最後に見た赤は。

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1:大天使甘楽:2020/03/10(火) 22:39

あの夢の最後に見た赤はなんの赤だった
だろうか。あの娘の真っ赤な髪色か?
あの人の真っ赤な頬か?それとも__

2:大天使甘楽:2020/03/10(火) 22:49

第1話「夢」
思い出す。思い出す。
さっきまで自分がいた世界を思い出す。
どこにいたのか。だれがいたのか。なにをしていたのか。些細なことでも思い出したら、ノートに書く。
あの夢の出来事を。

「夢日記ってこと?」
髪を三つ編みに結った親友の「笑美」が聞いてくる。
「まあそうだね」
と言いながら俺は腕時計を見る。時計はもう1時限目が始まる時間を指しているけれど、のんびりと歩く。
「夢日記って危ないんじゃないの?夢と現実の区別つかなくなるんでしょ?」
笑美の横からひょこっと顔を出したのは親友第2号「友樹」
「いやいや…そんなことに怯えてるから区別つかなくなるんだよ」
「晴陽はそういうとこ気にしないよね…で、どういう夢なの?」
俺は頑張って記憶の引き出しを開ける。
今にも忘れてしまいそうなくらい、うっすらとした記憶。ええと…
「全然覚えてないけど…最後に真っ赤な何かが見えたような…」
「わかりにくいなぁ…でも僕もそんな夢見た気がするんだよね!最後に真っ赤っていうの!」
友樹が楽しそうにしゃべるなか、笑美は驚いたような表情を見せる。
「私もそんな夢見た…赤い感じの…」


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