創造置き場

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1:軟膏:2018/05/17(木) 10:35

短編〜シナリオ(脚本)まで、色々と。全体的に未熟で拙い。

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※ここにある物語は全てフィクションです。
※作者である軟膏は著作権を放棄しておりません。

2:軟膏:2018/05/22(火) 20:29


「能面」。
それが私につけられたあだ名だった。アルビニズム__先天性白皮症を患った人間は、皮膚が乳白色であるという。その例に洩れず、私も真っ白な肌を持って生まれた。加えて、白金色の髪と淡紅の瞳孔。そしていつも無表情な私にはその表現が最適だったんだろう。両親が亡くなり、まだ幼い私を引き取った親戚の人たちにも「まったく能面みたいな子だ」とよく言われたのを覚えている。

能面、能面と呼ばれ続け、早16年。私は今、数名の先輩の前で演技を始める。
「………っああああ、もう!!」


あとがき。
典型的な能面系女子が演劇にのめり込むお話です。SSにも満たない散文ですが。多分続く

3:軟膏:2018/05/22(火) 21:08

(>>2の続き)

「………っああああ、もう!!何がアルビノだ、何が能面だっ!!そんなに私は変なのかよっ!!」

いきなり大声を出した私に、ビクッと何人かが肩を揺らした。驚きを滲ませる彼らに、カァァと顔が熱くなるのが分かる。…でも。

「わ…私だって好きな人もいるしウザいなあって思う先生もいるっ!!数学も苦手っ!!見た目こそ違えど、あとはみんなとおんなじなんだよぉ!」

じわ。うっすらと視界がぼやける。目の奥が熱くなる。

「私は、先輩方の演技が大好きです!舞台の上で和気藹々と雑談するシーンも、殴り合いで喧嘩するシーンもっ!!っ私はそんなこと絶対出来ないから、先輩に憧れてます!先輩達への愛と憧れなら誰にも負けません!!」

涙でうまく見えない視界の中、なぜかその人だけがくっきりと見えた。私の、一番の憧れの人。その人をしっかり見据えて。

「あなた達と演技をしたくて、その為にこの高校に入学しました!厳しい稽古だって、舞台に立てなくてもくじけず頑張ります!!
〜〜っ……から、だから、ぜひ入部させて下さいっ!!以上ですっ、ありがとうございましたっ!!」


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