神戸」
「協力しよう!港君!」
「ありがとう!」
神戸に嫌われたいなら手伝おう!その関わりで私も嫌われるかもしれない!
最高!パラダイス!
「でさ、いい案があるんだけど。」
ん、相談しておいて何だよ。
「どんなの?」
「えっと、吉村さんと俺が」
うんうん。
「付き合うって言うのは?期間限定で。」
うんう…ん?
うん!?何その案!?
「え、なにそれ。」
「だから、付き合って諦めてもらう。」
だからなんでッ!
「えっと、なんとなく?吉村さんモテるし。俺好きだったし。」
「なんとなくって……ん?好き?」
好き?好き……ぃい!?
「好きって?」
「あ、ヤベ。」
なにコイツ。
あ、こいつは港真咲(ミナトマサキ)。パーカッション。モテるらしい。よくわからないけど。
「とりあえず!付き合ってください。」
とりあえずって何よとりあえずって。
けっこうそこ大事なんだけどなぁ。
まあ、神戸に嫌われたいなら協力するし、私も嫌われたいし、手伝ってやろう。
「はあ、いいよ。期間限定ね!」
「っしゃーー!!」
はあ、どうなることやら。
おおおおおおおお
す……
すごいいい小説ですね!
私も恋愛小説書いてますけど、ネタが見つからなくて。
素晴らしい設定ですね。
応援してます。
頑張って書いてください。
ありがとうございますっ!
これからも頑張りますね!ぜひ読んでください!
絶対rewrite好きだこの人
8:篝:2017/06/12(月) 20:03 期間限定で付き合うことになった。
その日部活が終わるといかにもカレカノみたいなイベントがおこった。
「さようならー!」
「バイバーイ」
「はあっ!疲れたー。口痛し。」
「ほんと!毎日毎日。」
「吉村さん。」
「う!?何、港君?」
「一緒に帰ろ。」
「ん、おやおやお二人さん。いつの間にそんな関係に?」
ふぉーー!!茨ちゃん!
私は茨ちゃんを少し端へつれてきた。
「あのね!これには深ーい訳がありましてですね。」
「うんうんっ!」
「えっと、港君が神戸に諦め……嫌われたいから、私と『期間限定』で付き合って、神戸に諦め……嫌われる。という訳でして。」
「ほほう。では、私は帰りますよー。」
えっ!何で?
「二人を邪魔したくないのだよ。じゃあね!がんばれ!」
なんか茨ちゃん何か勘違いをしている気がするけど…、とりあえずいいのかな?………って、これ一緒に帰る雰囲気!?うー。
「吉村さん、帰ろう。」
「う、うん!ごめん。」
私は港君の横へと行った。
こんな感じで家族じゃない男子と横に近くで歩くの初めてだな。緊張する!
ドキドキ胸の音、きこえてないかな?
大丈夫だよね!?
やだ、私顔熱い!冷たくなれぇー!
「吉村さんそこ!」
「え?」
ガン!
え!?あ、ここ段差だった!こける!
私は気づくのが遅くてもうこけてしまう状況だった。
「っと!大丈夫?」
「わわっ!ごめん、港君っ!」
「ヘーキ。何か彼氏っぽいことした。」
そ、ソウダネ。アハハハハはぁ…。
恥ずかしい!世の中の彼女はみんなこんな感じなの!?すっご。
「行こっか。」
「うん!」
ふう。何か変な感じ。
いつもは茨ちゃんと話しているのに今日は違う人と話して帰っている。いつもとは違う話、聞けるかな?
ちょっと楽しみかも。
「しずる何なの。うっざ。ちょとこらしめてやろう。楽しみ♪」
rewrite好きです!
静流は静流から…。
神戸は小鳥…。
名前は篝…。
たしかにバレバレですね!
土曜日
今日は地域のちょっとしたお祭りで演奏します!
「楽器係とパーカッション持ち運び担当一人来てください!」
私は楽器係であるのだ。
パーカッション担当一人って誰だろう。
「吉村さん、俺担当になったよ!」
「港君!がんばろーね!」
「おうよ!」
「あっ!真咲君担当!?頑張ろう!あ、私は楽器係だから。パーカッションとか関係ナシ!」
「アーハイハイ。」
うわあ、港君の顔が。
「えっと、じゃあそこの二人。しずるちゃんと港君。下に行ってトラック手伝って。あ、そのままトラックのところにいて。楽器持って行くから。」
「はい!」
「一緒だね!」
「そうだね頑張ろう!力仕事はお願いします。」
「チッ」
え?今神戸の方から舌打ちが…。まぁいいか。
私たちは下に行ってトラックのところへむかった。
「トラックってあれだよな?」
「そうだね。こんにちは!」
「お、吹奏楽部の子かな?」
「はい!今日はよろしくお願いします。」
「うんうん。もうある程度終わってるから。あ、俺は神戸栄治(カンベエイジ)、咲の兄だよ。」
おお!神戸とは雰囲気違う!優しそう。
「そうなんですね。よろしくお願いします。」
「うん、あ。楽器来たよ。よし!入れるか。」
頑張るぞ!
今日は特に暑いから気をつけないと。
あっつい。ああ、シャワー浴びたい、プール行きたい!水遊びしたいっ!
今日は最低気温がやけに高かったんだよね。もちろん、最高気温も高い。今日は今年の夏で一番暑いかも!って考えてたらますます暑くなってきた。よし、ここは南極、南極。お、少し涼しくなってきた。なーんて。アハハ。
「しずる、ちゃんと仕事して!ったく、何なの。」
「あ!ごめん、暑くって。みんな暑いか。」
はあ、神戸ぇ。お前は兄様とは違うな。兄様は優しい、優しすぎるぞ!
