時をかける少年

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1:匿名:2017/09/11(月) 17:03


時をかける少女若干意識。
二次創作へいけコメント('ω'乂)

2:匿名:2017/09/11(月) 17:23


1 目覚めたのは大地

ジリリリリリリ

不快な騒音を立て、目覚まし時計が朝を知らせた。

ガチャ

「ねっむ」

寝癖のついた髪の下から、いかにも眠そうな顔の少年が見える。

少年はふらつく足で学習机に向かうと、何やら探し始めた。

「うん、今日こそは渡そう、絶対、うん……」

プリントやらなんやらが積み重なった山から紙切れを引っ張り出し、少年は一人で勝手に頷いている。

白いシンプルなそれは、便箋のようだ。

「西田……」

少年は窓から向かいの家を見つめた。

そしてもう一度頷くと、制服を探し始めた。

……こいつ、物探しすぎだろ。



__________________________

少年が通っているのは、椚町第一高校。

偏差値53の至って普通の高校だ。

正直、彼の学力では厳しいかと思われたが(なにせ偏差値40)、二学期になってから怒涛の追い上げを見せ、無事合格。

そこまでやる気になったのには、理由がある。

西田桃華。

吹奏楽部フルート。

実は彼、この少女に好意を抱いているのだ。

吹奏楽の名門として有名なこの学校に行くと彼女が言い出したのは9月。

それまではもう少しレベルの低い高校を志望していたため、油断していたのもつかの間。

なんとしてでも彼女と一緒の高校に行きたかった彼は猛勉強、というわけだ。

あ、忘れていた。

"彼”の名前は緑石一真、あだ名はカズ。

うっかりしてた!てへ♡


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