過剰な防衛

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1:木下:2015/08/04(火) 12:30

そのクラスは楽しいクラスでした。
ほんの1部の人達以外にとっては…

2:木下:2015/08/04(火) 12:34

プライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名をつかわせていただきます。
ややフェイクを混ぜますがこの物語は本当にあったことです。

3:木下:2015/08/04(火) 12:36

私の名前は木下明菜。今は高校1年生です。
今のクラスではごく平穏な毎日を送っています。
しかし中学時代は違いました。
私にとっての悲劇は中学2年のときにはじまりました。

4:木下:2015/08/04(火) 12:46

中2の春……

新しいクラスに不安と期待をしながら
校舎に向かいます。
私は先生から2年生のクラス名簿を受け取り、
自分の名前を探しました。

≪――あった。2年4組…12番か。≫

クラスに向かうと出席番号順での座席表が貼ってありました。
私の隣の席の子は11番の子、小田切奈々ちゃんです。
同じクラスになるのははじめてで話したことはありませんでした。

「あ、よろしくね!」

私は緊張しながらも小田切さんに声をかけました。

「は?あ、うん。よろしく。」

かなりバッサリした感じだな、という感じでした。

5:木下:2015/08/04(火) 12:54

その日の帰り道、私は仲のいい美佳と
新しいクラスの話をして歩いていました。
美佳は去年同じクラスで家も近いので
いつも一緒に帰っていました。

「明菜、新しいクラスどう?」
「うーん、まだ馴染めないかな。
隣の席になった小田切奈々ちゃんって子とちょっと喋ったくらい。」
「小田切ぃ!?あいつはやめといたほうがいいよ、関わらないほうがいいって。」
「え?なんで?特にこれといって嫌な感じじゃなかったけど。」
「絶対やめといたほうがいいって。小学校あいつと同じだったけど性格すごく悪いよ。」
「え〜。嘘〜。」

その時私は美佳の忠告を全然気にしていませんでした。
美佳の言う事をちゃんと聞いていたら…と今も後悔しています。

6:木下:2015/08/04(火) 12:56

(美佳と私は小学校は別々で中学に入って知り合いました。)

7:木下:2015/08/04(火) 13:03

次の日。美佳は毎日部活の朝練があるので、
私はいつも一人で登校します。
通学路を歩いていると、クラスメイトが前を歩いていました。

≪あれは確か小学校低学年の時一回だけ同じクラスになった
田中愛ちゃん……。あまり親しくないし今日は話しかけるのはやめておこう…≫


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