「友達100人、できるかな」
久しぶりに小説(らしきもの)を書こうかなと。
なんのひねりもない恋愛になりきれなさそうな物語。
○コメント大歓迎です〜(あれば)
○まったり亀更新
わたしには残念ながら、友達がいない。
特に陰キャラであるわけでもなく、ただパリピでもないわたしは、高校生になってから居場所を得ることができなかったのだ。
漫画とかでよくある、気が付いたらひとりぼっちだった、みたいなやつだ。
しかし、今日からは違う。
今日からわたしは二年生になる。つまり、クラス替えがあるおかげで新しいクラスメイトと仲良くなることができる。
去年の反省点はノートにすべてまとめてきた。ぬかりはない。
さあ、いくぞ。この先に待っている(であろう)青春に胸を躍らせながら、新しい教室へと一歩を踏み出す。
二年二組、と書かれたプレートを横目に、教室へ入っていく。
佳野三咲だから、席は窓際の一番後ろだ。ちらちらと周りを伺いながら、そこに腰を下ろす。分かってはいたけど、端っこだと、ぼっち感がすごい。
隣の席にはどんな子がいるんだろう。期待して、隣を見る。
そこには、長い前髪をだらりと垂らして本を読んでいる男子が座っていた。果たして文字はちゃんと読めているのだろうか。
まあ、それはどうでもいいとして。なんで、こんな根暗みたいな男子が隣の席なんだろう。新学期早々、ため息を吐く。
へー