木漏れ日の泉

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1:みあ☆◆Cg:2017/07/15(土) 20:10



とあるところに図書館がありました
その図書館の机には、とある本が必ず置いてありました──

>>2

2:みあ☆◆Cg:2017/07/15(土) 20:11


荒らし禁止、亀やナメクジ以下ののろのろ更新
長編作品のようなものをいくつか書きます
感想やアドバイスなど受け付けてます

3:みあ☆◆Cg:2017/07/15(土) 21:03



一つ目の話「夕焼け町」


オレンジ色の街頭は怪しく揺らめき、いつまでも日の落ちることも、登ることもない赤い太陽に照らされたオレンジ色の雲一つない空は今にも落ちてきそうなほど重く感じた。灰色のタイルの道は曲がりくねってまっすぐ前も歩けず、横を走る子供の笑い声にガンガンと痛む頭に思わず眉を顰める。
目の前に少女は心配しているように困った笑いを浮かべ、俺の手を引き歩く。家はどこだっけ、この子は誰だ……

「家につきましたよ、ここから先は、ひとりで。」

少女が自分から離れる足音を聞き、玄関で靴を脱いだ…ところで、意識は途切れた。




「だから言ったじゃないの!!」

「だってここまでとは思わないじゃないですかぁ〜!」

「にしても目、覚まさないよ?大丈夫なのかな〜?」

「この俺の加護を受けたのだからこんなことで死ぬやつではない。」

「はいはい、頭打っただけだし大丈夫だと思うけど〜?」

「ま、死んでも僕にはなんの不自由もないからいいけどさ!生活は変わんないし!」

「死ぬならあたしに遺産を渡すって言ってからにしなさいよ!ねえ!!」

「そんな事言わないの〜…遺産あるかわかんないよ?」

「死んだらあたしが祈ってあげるからね…」

「…誰かわかんないやつに祈られてもねぇ」

「取り憑かれちゃうかもね!」

「これは専門外でした…」

「君専門外多いね、唯一の大人のくせに」

「ぼ、ぼぼぼ僕の発明品持ってきたよ!!これで大丈夫かな?!」

「…あ、め、さましたよ」

目を開けると眩しい光が真っ先に目に飛び込む…かと思ったが、一番に見えたのは白く長い髪に青い目を持つ少女…だった。
その少女の声を聞き次々と人が飛び出してきて、あっという間に俺の周りを囲む。どうやら今自分がいる場所はベッドの上のようで、少女趣味な薄いピンク色に熊やうさぎのアップリケが貼り付けられた布団の上に座っていた。

4:みあ☆◆Cg:2017/07/16(日) 04:38


「大丈夫?頭痛くない?すっごく派手に打ち付けたからね…あ、そうだ名前は?なんで倒れたの?ここどこかわかる?あ、そうだほらこの指!何本?」

いつの間にか目の前に来ていた、あの時俺の手を引いていた少女がまくし立てる。三本立てられた指を見て素直に答えると、満足そうに笑顔を浮かべ頷いた。

「…そんなに質問攻めにしてもわからないでしょう、落ち着きなさい。…貴方、名前は?」

すると今度は左目に包帯をした、どこか落ち着いた雰囲気の少女が口を開く。窘めるように手を引いた少女の頭を撫でると少女ははぁい、と気の抜けた返事をし後ろへと下がった。こほん、と咳払いをし間を開けるとじろりと何かを確かめるように、危険を見つけるように目を細め睨みつけ、名前を聞いてきた。
…失礼じゃないか。そういうの。少し頭に来た。

「名前、先に名乗るのが礼儀じゃないのか?」

少し嫌味にそう言い返してみると包帯の少女はむっと眉を寄せ、そうね、と憎々しげに呟く。いい気味だな。と少し気分が良くなった。
包帯の少女が他の奴らに一瞥すると、派手な緑の髪の少女が勢いよく手を挙げ、立ち上がった。

