どうも、はーと申します。
私の小説を読んでくれる人がいたら、大変救いになります。
また、呼んでくれたら、ぜひ読みに行きます。
気軽に、なんでも意見言ってください。
1
私は海に溺れていた。
どうしてこんなことになっているのか、あまりにもパニック状態でいるので、
頭が混乱して、よくわからない。
寝ている間に、大洪水でもおこって、巻き込まれでもしたのだろうか。
それともこれは夢なのか。
苦しいような、苦しくないような、変な感覚。
死にかけている証拠だろうか。
青い泡が、口から、ぶくぶくぶくぶく、上昇して行く。
ふと上を見上げると、太陽に照らされた水面が、
とてもきらきらしていて綺麗だった。
私の意識が海の底まで落ちて行く。
気がつくと、知らない部屋に私はいた。
質素な、木造建築。
「気がついて、よかった」
と、私の寝ているベッドの横に座っている、一人の女の子が言った。
「ここは?」
と私は聞いた。女の子は答えた。
「私とパパとママで住んでる家。私はマリー。あなたは誰?」
「私は……誰?」
女の子は目を丸くして言った。
「記憶がないのね」
「うーん……どうかなあ」
私は一生懸命に何か思い出そうとした。
頭が痛くなる。
記憶に、ノイズが走っているみたいだ。
そのノイズの向こうに、確かに何かがあるようだが、
よく見えない。マリーは、
「まあ、今はとにかく休んで」
そう言って、部屋を出て言った。
何にも音がしなくなった。
しかし、私の心はモヤモヤしていて、騒がしい。
それでも、どっと疲れていたので、自然とすぐに眠りに落ちた。