なんとなく

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1:不定期 思いつくままに:2017/10/28(土) 18:33

帰りの電車に揺られながら私は今日も1日の出来事を思い出す。一限の講義を受講した後に、少し早いお昼ご飯。それから三限の講義まで音楽を聴き、暇つぶしのスマホアプリで遊ぶ。三限の講義を受け、友達と呼べるか微妙な距離感の人とたわいもない会話をし、電車に乗り、そして今帰宅。
「…はぁ」
何だこの生活は…。私も今年で大学2年なのだ。もっとこう…なんというか、華やかな大学生活を送るのではなかったのか?未だに大学ではっきりと友達と呼べる者がおらず、遊びにもいかない。高校生の頃に夢描いた大学生活は綺麗さっぱりと消えていた。こんな生活をなんとなく続けている自分を少し変えたいと思った。



「おいこら!!光!!サボってんじゃねぇ!!」
本日も大将に怒られました。
下宿先の近所にある中華屋でのバイト中のいつもの光景。今日は大学の講義が一つもなかったため、昼からバイトを入れたのが間違いだった。働き者のサラリーマンで店はごった返しである。
二度とこの時間にはシフト入らんぞ…。などと思いながら本日二度目の大将の怒声が響いた。
大学に通い、一人暮らし、バイトもしてお金を貯める。でも何故か思い描いていた生活とは程遠い。このままなんとなくの生活を続けて大学に通うのは嫌だ。この日常を俺は自分で変えたいと思った。



なんとなくの日常が変わるのはすぐのことだった。


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