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1:にょこ:2017/09/07(木) 03:58

 1 目が覚めたら月にいたこと


 Nが目を覚ましたら、なぜか月にいた。

「地球に帰らねば!」

 Nは地球めがけて特大ジャンプした。

 しかし、月の重力が、Nをひゅーんと、引っ張った。

 ぽすん、とNは着地。

 あっけない。

 他に手段もないのでNは、寂しそうに地球を

 見上げていた。

2:にょこ:2017/09/07(木) 04:02

  2 月にはウサギがいたこと

  
 Nは美味しそうな匂いを嗅いだ。

「もち?」

 匂いの方へ歩いて行くと、

 確かに

 もっちん もっちん もっちん もっちん

 という音がする。 

 匂いのする方へ、夢中で向かう。

 見るとウサギが餅をついていた。

 もっちん もっちん もっちん もっちん

 と。

 お腹のすいていたNは、理性を失い、

「いただきまあす!」

 と飛びついた。

3:にょこ:2017/09/07(木) 04:03

  3 ウサギにボコボコにされたこと


 ばっかん ばっかん ばっかん ばっかん

 Nはウサギにハンマーで殴られた。

「あいたた、ごめんよ、ごめんよ」
 
 しかしウサギはカンカンで

「この泥棒め!お前なんか追放だ!」

4:にょこ:2017/09/07(木) 04:07

   4 Nは飛んだ

 ウサギは言った。

 「みんなでて来てください!」

 すると、月の影から、大量のウサギが

 ぴょんぴょこ ぴょんぴょこ

 飛び出して来た。

「我らの国に、侵入者だ!」

「侵入者は、追放だ!」

「追放だ!」

「なるほど、確かにその通りだ!」

 ウサギたちはそう言う。

 ウサギたちはNを捕まえて、

 月の裏かどこからか、

 ものすごい大砲を持って来て、

 Nをセットし、

 火をつけた。

 しばらく何もない。

 まだ何もない。

 なんともない。

 ところが突然、

 ばっこーーーーーーーーーん!!!!!

