皆様初めまして!!駄作量産マシー((双夢です!!
初めてここで小説書くので変なところもあるかもしれませんが、悪口とかは言わないでください!!!
書き溜めていないので亀更新ですが、よろしくお願いします!!
ストーリー)
家族を亡くした少女とそのメイドの屋敷には止まった時計が大切に飾られていた。
しかし、足に異様なこだわりを持つ少年兵が彼女達の前に現れた時、時計は音を立てて廻り出すのだった…
青い空を見上げて鳩が回る。
水しぶきを上げて水車が回る。
王国の庭園の花時計が廻る。
せわしなく廻る時の流れの中でもその王国は、先人達の伝統が色あせないように守り
続けていた。
隣国が丸々太る。
農民が回って兵士になる。
戦火が回る。
鳩は落ちる。
水車は壊れる。
花時計は踏み荒らされ壊される。
王国は戦争に負け、戦の傷跡だけが残った。
淀んだ空の下、荒野に並ぶ墓の中でも特に新しいある墓に少女は美しい花輪をかけた。少女はその墓標を見つめたまま、隣の
女に話しかける。
「ねえ、リリー。貴方はお父様…貴方の主人が亡くなった今、これからはどこに行くつもり?」
「お嬢様、私はどこにも行きません。これからは貴方が私のご主人様でございます。」
リリーは優しく微笑み、少女の手を取った。
「さあお嬢様、帰りましょう。じきに雨が降るでしょうから。」
女二人が住むには広い屋敷は、ある一点を除いて、戦前とは何一つ変わらなかった。
「このままでいいんですか?」
「何がよ?」
「この振り子時計ですよ。止まったままで…」
「いいのよ。」
その振り子時計は12時25分、少女の父が骨になって帰って来た時間で止まっていた。