いつか私は猫に恋をする。-恋文-

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1:海錨:2016/03/18(金) 09:28

猫、猫おいで。

透き通った目で一度私を見ても、

私の所には来てくれない。

みんなに愛を貰ってあなたは幸せかしら。

一度抱き上げられてまた下される。

寂しいと思わないのね。

猫はそういう奴だ。

仕方ない。


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ポツポツ思った事を書いていきます。
感想貰えたら嬉しいです。

2:海錨:2016/03/18(金) 09:35

私は知っている。

猫がとても温かい事を。

その毛がとても柔らかい事を。

優しく鳴いて寂しさにそっとその身をすり寄せて、
心に入ってくる事を。

孤独を抱えた人に寂しさを植え付けて、
依存させてしまう事を。


飽きっぽい猫は寂しい人を置いていく。

捨てられるのならば触れたく無いのに。

どうしてこんなにも触れてみたいと思うのだろう。

3:海錨:2016/03/18(金) 09:41

猫の首には首輪の跡が色濃く残っている。

猫はこんな風に縛る生き物じゃない。

ただ、行く宛など無いように愛を渡り歩く猫を

縛って閉じ込めてしまいたい。

可愛がってもどこかへ行ってしまうなら

捕まえてしまいたい。

猫がどうしても欲しかったんだ。

4:海錨:2016/03/18(金) 09:47

前の飼い主の事が忘れられない?

聞いてみたいけれど、怖くて聞けない。

聞いてもにゃあと返ってくるだけ。

私以外がこの柔らかい身体に顔を埋めたなんて。

頭がおかしくなりそうなぐらい悔しくて。

分かっていても、聞きたくなる。

可愛いくない嫉妬を、

つまらない嫉妬を、

猫はどう思うだろうか。

5:海錨:2016/03/18(金) 15:50

ねえ、猫。
数日会ってないけど、どこで何してるの?

私が寂しがってるなんて、分かりきった事でしょう。

早く帰ってこないと前の飼い主みたいに

首輪をつけるわよ。

ねえ、猫。

私の手からご飯を食べない事なんて分かってるから

せめて冷たい夜には側にいてよ。

早く帰ってこないと私が愛に凍えて

餓死するわよ。

6:詠み人知らず:2016/03/18(金) 22:56

猫、猫。隙間風を連れて帰ってきたのね。

何のきまぐれ?猫のその態度にどれだけ
私の心が動いてるか知ってますか?

きまぐれなら擦り寄ってこないで。
孤独をあたしに与えないで。

凍えていた事に気付かせないで。

7:海錨:2016/03/19(土) 23:28

いつもみたいにおやすみだけじゃなくて
喋りたいなんて。
どういう心境の変化なの?
小さな鼻をつまんでちょっと怒りたい気分。

あたしで遊ぶのはやめて。

8:海錨:2016/03/24(木) 02:13

ねえ猫、温もりは嬉しいの。

でもその歯が、爪がとても怖いの。

その時が、とても怖い。

9:海錨:2016/03/25(金) 23:41

おいでなんてあなたらしくないじゃない。

猫、猫。

気を使うなんてあなたらしくないじゃない。

10:詠み人知らず:2016/03/27(日) 00:22

猫、猫。さようなら。

首輪の要らないあなたを

縛ろうとした私が悪かった。

11:海錨:2016/03/28(月) 11:09

振り向いてさようならをありがとう。

ぬくもりを知った指先があなたを探しても

私はもう置いて行かれたって分かったから。

12:海錨:2016/03/31(木) 03:42

今でも見かけるあの猫。

路地裏を通り抜けてどこに行きたいの?

春は猫の恋。切ない声に苦しくなります。

あなたは私に面影探した?

私の向こうに誰を見てるの?

13:海錨:2016/10/19(水) 00:26

さよなら、さよなら私の猫。
何処かで見たあなたは誰かの物でした。
あなたへの好きがちゃんと溶けてなくなる前に
なんだか冷めてしまって身動きが取れない私なの。
あなたを縛ってた好きはあなたを捉える寂しいになったの。きっと全部があなたのせい


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