「よしっ!頑張ろう。」
「吉村さん無理しないでね。」
「うん、ありがとう、港君。」
「あれ、スティックと布がない。」
「忘れてきたのかな。とってくるね!」
「あ、吉村さん俺も行く!」
「お願いします。」
音楽室へダッシュ!
幸い近い。まあ、階段はきついけどね。
「着いた。あれ、ドアがはずされてるね。」
「パーカッションの楽器があるからね。はすさないと楽器が出せないんだ。」
そうなんだ。初めて知った。
「じゃあ私、準備室から布とってくるね!」
私はドアの前を通りすぐそこの準備室へ入った。
えっと、布はこれかな?よし!OK!
私は歩いて港君のところへ行った。
ドアの前を通ろうとしたその時っ!
ドアが倒れてきた!私がドアの前にいたけど、避けられないっ!どうしよう!?
「吉村さんっ!」
ドン!
ドアが倒れた。私は何もケガもしていない。むしろ無傷。
その時私の上に誰かいることがわかった。
「っと、大丈夫?」
「み、港君!ごめんなさい!大丈夫!?」
「ヘーキ、吉村さんは?」
「大丈夫、ありがとう!本番出られないところだったよ。」
「よかった。あ、ごめん。重いよね。」
そう言うと港君は立ち、私に手を出して立たせてくれた。
ふう、ドアが当たっていたらどうなってたんだろう。ほんとよかった!
港君のおかげ。港君って頼れるんだ。
って、トラック!
「港君!ドア戻してトラックに行こう!」
「あ、ヤッベ!急げ!」
私たちは急いでドアを直してトラックへ向かった。
「いい!?お兄ちゃん。任せたからね!」
「はいはい。お前も意地悪だな。よし、準備するぞ。行こうぜ、春樹。」
「おう。」
私はドアを直してダッシュできた。
「すみません!遅くなりました!」
「まだ大丈夫だよ。よし、出発しようか。神戸さんよろしくお願いします。じゃあトラックは二台あるから分けようか。どうしよう。じゃあパーカッション側に神戸さんと…。」
「はーい。」
「管楽器側は残り言われていない、しずるちゃんと港君!」
「また一緒だ。よろしく、でも二人だけっておかしくない?」
「まあ、いいんじない?」
そっか。気にしなければいいか。
「じゃあのろう!しずるちゃんたち気を付けてね!」
「はい!パーカッション側も!」
ドアが閉まって暗くなった。
明かりがつけられるみたい。私はスイッチを押した。
うん、以外と明るい。
「明るいね。安心する。楽器の様子がみれる。」
「そうだね。」
車のエンジンがついた。
「ここからしばらく行ったら右に曲がるんだよね。」
「うん、そう。」
何でそんな確認したんだろう。
曲がるとき気をつけろってことかな?
「なんか俺、嫌な予感がするんだけど」
「何で?」
「だって、神戸のお兄さんだぜ。なにかあるかもしれないじゃん。」
「お兄さん優しそうじゃない。」
「妹のお願い事に兄は負けるもんだよ。」
そ、そういうもの?
まあ、いいや。
トラックが減速している。曲がるみたい。右側に寄っておこう。
だけどっ!
トラックは左に曲がったんだ。
「み、港君。今…。」
「ああ、左に曲がった。やっぱな。嫌な予感したよ。」
えっ!私どこに行っちゃうの!?
車が止まった。会場に別ルートで行くとしても、こんな早くは着かない。
運転手は神戸のお兄さん。湊君の嫌な予感が当たってしまった。
兄ってそんな妹に弱いもの?
止まってから一分くらいすると声が聞こえた。
「ふー、疲れた。休憩しようぜ。俺、あそこのコンビニでジュース買ってくる。お前、何かいるか?」
「いやいい。行ってこい。」
「おう、そうか。行ってきまーす。」
「はいはい。」
一人の男の声は神戸のお兄さんだろう。だけどもう一人の男の声。これは誰のこえだろう。聞き覚えのある、毎日聞いている…。
その時、トラックのドアがガチャガチャと音がした。
「吉村さん、後ろに下がって。何かあったら大変。」
「港君は?」
「俺はいいの。男だから、守らせてよ。カッコいいところ見せたいし。」
そんなことを言った港君はとてもカッコよかった。私自身クラッときてしまった。
私が港君の後ろへ行った時、ドアが同時にあいた。
外の光が車内を明るく照らした。
うっ、眩しい!おまけに暑い!
「おい。」
男の声がした。神戸のお兄さんと会話をしていた人だ。どんな人だろう。
私がその人の顔をみたら。
私はびっくりしちゃった、だって。
「に、兄ちゃん…。なんでここにいるの?ってかここどこ!?本番は!?」
「…、しずる。車出すから、神戸が妹に頼まれたって。…、悪かったな。」
そんなことはいいからッ!早く会場に連れていって!
「早く車出して!」
「お、おおおう。」
兄ちゃんはドアを閉じて、運転席に乗った。トラックが揺れるからどんな動作をしているかはだいたいわかる。
「吉村さんのお兄さんなのか?」
「う、うん。ごめんなさい、兄ちゃんが。」
「大丈夫って言うべきじゃないんだろうけど、大丈夫。」
ふう。
私は胸を撫で下ろした。
車のエンジン音が響いた。車出るみたい。危ないから座っとこ。