 Nは飛んだ。
 

5:にょこ:2017/09/07(木) 04:14

  5 空の途中 その1

 
 空の途中で、

 ゴッツンと、

 Nは流れ星にぶつかった。

 流れ星は怒った。

「おい!どこ見てほっつき歩いてんだてめえ!」

「す、すいません」

「てめえのせいで、大事な用事に遅れてしまうわ!」
 
 それなら、早く行けばいいのに、

 と思いながら、

「すいません」

 とNは謝る。

「すいませんですんだら、宇宙警察はいらねえんだよ!」

「すいません」

 どうしようもないな、
 
 ラチがあかんなこりゃ、
 
 とNはげんなり。 

 その時、Nは閃いた。

「どっか行けどっか行けどっか行け」

 三回願い事をNは言った。

 すると願い事は叶って、

 流れ星は消えた。
 
 どっか行ったのだ。

6:にょこ:2017/09/07(木) 04:18

  6 空の途中 その2

 
 Nはそれから、

 飛ぶのを再開した。

 地球に向かって、

 勢いよく。

 大気圏に突入した。

 まるでジェットコースターみたいで

 楽しい。

 ところがまた途中で、

 火の鳥と、

 ゴッツンと

 ぶつかってしまった。

 火の鳥は

「あれ」

 と叫んだかと思うと、

 気絶して、

 落ちて行く。

「気の毒なことしたな」

 とNは思いながら、

 飛び続ける。

7:にょこ:2017/09/07(木) 04:20

  7  帰って来た地球 


 Nはついに地球に

 着陸した。

 体操選手みたいに

 綺麗に。
 
 犬の散歩をしていたおじいさんが、

 つい思わず、

 ぱち ぱち ぱち ぱち

 拍手した。

 犬も目を

 ぱち ぱち ぱち ぱち

 させている。

8:にょこ:2017/09/07(木) 04:23

   8 流れ星との再会

「おい、お前、さっきはよくも」

 Nが振り返ると、

 そこにはさっきの流れ星。

 確かにNは
 
 どっか行けって

 言ったけど、

 よりにもよって、

 Nの街とは。

 流れ星は

 Nに襲いかかる。

「お前のせいで、俺の大切な用事は台無しだ」

9:にょこ:2017/09/07(木) 04:27

  9  火の鳥に授けられしパワー


 Nはもう俺の人生もここまでかと

 観念して 

「う、うわああああああああ!」

 と叫んだ。

 その時、Nの中から

 黄金の光が出て

 その光を浴びた

 流れ星は

「熱い!熱いよう!」

 と苦しみ始め、

 たまらなくなって

 空へと飛んでった。

 Nは興奮した。

「俺にもこんなすごい力があったのか」

 実はさっき、
 
 火の鳥を気絶させた時、

 伝説の力が授けられたのだ!

「よし、もう一回!」

 とNは言った。

「う、うわああああああああ!」

 しかし、なんともならない。

「あれ、おかしいな。う、うわあああああああああああ!」

 通りすがりのおばあさんが、

「あれま」

10:にょこ:2017/09/07(木) 04:33

  10  アナザー・N

 ともあれNは

 家に帰ることができた。

 もう夜だった。

 入ると、みんなもう寝て入る。

「俺も寝なきゃな」

 と思って、

 Nは自分の部屋へ。

 するとびっくり

「俺が寝て入る!」

 もう一人のNは起き上がって、

「俺の名はアナザー・N」

 と言って、

 にんやり笑った。

「お前を月にやったのは、実は俺様」

「なんのために」

「お前という存在を乗っ取るためさ!」

「なんのために」

「なんのためにって、そりゃ、俺にも居場所が欲しいからさ」

 アナザー・Nは、ポケットからナイフを取り出して、

「さあ、観念するんだな」

「ぐぬぬ」

11:にょこ:2017/09/07(木) 04:40

  11 しつこい流れ星

 その時、

 窓がパリンと割れて、

 興奮した様子の、

 あの流れ星が入って来た。

「さっきはよくも!お前のせいで、俺様の会議は台無しだって、

 何度言ったらわかるんだ!」

 流れ星は、アナザー・Nを、Nだと

 勘違いして入る。

 アナザー・Nは、

 身に覚えもないことを言われて、

 困ってしまい、

「ええ、ちょっと待ってよ」

「問答無用!」

 流れ星はアナザー・Nを捕まえて、

「お前を宇宙警察警察に突き出してやるからな!」

 そう言って、飛んで行ってしまった。
 
 Nは、

 去って行く流れ星を見送りながら、

「窓なおれ窓なおれ窓なおれ」

 と願い事を言っておくのを、

 忘れなかった。

 割れた窓ガラスは魔法のように

 キラキラ舞って
 
 元の場所に収まって行く。
 
 これで何もかも問題なし。

 Nはベッドに入り、
 
 ぐっすり眠った。 

12:にょこ:2017/09/07(木) 04:41

  12 夢

 Nは気がつくと、月にいた。

 月の夢だ。

13:にょこ:2017/09/07(木) 04:57

  おまけ 何が何の象徴か

  
 目が覚めたら月にいた
 これは現実逃避

 ウサギに追放される
 これは現実に帰れ
 
 流れ星
 これは世の中の不条理

 アナザー・N
 自分の影

 流れ星がアナザー・Nを連れて行くこと
 今の自分とは、あらゆる自分が挫折した結果である

 なぜループするか
 自立する必要がない(のかもしれない)から

14:岬◆8Q:2017/09/07(木) 21:30

宣伝スレでも書かせていただきましたが、私が評価させていただきます。
普通の閲覧者で構いません。

非常に読みやすい改行の仕方素晴らしいと思います。
話の内容ですが、もっちん もっちんのように、音の再現が素晴らしいと思いました。
これからも頑張ってください。
失礼しました。

15:にょこ:2017/09/07(木) 23:35

>>14
どうもありがとうございます。
 


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