―咲side
私達は双子。
いつでも二人一緒だし、これからもずっとそう。
離れ離れになるだなんて、ありえない。
―奏side
私と咲は双子の姉妹。
咲は私の事が好きだし、私も咲が大好き。
これからもずっと一緒だって思ってた。
「ん……」
朝、全く同じタイミングで目を覚ます二人の少女達。
双子の姉妹の咲と奏だ。
姉の咲は、二段ベッドの上から飛び降り、奏に声をかける。
「おはよー」
「おはよ、咲」
二人は一緒に顔を洗い、二人が通っている小学校の制服を着る。
この二人は有名な私立の小学校に通っていて、現在小学４年生。
クラスも同じＣ組で、いつでも二人一緒にいる。
「ねー。奏、おにーちゃんたち、起こしに行こう！」
「うんっ！」
この鈴木家は、兄３人と弟２人。そして双子の姉妹の咲と奏、父母の９人家族だ。
大家族なため、父と母は朝から晩まで働いている。
そのため、家事のほとんどをこの二人がこなしているといった具合。