ウイルスの思わぬ影響

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1:白狐:2020/05/18(月) 00:02

このまえの出来事を書きます。

登場人物
私:高校2年の女子

2:白狐:2020/05/18(月) 00:03

今回のウイルスで、通っている高校が休校になったため、私はしばらく家に閉じこっていました。

しかし、さすがにずっと家にいると、体が疲れてきます。そのため、ちょっと運動でもしようと、近くの河原にジョギングにいくことにしたのですが、走り始めてしばらくすると、なんだか急にお腹が痛くなってきたのです。

始めのうちは大したことないだろうと思っていました。しかし、走っているうちに痛みはどんどんひどくなっていき、しまいには、走ることもできず、ゆっくりと歩くようになっていました。

まずい、どこかトイレ……。

たしかもう少し先の橋のとこに、河原のトイレがあったはずだということを思いだし、私はお腹が痛いのを我慢して、必死に橋の方まで歩いていきました。

あと少し、あと少し。

お腹は痛くても、一歩一歩進むと、遠くに見えていた橋がゆっくりと大きくなっていきます。それはなんとなく、マラソンのゴールを目指しているかのようでした。

そして、

「や、やったぁ」

ついに橋のところまできました。近くに公衆トイレも見えます。これでようやくトイレに行ける。私はそう思いました。しかし、トイレの前まで来た時です。トイレのドアには紙が貼られていて、そこに

”ただいまウイルス対策につき、トイレを閉鎖しております”

と書かれていたのです。

「う、うそでしょ、うそだよね……」

しかし、何度ドアを開けようとしても開きません。張り紙はうそではないようです。私はもう、どうすればいいか分かりませんでした。

とりあえず、、、とりあえず来た道を戻ろう。

トイレがない以上、他に方法がありませんでした。

しかし、帰り道は行きよりもはるかにつらく、あいているトイレがどこにあるのかも分かりません。私はしばらくよろよろと、あてもなく歩いていたのですが、もはやそれも限界でした。そして、

だ、誰も見てないし、仕方ないよね。

私は誰もいないことを確認すると、河原の脇に生えている草むらの方に、一目散に駆け込みました。

「待って、お願い、もうちょっと、もうちょっとだからっ」

そして、体を隠せそうな場所を見つけると、

「も、もうだめーっ」

ジョギングパンツを力いっぱい下ろし、私はその場にしゃがんでいたのです。

ふわぁぁぁーーっ。

私は生まれて初めて天国を見ました。そしてその後、何事もなかったかのように家に帰りました。


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