地下室の十六夜町

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1:依夢◆7s:2019/07/02(火) 01:16

私の家の地下室は、妖怪の町、十六夜町につながっている。
妖しかいない、変な町。

2:依夢◆7s:2019/07/02(火) 01:26

十六夜 澪。17歳。クラスが変わって、そろそろクラスにも馴染んだ頃に、家でも変化があった。
私の家は古い屋敷?館?で、地下室の扉は17歳まで開けてはならないらしい。
そんな私も17歳。開けて見たらびっくり。まさか妖怪たちが住む街につながってるなんてね。
しかも、そこに行けば、私はたぬきへと変化する。と言っても、尻尾と耳が生えるだけ。
周りのみんなも、別のものに変わって十六夜町に潜んでいるらしい。

「ふぁ〜ぁ…」
そう力なくあくびをした私は、制服に着替えるため、ベッドから出た。

3:依夢◆7s:2019/07/03(水) 00:59

取り敢えず、朝ごはんを済ませ、学校に向かう。
すると、後ろから弾むような声が聞こえてきた。
「せ〜んぱ〜い!!」
その声の主は叶橋 亜里沙。部活がたまたま一緒なだけなのに、私のことを先輩と慕う唯一の後輩かもしれない子。
まぁ、先輩なのは確かだから別に悪い気はしないけどね。
彼女は明るいし、おそらくクラスでも人気だろう。

4:依夢◆7s:2019/07/03(水) 19:44

「また、あなたなの?家はこの近くなの?」
「?まぁ、あっちの方ですよ」
そう指を差す先は学校の方。
「え?まさかあなた、学校のすぐ近くなのに、わざわざこっちまで来てるの?」
「はい、でも、先輩が好きなんで!」
いやいや遠すぎるでしょ。でも、私そんなに慕われるようなことしたかしら?
十分ほど会話をすると、学校が見えてきた。
靴箱が別々の場所なので、取り敢えず、門で別れた。
(友達だっているでしょうに、わざわざこっちまでくるなんて、本当に変な子だわ。可愛いっちゃ、可愛いけどねぇ、)
友達関係とか大丈夫なのかしら?まぁ、野暮なことか。そんなことを考え、教室に入って行った。

5:依夢◆7s:2019/07/04(木) 22:32

二時間目の数学が終わり、軽く背伸びをすると、コロコロと何かが転がってきた。
それは、ずっと使い込んでいるような消しゴムだった。
(え?この消しゴムって私が持ってる四角いやつよね?こんなに小さく丸くなるまで使っているなんて。)
そう思いながら、消しゴムを拾い、キョロキョロと辺りを見る。
持ち主は誰かしら?すると、後ろから声が聞こえた。
「あ、その消しゴム…」
「あなたのものなのね。良かったわ、持ち主が見つかって。」そう言って顔をあげると目の前には、
眼鏡をかけた、冴えないクラスメイトが。
(えーと、今年初めて同じクラスになった…)
「有坂 出雲。」
「え?なに?」
「どうせ、名前知らなかったんだろ。僕、急いでるから。」
(何よ、急に…名前は。忘れてたけど…)

6:依夢◆7s:2019/07/05(金) 00:12

ここまでのキャラ紹介
主人公
十六夜 澪(いざよい みお)
十七歳。吹奏楽部。十六夜町では別の顔、身体能力になり、狸に。(主が狸好き)
趣味は楽器のお手入れ。

叶橋 亜里沙 (かなはし ありさ)
十五歳。澪と同じ部活。後輩。
趣味は澪にくっつくこと。澪にも言えない秘密が。

有坂 出雲 (ありさか いづも)
十七歳。澪と同じクラス。
美術部。趣味はまだ秘密。

十六夜町 (いざよいちょう)
澪の家の地下室に広がる世界。
世界観は和洋折衷。(東方の幻想郷みたいなところ。)一応人間もいる。
能力やスペルカードはなし。キャラによって能力も持つ人も出てくるかも。みんなも澪みたいに姿を変えて潜んでる。
みんなは澪がいることも、澪の家の地下なことも、また、みんなが潜んでいることも知らない。

