ありがち悪女とほっとけないガール

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1:匿名 hoge:2018/03/05(月) 20:54

小説書いたよ!!
短いよ!ちょっと女の子同士の距離が近いよ!
それでもOKなら読んでね

すたすた、と廊下を歩いていく。開いた窓から、部活中の男子生徒の声が聞こえる。
部活の顧問に頼んで今日は部室を貸し切らせてもらっている。部室の扉を開けると西日が差し込み眩しかった。
一瞬目を閉じたが、すぐに開く。窓の方へ歩き、カーテンをしめると部室の中は程よい明るさになる。
そして改めて、私は彼女に向き直る。
「ぶちょおさん、急に呼び出すなんて、どぉしたんですか?」
東谷 由香奈。少し頭の悪そうな話し方の彼女に、私は用があった。

2:匿名 hoge:2018/03/05(月) 20:55

「…東谷さん」
私がそう呼ぶと、東谷は「はぁい?」とまた頭の悪そうな返事をした。
「部活のメンバーから、あなたの態度が良くないという意見が出ています。」

私と彼女の所属する部活はテニス部である。もちろん屋内にコートなど作れないから、外に2つコートが並んでいる。

外にあるので、当然雨が降れば水たまりができる。練習するために水たまりの水はスポンジで抜くのだが、彼女はそれをしたがらない。一応はやっているのだが、顧問や他の部活の生徒が通ると、いちいち「手が荒れちゃぁう」だとか「あーん疲れたぁ」とかを主張してくる。

一応やっているし許そう、という意見もあるものの、許せない、イライラするという意見が大多数を占めているので、部長である私が注意することになった。曰く、「あの子部長の言うことはちゃんと聞くんですもん!」らしい。

3:匿名 hoge:2018/03/05(月) 20:57

「えぇ〜?そうなんですかぁ?」
東谷は大して気にしていなさそうだった。
「そうなの。だから、もうちょっと真面目にやってくれない?」
私はそう言うが、東谷は
「ん〜、まぁ頑張りまぁす」
と受け流すのみだった。


これじゃあ注意しようが意味が無い、そう思った時だった。ここに来る前に、友人から聞いた話を思い出した。
「あのね、東谷さんって、可愛いって言われるのが好きらしいの」
だからそこを攻めて(?)いけば、なんとか落とせる(?)かもよ!、と友人は笑っていた。
早速実行に移すことに決める。

「それに、そういうの可愛くないわよ?」
私がそう言うと、東谷は目に見えて固まった。
「か、可愛く、ない?」
東谷はあわあわ、と慌てだし、口元に手を持っていく。


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