5:みあ☆◆Cg:2017/07/16(日) 04:57


「自己紹介かなー?かなかな?アハハッ!じゃあ私から言ってもいい?私はねー、美花月ゆり!ゆりって呼んで?」

大きな声でそう言うとまた座り、俺を見てはニコニコと笑い続ける。
思い返せば先程から何も無いと言うのに上機嫌に笑っていて、少し薄気味悪い。本当に満面の笑みを浮かべているはずなのに、目が笑っていない。雰囲気は楽しそうなのに、どこか楽しそうではない。狂人めいたその人……ゆりには、あまり関わらないようにしようと、そう思った。

次に、目を覚ました時にいた白い髪の少女がゆっくりと立ち上がる。

「…天野雨季世…じょれいし、やってるよ。…よろしくね〜?」

最後のほうは少し首をかしげて、若干舌っ足らずに言えば糸が切れたようにすぐに座り込む。年齢よりも幼く見えるその子は、どこか守りたくなる雰囲気で、今すぐどこにでも1人でも歩いていけそうで。…少なくともそれは今ではないんだろうなぁ、と眠そうに目をこする雨季世を見て思った。

次は、雨季世の隣に座っていたメガネの青年が立ち上がる。

「僕の名前は三惨牙サキコ!発明家でこの雨季世くんの保護者みたいな感じかな。作って欲しいものがあったらなんでも言ってよね?」

少なくとも今までで一番まともそうな人の登場にほっとする。ふふふ、と柔らかく笑い座ると雨季世を膝枕して眠らせる。生まれた性別を間違えたんじゃないだろうか。頭を撫でているその姿を見て、過保護だなぁ、なんて少し思った。

次は、シスター服の女の子が立ち上がる。

「あたしは川端まこと。ま、見ての通りシスターやってるわ。よろしく」

シスターという割にはハキハキとハッキリと、強い意志を持ったような、少し乱暴な口調で言うとすぐに座り込む。はあ、とため息をつきめんどくさいとつぶやくその姿。少し長く見ていると鋭い眼光で睨まれた。…シスターには向いていないなぁ、と心のどこかで思った。

次は、顔のよく似た2人が立ち上がる。

6:みあ☆◆Cg:2017/07/16(日) 05:22


「この、ピンクの髪飾りが私。美森ゆあ。ゆいちゃんの双子の姉なの〜!」

「このバカっぽい姉と違って普通なのがあたし、美森ゆい。」

お互いがお互いを指さし合いながら、ゆあの方は少し得意げに笑い、ゆいの方は納得のいってないような顔でゆあを睨みながら言う。なんだろう、感なんだがゆいの方がやばそうだ。でもゆあも負けないくらいのやばさを持ってそうだ。だって双子だから。

次は、黒い髪を一つに結んだ大人らしき人が立ち上がる。

「こんにちは、はじめまして。坂井ミズだよ。ここでは唯一の大人で教師。分からないことがあったらなんでも聞いてね。」

まともな人2人目…なのか?きっちりとネクタイをしめスーツを着て、困ったように笑うその人はどこか頼りない。でも、教師らしいのでまだ知らない知識もたくさん知っているのだろう。今度聞いてみようか。少し楽しみだ。

次に、黄色い髪の少女が立ち上がる。

「僕の名前は雪村夏!呼び方は雪村様でも夏様でもいいよ?僕今事情があって女装してんだよね!まあ事情なんてないんだけどさ!」

そう早口で言いどかりとその場に座ったのは少女に見える少年。美少年。黄色い髪にピンクの目、高い花に白い肌、薄く色づいた頬、細いからだ。まさか男とか思ってもみなかった。もしかしてほかの奴も…?と心配し他の人を見てみた。