7:依夢◆7s:2019/07/05(金) 17:02

(感じ悪そうな人だなぁ。)そう思いながら、三時間目の準備をする。


時間が立って、部活の時間になった。音楽室へ行こうとすると、お約束。
亜里沙の先輩コール。
「先ぱーい!きいて、くださいっ!新しい曲のパート吹けたんです!」
音楽室に行く前の一分くらいの間だが、割と日課と化している時間ね。
すると、音楽室の隣の美術室に入って行く人影。
有坂君だった。声をかけようか迷ったが、対して仲も良くないので、そのままスルーした。

8:依夢◆7s:2019/07/05(金) 23:25

私と亜里沙はフルートなので、二人で練習することが多い。亜里沙は、小学校から楽器をしていたらしく、
フルートだけでなく、音楽祭でピアノを弾いたりもした。
「流石に、指使いが綺麗で上手ね。本当に部長になれるかもしれないわね。」
と、私は亜里沙を褒めた。
「ありがとうございますっ、でも、まだまだですよ!」
くっついて来ても、悪い子ではないと相手に感じさせるとような子で、私は好きだった。

帰り道、やはり彼女は私について来た。流石に心配になる。が、どうせ言っても聞かないだろう。
「そういえば、先輩の家、大きいですよね。由緒あるお家なんですか?」
「え?どうかしら?そんな話は聞かないけど。」
すると、彼女は、 あっ、 とかすかに声を漏らした。
「どうしたの?」
「いえ、キーホルダーが取れてしまって…あっ、でも平気です。もう先輩のお家なんで、帰りますね、さよならっ。」
そうかけてく彼女の背を見送って、家に入った。

9:依夢◆7s:2019/07/06(土) 00:27

一通り、準備を終わらせた私は、地下室へ行き、扉を開けた。
そこに広がるは、和洋折衷、異彩、異色な世界。此処こそが十六夜町。
ロングの黒髪は、尻尾と同じ茶色で、セミロングの長さに変わり、頭には毛も耳が。尻尾はかなりもふもふ。
これこそがこの世界での私。
私は此処では、十六夜、と呼ばれている。なぜかは知らないけど。
この世界には車なんかなく、町には私みたいな動物の化身が溢れている。
「此処にいるだけじゃあ暇ね。どこ行こうかしら。」
すると、団子屋の前で、何やら行列ができていた。
辺りからは、「すげぇ、うまいな!」 「こりゃあ、売れる」 「素敵ね」と完成が聞こえる。
近くにいた少女に、話を聞くと
「うん、あのね、お絵かき上手なリスのお兄ちゃんがいるの!」
リス?じゃあ、現実世界にいる人かも。擬人化している人は、現実にいる可能性がとても高い。
知り合いかは流石にわからないが、名前位は知ってるかもしれない。

10:依夢◆7s:2019/07/06(土) 23:01

https://i.imgur.com/DisOgee.png
主人公のイメージをやる女子メーカーでこのあと二人ものっけます

11:依夢◆7s:2019/07/06(土) 23:01

https://i.imgur.com/f1d09kW.png

二人目 亜里沙。

12:依夢◆7s:2019/07/06(土) 23:02

https://i.imgur.com/bTC6Eb9.png

3人目 出雲

13:依夢◆7s:2019/07/07(日) 10:01

「リスのお兄ちゃん…」へぇ…あって見る価値はあるかもしれない…
よし…「ちょっと、すまんな…」あ、ちなみに、この世界はおそらく明治とか江戸くらいだからたまにこんな口調になっちゃうんだよね。
とは言え、ゴスロリの服来た人とかもいるにはいるけど。
(あの男か。確かに、大きく、巻かれた尻尾。リスね。)
すると、ツンツン、としっぽをつつかれる。
後ろを振り向くと、さっき教えてくれた女の子が立っていた。
「じゃあね、狸のお姉ちゃん!」
わざわざいいに来たのか。
手を振り返すと、かけてく白い着物女の子の手からお守りが落ちた。
もう少しでリスの男と話せそうだったが、取り敢えず、お守りを返すことにした。
「お嬢ちゃん!お守り、落ちたぞ。」
すると、くるっと、向き返り、こっちへ走って来た。
「本当だあ…でも、お守り自体は壊れてないや…良かった…」
何だか、何か引っかかったが、取り敢えず、手を降り、お茶屋によって、アイスやらを食べることにした。


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