俺は桂 新太郎 皆からは、しんちゃ〜ん って呼ばれてる
?「ご飯できたわよぉ〜」全員「ハイハ〜イ」
異世界に来てから数ヶ月 色んな事があったが職につき農業という仕事にありつき今こうして素敵な村で暮らしてる
素敵なのは村だけじゃなく村のみんなもだ
良い人達に囲まれていると我ながら自負している
子犬のように雨の中ずぶ濡れていた俺をこの方達は拾ってくれたんだ
まちがい無い!!
村人A「姉さんが作ってくれたご飯はホントうめぇや!!」 本当においしい 決して飯テロでは無い 本当においしいんだ!!姉さんのご飯わ!!コッホコッホ!!
姉さん「あら〜しんちゃん勢いよく食べ過ぎ」
村人B「若いっては良いねぇー」
全員「ハハハア!!!ハハハハハ」
そう今声を掛けていらっしゃったのが
うちの若頭 「ダカラ村町三代目 姉さん」
姉さんは姉さんであって本名らしい 美しくもほのやかな姉さんはこの村のリーダーの担い手だ
俺のドストライクでもある 歳の差はあるがそんなの関係ねぇ!!と思いきって告白をしてみたものの
「ごめんなさい」とキッパリ断れた
理由は聞かなかった 聞く勇気が無かっただけなのかもしれない 苦しいというより苦しい...が楽しくみんなとワイワイ出来るなら良いかな と今は思考回路を回している
?「た、大変だぁーー!!!!」
いつも門番をしている村人Bの息子 ケイスケ
この村一番 虫に優しい
姉さん「どうしたの? そんなに慌てて」
ケイスケ「た、大変なんだ! ま 魔王軍が そこまで攻めてきた!!!」
ま....魔王軍...
魔王軍...この異世界に来てから俺は幾度となく見た そいつらは何処も彼処も人間とは異なる形状をしており凶暴で殺戮を好み人間達を襲いながら略奪を繰り返している獰猛なモンスター達だ
ただ そんな彼らの中にも人間に友好的な種族が存在したらしく 人類が今日(こんにち)まで生き残る事が出来たのは、彼らが人間を守り続けてくれたからなのだ。
伊達に異世界生活してませよ と知識人溢れるドヤ顏きめてる場合じゃない そんな守ってくれる奴らが今 不在 とても最悪な状況なんだ
姉さん「あの野郎 結界はってあるから入ってこれないから大丈夫 とか調子こきやがってガンガン入ってきてるじゃねぇか 帰ってきたら真っ先に落とし前つけさせとる」
え えええ 姉さんってえええこんなに口調が荒かったの!?この時の姉さんはまるで極道の妻の様に見えた
姉さん「 支度しな!野郎共!!!」
村人「へい!!!」 姉さんの合図で村人Gが持ってきた無造作に置かれた大量の武具を村人達は一斉につけ始める このウェーブに乗るしか....ない
村人D「残念だったな しん!お前の分は無い」
え...(・・?)
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結局の所屋敷に 俺の武具になりそうな物は無かった 絶望した
ステータス 装備 かまどの蓋 守備力不明
静かな森の音が村中に響き渡る 奴らは...
あれそういえば...隣の村人Hに疑問をぶつけてみる
前にも攻めてきた事あったりしたんですか?
村人H「んー無い おらが産まれる前に一回あったらしい」て事は戦った事...
村人H「....無い けど大丈夫だ ねぇ.」
その時 来るぞ坊主! 大きな雄叫びの声と共に火蓋が切って落とさせた
ひぃいいいいいい あれ狂った獣達が押し寄せてくる
霧が濃くて良く見えないが足音で大体わかる
お 先人をきってるのはオオカミ系か 凄く速いしウルフ超かっこいいよ あれで何レベなんだろう どっちにしろ戦いたくない うわーマジ戦いたくない
村人H「安心しろ 俺達は戦わない」
え?
でも守ってくれるやつら今居ないんでしょ