次は、黒の白のリバーシブルになった特徴的な髪の少年が立ち上がる。

「僕は黒羽エミリ。…悪いことしたらすぐに罰しちゃうんだからね…」

むうっと頬を膨らませ拗ねたようにこっちを見る少年。裁判官のような服を着ているので裁判官に憧れているのか。目を合わせにこりと微笑んでみると思いっきり顔をそらされた挙句まことに腹を抱えて笑われた。

次は、アンテナの特徴的な少年が立ち上がる。

7:みあ☆◆Cg hoge:2017/07/30(日) 16:24


話が進むまでhoge進行します

「私の加護を受けたからこそ貴様は今こうして生きておる…私の名はジ・ギレア・ル・インフェルノ・フィリアモ・リーア・ルラ・デッド!!…こちら側では端野 健と名乗っているがな。」

頭がおかしい人のようだ。黒い、黒い髪にアンテナ。目の中には悪魔の羽に天使の羽。カラコンか、なんて少し思うがもしかしたら本当にこの瞳なのかも?何故かボロボロになっているコートを見る限り中二病というもののようで、あまりかかわり合いにはなりたくない人だ。

「水野はこね…よろしく、かな?」

多分まとも。オレンジ色の横髪の方が長い髪に真っ赤な血のような瞳は先ほどの包帯をまいた少女と少し似ていた。健と同じだが、こちらはまだ新品のように新しく綺麗なコート。灰色のシャツに黒いジーパンと暗い色を好むようだ。

「私はさゆり!」
「あたしがはゆ。」
「はゆの苗字は数氏乃でー、」
「さゆりの苗字が樫家乃なの。」

仲の良さそうな二人の…12歳くらいの背丈の少女。つまり、青い髪をポニーテールにし、緑色のぱっちりとした瞳の明るい方が樫家乃さゆり、オレンジ色の胸までの髪に青紫色のじとっとした目の少し暗い方が数氏乃はゆらしい。

8:サヤ◆gi4N93xk8Q hoge:2017/08/11(金) 02:58


もうこれホゲて自由に書きます 見てる人もいないだろうし、短編集とかになるかも

9:サヤ◆gi4N93xk8Q hoge:2017/08/11(金) 03:14


「……はぁ」

思わずため息が漏れる。退屈、退屈退屈退屈。いつも通りの日々。日が登って、目が覚めて、人が出て、近所の犬が吠えて、笑って、泣いて、楽しんで、日が沈んで、ご飯を食べて、目を瞑って、そしてまた繰り返し。暇で退屈で仕方が無い。することもない、刺激もない。何も無い。することがない。いつも通りの不幸な出来事を流すテレビ。ブルーライト。私の顔を照らす不幸な光。無機質な声、暴動の声、人の悲鳴。
刺激もない。閉じこもって才能を磨くだけ。することもない、外の世界のことなんてわからない。思考の停止はその人の死を意味する。こうやって考えていることすらもう何回目だろう。何万回?何億回?

つまるところ、私は現実に飽きてしまったのだ。

【今】を変える何かが欲しい。でも手に入らない。どうしてもダメ……なら、私が作ればいいじゃない。デザインと一緒。元からあるものを少し継ぎ足せば人は消えてなくなる。まるで簡単で脆くて儚い大切なもの。
私の退屈を癒してくれるもの。考えついたなら早く、早く、早くしなければ。私ひとりではできる気がしない。なら駒を用意しよう、私の友達ぶっている少女を、アノコを利用して。ああ楽しみ。人の絶叫が、絶望が、希望が打ち砕かれる瞬間が。世界に広がる闇を私が作り出す。人が本当に絶望した時の行動なんて予測がつかない、だって十人十色って言うでしょ?1人や2人の反応で世界中の人の反応を予測できるなんてわけないじゃない。思わずにやける。ドアを開ける。光が飛び込む。

さぁ、私の退屈がなくなる、一時のショーを。今すぐにでも!


(はゆ目線)

10:みあ☆◆Cg hoge:2017/08/12(土) 22:51


そういや名前みあにしてたな。サヤでーす


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