茨の乙女  

葉っぱ天国 > 小説キーワード▼下へ
1: おこめ  あhoge:2017/12/17(日) 11:04



  __棘に包まれた、お姫様。

 

2: おこめ  あhoge:2017/12/17(日) 11:11



    ▼ 規則、的な? ▼

▲ 荒らしとかやめてちょー
▲ コメントやアドバイスはおっけーですが辛口だと燃え尽きるので勘弁
▲ ナニコレェ…ってなる系小説
▲ 文才とかセンスとか諸々は豆腐にめり込んだっぽいので、ハイ。
▲ 超絶気まぐれ更新

         ▼ 以上 ▼

3: おこめ  あhoge:2017/12/17(日) 11:29



 __教卓の上に置かれてあった名簿を、まじまじと見つめた。
俺の名前、『芹澤 夕』の空白を含めた四文字を探す。
あったあった、と小さく呟いて、他の名前に目を通すべく、目を下へと滑らせてみた。
安藤、伊東、近江__特に珍しい苗字も見当たらない。
満足して席につく。チャイムが高らかに鳴り響き、心を少し焦らせる。
しかし、理想の高校生活を胸に席についた途端、強烈な睡魔に襲われた。
心臓が跳ね上がり、ひんやりと冷たい机に項垂れる。
「 なんッ……だよ……!? 」
周囲のざわめきが遠く聞こえ、徐々に呼吸が荒くなっていくのが、自分でもよく判った。
「 ヤバいヤバいヤバいヤバい__ッ 」

 どうやら、ここで意識を手放したらしい。

4: おこめ :2017/12/18(月) 21:11



 「 ん……? 」
視界のど真ん中に映る白い天井。
数秒の時間を要したものの、俺は自分のおかれている状況を理解した。
先ほど体験した学校でのひとコマ__それは俺が眠っている間に起こった出来事であって、即ち夢なのだ。
そうだ、きっとそうだ、と言い聞かせ、もぞもぞと布団を出る。
真新しい黒の、所謂『学ラン』を手に取る。
つい三、四週間前までブレザーだった中学時代の癖で、クローゼットからネクタイを取り出そうとしてしまう。
はっと我に返って着用し、グレーのパーカーと飾り気のない学生鞄を持って一階に下りた。
はっきりとした木目が特徴の大きな机の上には、ラップを掛けられた朝食と置き手紙が置いてあった。

『 お母さんは早朝から仕事です。きちんと朝食を食べて、初めての高校を楽しんできて下さい。 』

どこかで見たような、左耳の下辺りにリボンをつけた猫のキャラクターが描かれたメモには、若い母の可愛い丸文字でそう書かれてあった。
「 ったく…… 」
トーストの上に乗せた半熟目玉焼きの黄身を溢しながら、そう呟いた。


書き込む スレ一覧 サイトマップ ▲上へ