△魔法消失△

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1:アルファ▽:2017/12/03(日) 21:28

魔法の国から魔法が消滅するまで
残された時間は…

>>2 °˖✧アルファからのお願い✧˖°

2:アルファ▽:2017/12/03(日) 21:34

°˖✧アルファからのお願い✧˖°

・誤字脱字は全力スルー願います。
・荒らしや批判、中傷はお辞め下さい。
・この小説は、アルファの自己満足小説になります。なので分かりにくい事や、時系列が合わなかったりするかもしれません。それでもOKという方のみ閲覧して下さい。


「アルファについて少し…」
*今回、アルファは小説初投稿となっております。いたらぬ点もありますが、どうぞよろしくお願いします。(分からないこともきっと多いので、教えて下さると助かります!)


小説は、>>3から!どうぞorz

3:アルファ▽:2017/12/03(日) 21:46

ここは、パラルヴァ魔法王国。魔法の国と呼ばれる魔法が非常に発達した素晴らしい国。キラキラとした街並みはこの世界では自慢ではないけれど有名。
そして私は、そんな美しい国に生まれた第二王女シアノ・パラルヴァです。第一王女、お姉さまのミーア・パラルヴァ様は本当に強く美しい方です。パラルヴァ魔法王国王女として生まれただけあって、お姉さまの使う魔法一つ一つが民の皆に好評で…、
おっと、お話しすぎてしまいましたね。お姉さまたちのお話はまた次の機会に。

4:アルファ▽:2017/12/04(月) 19:03

「お姉さま、またお勉強なさっていたんですか?」
コンコン、とノックをしてお姉さまの返事が遅いので、勝手だが、部屋に入る。お姉さまは、熱心に机に向かい万年筆を動かす。どうやら、集中していて聞こえていないようだった。
「お、ね、え、さ、ま!」
そう言ってお姉さまの肩をポンと叩くとばっと振り返った。
「も、もう!ビックリするじゃない。シアノ、なにか用?」
「えへへ、ごめんなさい。あのね、昼食ができたって教えにきたんです。」
「ああ、もうそんな時間なのね。すぐ行くわ。」
そう言って姉はパタンと本を閉じ、万年筆をしまった。
「さ、シアノも行くでしょ?」
「うん!」
二人で階段を降りながら話すのは私は大好きだ。でも、お姉さまはいつも寂しそうで悲しそうで、笑顔でいるけれど、楽しくなさそうだった。
「ミーア王女様、シアノ王女様、もう出来上がっていますよ。温かいうちにお召し上がりください。」
メイドのエアリアが声をかけてきた。
「ええ。」
お姉さまは、コクっと頷いた。

昼食を食べ終わると、お姉さまはエアリアにとても美味しかったわ、と伝えすぐに自室に戻った。
「ミーア王女様、最近元気がありませんね…」
メイドのエアリアがため息まじりに呟いた。
「エアリアもそう思う?」
「はい。勉強する時間はいつもより増えていますし、疲れで身体を壊さないといいんですけど…」
エアリアはうーん、と唸った。確かに、エアリアの言う通りお姉さまの様子が最近急におかしくなった。なぜ、なんだろう。一番近くにいるはずの私でも分からなかった。

5:アルファ▽:2017/12/04(月) 23:22

「シアノ、私、あなたが嫌い。」
「…へ?」
それは、エアリアがお姉さまの様子を気にかけていたあの日から3日後のことだった。
「お、お姉さま?どう、なされたんですか?とつぜん…」
私は、突然のことに動揺して、うまく頭が追いついていなかった。
「どうもこうも、そのままの意味よ!私は魔法王国の第一王女!それなのに魔法が使えない!なのに、あなたは使える…。」
お姉さまは怒鳴った。
「お姉さま…」
声をかけることすら、できない。なにか、言葉は…、自分の言葉では何を言ってもお姉さまは腹が立つだけだと理解していた。それなのに言葉を探す。でも、見つからないのだ。
「あ、あはは、私、最低ね。こんなに私に優しい妹に当たったりなんかして…。わ、私、部屋に戻るわ。」
お姉さまの遠くなっていく背中は、怒りよりも悲しみに満ちていた。
お姉さまは、病弱で産まれた時から魔力が少ない低魔力症で産まれたが、私たち王族の中で低魔力症の子どもが出生することは、0に等しかった。
それに対し私、お姉さまの妹は、産まれた時から魔力を異常に多く持って産まれた子どもだった。高魔力症の子どもは、王族でも、本当に希に産まれる貴重な存在だ。
正反対のお姉さまと私。でも、生まれてこのかた、お姉さまが自分より劣っていると感じたことは少なかった。自分よりも、お姉さまが劣っていると感じたのは、私よりも身長が低いといったことくらいだ。

6:アルファ▽:2017/12/06(水) 06:04

「シアノ様!シアノ様ー!た、大変です!国から…国から魔法が消えてしまいました!」
メイド長のローレミアがそう叫んで城を走り回っていた。
「ローレミア?どうしたの?」
「し、シアノ様!魔法が…魔法が消えてしまったのです!」
「魔法が?」
私はすぐに右手を軽く振った。すると小さな炎がいくつか現れた。
「自身の魔法は、使えるみたいね…。」
「そ、そうみたいですね。でも、国じゅうの魔法道具が力を失ったようで…」
「まさか、魔力供給の塔の力も働いていないの?」
「はい。なので、魔法を使えない者たちがそれに気づいて、そのことを、知らせに来てくれたんですのよ。」
「なるほど。」
魔法が消えたというよりも、魔法道具などの魔力消費が無いものの魔法が消えた、ということか。しかし、なぜ。
「あら、もう伝わっていたのね。」
「お、姉さま…」
階段からあの嫌いと言われた日以来まともに口を聞いていないお姉さまが降りてきた。
「ローレミア、国民にお伝えしてほしいことがあるの。」
「は、はい。なんでしょう?」
「今回の魔法消失はまだ続く。自身の魔力も使えなくなる。そして、この主犯はパラルヴァ魔法王国第一王女ミーア・パラルヴァだ、と伝えてちょうだい。」
全身が身を震わせた。怖い。そう感じた。お姉さまは自分が魔法を消したと言っているのだ。淡々と並べられたその言葉たちは私はどうしても、信じることが出来なかった。
「お姉さまが、そんなことするわけ…」
「シアノ、黙りなさい。」
「…っ!」
お姉さまは鋭くこちらを睨んだ。
「ローレミア、出来るわよね?」
「め、メイド長として、申し上げます。私はミーア様の名に傷をつけることは出来ません。」
ローレミアは、はっきり、怖いのに震えるのにそう答えたのだ。


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