想い、届け

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1:実菜◆tc:2015/02/21(土) 11:59




ずっと見てきた。君の表情も仕草も。
誰よりも君を知りたいから。
けど、そんな顔してる君を見るのは初めてで。

届け、私の恋心。



皆様初めまして。実菜と申します!葉っぱで小説を書くのはこれが初めてになります…!下手くそで、飽きっぽい性格なのでいつまで続くかわかりませんが…;^^
温かく見守っていただければ幸いです(*´∀`)
感想などくださると嬉しいです^^

2:実菜◆tc:2015/02/21(土) 15:22

「は〜…」
今にも雨が降りだしそうな天気のなか、私はまた、ため息を吐いた。
一週間後に迫った、××神社の夏祭り。ここは有名な告白スポットで、ここで告白が成功すればそのカップルはずっと上手くいくっていう噂もある。
私はそこで、来週の夏祭りに告白しようと思ってる。……思ってる、だけ。
まだ会う約束もしていないし、気のきいた言葉だって思い付いてない。準備なんて何もないまま、時間だけが刻一刻と過ぎていく。

3:実菜◆tc:2015/02/21(土) 15:30

そういえば今日はまだ君の姿を見てないなぁ…なんて思いながら、自分の席から立ち上がる。
このままこうしていても仕方ない。とにかく、話しかけに行こう。私と君は、気軽に話せないような仲じゃないもん。もしかしたら、話しているうちに上手く夏祭りの話に持っていけるかもしれない。
ガラガラと音を立てて、隣の教室の扉を開ける。左手に、女子のグループが固まっていて、後は自分の席で何かをしている生徒が数人。君の席には、誰も居なかった。

4:実菜◆Mqg:2015/02/23(月) 20:45

黒板の隅に書かれた『欠席者』の欄には、君の名前は無い。
…いつもなら、自分の教室で友達と話してるのになぁ…
君が行く場所に、心当たりがあるのはあと一ヶ所だけ。
階段を上り、上の階へ。廊下に溢れる生徒の間をすり抜けて『2組』と書かれた教室の前までやってきた。
大きく開け放たれた扉から、顔だけのぞかせて中の様子をうかがう。

……いた。
やっぱり、あの子と一緒だ。


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